この時期がやってきた!
土手町にある弘前中央食品市場。
お店の方やお客さんのゆったりした話声が聞こえ、どこか懐かしさを感じる雰囲気がある。
そんな弘前中央食品市場で10月になるとひと際目につく「大学いも」という看板が見えてくる。
この山田商店で大学いもを売っているのは笑顔が素敵な山田修三さん。
山田さんとさつまいもの結び付きは、50年以上前にさかのぼる。
その頃は出稼ぎのため東京で、屋台を引きながら石焼きいもを売っていたそうだ。
しかし息子さんが生まれてからは、出稼ぎをやめて弘前で石焼きいもを売る商売をしようと考えたという。
だが、弘前は雪が降るため、冬場は外に売り歩くのが難しい。
そこで考えたのが、繁華街の土手町に、いもの店を出すこと。
そして、そこで売り出す商品として大学いもを選んだのだそうだ。
ここで大学いもを売り43年。
さつまいもに携わってからは、何と57、8年になると言う。
他にはない自分の味
大学いもと言えば、表面に黒砂糖や水あめをまぶしたりするものが一般的であるが、
山田さんの大学いもには、白砂糖がまぶしてあり表面がカリカリなのだ。
とても珍しい作り方だが、これこそ山田さんのこだわりであり、山田さんの味なのだ。
美味しさの秘密
山田さんの大学いもがなぜこんなにも美味しいのかお聞きしたところ、
色々あるけど一番の理由は、やはり素材であるさつまいも。どんなにいい腕を持っていても素材がいまいちなら味もいまいち。だから山田さんの大学いもは素材そのもののに美味しさがあるという。
「青森名産のリンゴでも同じなのだが農家の方が日々研究し、一生懸命作っている。だからうまいんだ。」と、山田さん。
さらに現在、息子さんが二代目として勤務中であるということ。
山田さんの大学いもの味は、今後も息子さんに受け継がれて、弘前の街の人を楽しませてくれることだろう。
大学いも「100g 130円」
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