師走から元旦にかけて、各地で藩政時代から続いている恒例の伝統行事「裸参り」が行われました。
12月31日の大晦日、五所川原市飯詰地区で行われた「飯詰稲荷神社裸参り」についてレポートいたします。この行事は約300年の伝統を誇り、地区の男たちが、気合の入ったふんどし姿で飯詰稲荷神社までの約500mを「サイギ(懺悔)、サイギ」の威勢の良い掛け声と共にねり歩きます。
参加者のみなさんは、五穀豊穣を祈願し、飯詰稲荷神社神社へ供物を奉納します。
今回は13時開始でした。気温は2度ですが、ちょっとした地吹雪状態だったので、体感温度は零下だと思われます。寒い…
ふんどし姿の男たちは、最初に水ごりをして身を清めます。
その後、神社に奉納する大しめ縄・鏡もち・三俵を担ぎ、供え物を携えた女性たちや登山囃子(ばやし)の囃子方と行列をつくり、神社を目指してねり歩きます。
沿道の家の人々からは、景気づけの水をかけられます。あくまで励ましです。
寒くて「サイギ、サイギ」と、上手く言えないとのお母さんの声。
掛け声勇ましくとまではいかなくとも、この吹雪の中ふんどし一つで歩ける方は気合が違いますね。
バケツに入った水がある姿は、なかなか過酷です。
コレをかけられるのか…と思うと身が引き締まるというよりは「なんで…」という疑問が頭をかしげます。
しかし五穀豊穣を祈願するなら、神様に気合の入った所を見せなければいけないのでしょう。ちなみに、水をかぶった方が寒さが和らぐ(本当かよ…)そうです。
社鳥居前でのみかん撒きで、飯詰稲荷神社裸参りは締められます。
詰めかけた方々は、「こっちさもけぇ~」と喜んで拾い集めていました。
五所川原市飯詰地区のみなさん、気合の入った裸参りご苦労様でした。
是非、五穀豊穣を祈願した「飯詰稲荷神社裸参り」を訪れて、縁起のおすそ分けをいただいて新しい年を迎えてみませんか。
飯詰稲荷神社裸参り
開催日:12月31日
大晦日に裸参りがご覧になれる、五所川原市飯詰地区の位置はこちら、
今回初めて裸参りに参加した者です。
当日は津軽鉄道が一時運休となり「ここ(五所川原)まできてできなかったらどうしよう」とかなりあせりました。飯詰駅からも吹雪の中歩きましたが、おかげで体は十分温まりました。
僕を含め出場した大人には県外からの参加者も(みんな祭りに血が騒ぐ男達)少なくなかったものの、地元の少年が多数参加していたのは、この祭りの将来にとって心強く感じました。
鬼が笑いそうですが、今年の年末もよろしくお願いします。
参加者 from 神奈川
2011.01.03
コメント誠にありがとうございます。
大変な天候の中お疲れ様でした。
とても地域の方々に愛されている祭事だとよくわかりました。
血が騒ぐ男達の熱気もビシビシ感じられました。
年末のこのお参りを楽しみになさっているのですね、子供たちだけではなく
「参加者 from 神奈川」さんの様な心意気のある方が地域の伝統を受け継いでいくのですね。
BANBA
2011.01.04