魅力No.90


津軽を愛して~熱い思いをお弁当にたくす~

津軽を愛して~熱い思いをお弁当にたくす~

弘前駅の改札を出るとお弁当の旗が並んで見える。

あまり騒がしくない駅の中で、その近くではワイワイと威勢の良い掛け声が聞こえてくる。観光客か地元の人かわからないが、お弁当売り出し開始に合わせてお客さんが盛り上ッているようだ。近くに行くと沢山の種類のお弁当が並んでいてどれも目のいくものばかり。

悩んでいると黒のTシャツを着ている方が説明して下さった。黒のTシャツを着ているのは「弘前感交劇場」の方々。

「弘前感交劇場」とは、弘前をはじめとする津軽地域全体を一つの劇場と捉え、地域住民も観光で訪れた人もすべての人々が共感できる感動と交流の体験型ステージを展開していこうとする試みである。舞台は春夏秋冬の弘前、舞台背景は白神山地大道具はりんご園やさくらまつり、ねぷたまつり、小道具はりんごや津軽塗、ブナコ、地酒、音響は津軽三味線、津軽民謡、手踊り、助演者は弘前市民などと、弘前にある様々、な観光資源を劇場に見立てた新しい旅のスタイルを提案している。

その「弘前感交劇場」の話によると、津軽弁の発祥は、弘前市内の仕出し屋、秋田屋さんの「ばっちゃ御膳」だそうだ。ほかにも色々な仕出し屋さんがいて、普通と違うのは仕出し屋さん自ら応募してくること。

「売り出す前の日は仕出し屋がみんなで協力して売り出し方を考えろ。だばって、始まったら恨みっこなしの競争だはんで。」と前日のやりとりを教えて下さった。

今後の津軽弁についてお聞きしたところ「わぁは、イベントだから駅でやるとかじゃなくって色々広めたい。ここで留まるのは嫌だはんで。土手町とかスーパーとかどこでもだれでもすぐに食べれるようにしたい。だはんで観行終わりたくねよ。それがわぁの夢だはんで。」とお弁当、いや、弘前についての熱い気持ちを語って下さった。

 

写真の左側にうつっているのが津軽弁をPRしている福士さん。その隣に映っている方は先程の話で色々紹介して下さって方で、名前をお聞きしたところ「わぁの名前はいらね」と笑顔で断固拒否されてしまった。でもその笑顔の中には誰より真剣さがにじみ出ており、その目を見ていると弘前を愛しているんだなと感じた。弘前の色々な場所、人、の熱い気持ちが今後の弘前活性化につながると願う。

津軽弁

最後に現在36種類のお弁当が津軽弁に認定されていて、その中のシャモロック弁を紹介したいと思います。「シャモロックの出汁で炊き込んだというご飯の上に、シャモロックの照り焼きが三切れ。黄色の錦糸卵と、緑のししとうが彩りを鮮やかにしています。照り焼きもご飯も、シャモロックの香りがしっかりと残っていて噛みしめるごとに味わいが深まっていく。」

そんな弘前を愛する色々な方が手掛けたシャモッロク弁を皆様も是非ご賞味してみてください。

弘前駅(青森)

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