“サンクリさん”の愛称で親しまれている八戸市沼館の有限会社サウンドクリエイトさんは、音響や照明のオペレーション業務などでイベントには、必要不可欠な存在です。今回は、創業者であり代表取締役の久保田さんにお話を伺いました。
有限会社サウンドクリエイト 代表取締役 久保田幸造さん
地域への恩返し
自分の夢を叶えるために起業をし、それからは、夢中で働きました。経営を安定・発展させ、社員を守っていきたい。それが、原動力でした。
そうして時間が経ち、経営が軌道に乗り、次は、地域への恩返しや還元をしていきたいという想いが強くなりました。そこで、八戸商工会議所や町内会での活動などを通じ、様々な地域貢献活動に参加してきました。
そもそも経営が軌道に乗れたことは、この地域の方々の支えのおかげです。地域への恩返しや、還元といった地域貢献は、私にとって当たり前のことなのです。
方言を守る
弊社では“南部昔コ”というDVDを制作・販売しています。昔コとは、南部地方でいう昔話のことです。昔話を語り部によって南部弁で語って頂いたものを収録しています。南部弁だけでなく、全国的に方言は失われつつありますが、それを誰かが守っていかなければならない。幸い、弊社ではDVD制作というコンテンツがあったため、その想いを行動につなげることができました。
“昔コ”第二弾として津軽弁も収録した“あおもりの昔コ”も制作・販売している。
音楽の都“八戸”
八戸市は、脚本から演出まで全てを自分たちで作り上げる市民オペラや、小中高生の合唱や吹奏楽の全国大会で金賞を何度も受賞するなど、音楽レベルが高い。その一方で、残念ながら、その指導者たちが定年を迎えた際に、活躍する場がありません。そういった人材が活躍する場を構築することで、さらに音楽レベルがあがり、そして文化レベルの向上へとつながっていくのです。そういった“まちづくり”の方法もあります。
合唱や吹奏楽など、それぞれの活躍をご存じの方は多いかと思いますが、八戸市の音楽レベルが高いということには気付いていない。大切なのは、そこに気付くということです。
日常の積み重ね
まちづくりとは、1人1人が日々の生活を向上させる様、心がけることで出来るのです。
毎日、人に迷惑をかけずに生きる。ゴミが落ちていたら拾う。個々が良くなれば集団も良くなる。日常の積み重ねで“まち”は作られる。つまり、誰でもまちづくりをすることが出来るのです。まちづくりは、一人一人が主役です。
物が価値の基準であった時代から、人が価値の基準となっていく。
次世代へのメッセージ
現在は、経済的に苦しい時代ではあるかもしれないが、しかし、若い時には頑張らなければならない。労働者であっても、経営的な考えを持ち、日々精進することを積み重ねれば必ず報われる時がくる。そう信じて前へと歩んでほしい。
努力すれば報われる
心がけと行動~sdu編集後記~
まちづくりは、私たちの日々の心がけ次第。それを一人一人が理解し、行動する事こそが、まちづくりへの第一歩であり、それらの積み重ねが未来の“まち”へとつながるということを今回の取材で強く意識することが出来ました。
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