今回レポートするのは、青森の冬をさらに白く・美しく演出する白鳥です。青森県の県民鳥にも指定されています。
写真は、温泉や「大鰐もやし」やスキー場で有名な大鰐町で撮影した一枚です。
白鳥とは、カモ科の7種の水鳥の総称です。
白鳥の寿命は、野生で最長20年ほどで飼育状態では20年~30年ほどです。結構長生きですね。
現生の空を飛ぶ鳥の中では、最大級の重量を有しています。
日本に渡って来る白鳥は、北緯50~70度のシベリアから越冬のために訪れます。
3000kmも離れたシベリアから、日本へ2週間で渡って来ます。
北海道で一時的に休息して、10月から11月にかけて青森県にも飛来します。
そんな中の数十羽が、大鰐町でこの冬を越しているのです。
日本に渡って来る白鳥には、オオハクチョウとコハクチョウという種類がいます。
写真の白鳥はオオハクチョウです。くちばしの鼻孔の先まで黄色なのが特徴です。
コハクチョウは、オオハクチョウよりひとまわり小さく、鼻孔手前までが黄色なのだそうです。
飛翔速度は時速80km程度。て、早っ!!ぶつかったら大事故になります。
オオハクチョウはシベリアの「タイガ地帯」と呼ばれる森林地帯の地からやって来ます。
冬は厳しいシベリアから日本に寒さを逃れてやって来るんですね。しかも、この子たちは温泉地にやってきます。
越冬中にオオハクチョウ達が食べる物としては、水草の葉・茎・地下茎・根・果実・落ち穂・マコモなどの植物質食です。
コハクチョウは、お昼前には水田等へ落ち穂等の採食に行き、夕方4時前まで採食・休息をしてねぐらに戻ります。
青森県の白鳥飛来地では、飛来個体数が一番多い小川原湖を始め、平内町浅所海岸やむつ市大湊海岸・藤崎町平川・おいらせ町間木堤・十和田湖などが有名です。
写真は、藤崎町平川にある「白鳥の飛来地」での一枚です。
夜の白鳥も素敵です
大鰐町の飛来個体数は、上記の地区に比べると少ないですが、街中を流れる河川を寝床としているという意味で、珍しい白鳥達ではないでしょうか。
とっても近くて、よく観察できます。
大鰐町の夜景が河川に映る中、羽根を休める白鳥はとても綺麗です。
白鳥が水面に浮かぶ原理としては、お尻に油脂腺というものがあり、そこから分泌される油を羽繕いで羽に塗りつけて撥水性を持たせています。
それによって羽毛の間に空気を溜められるようになり、それが浮き袋の役目を果たしており、結果浮くということだそうです。
ただぷっかりと浮いている訳じゃないんですね。
写真は大鰐町のシンボルである、ワニくんです。大鰐(おおわに)だけに…
白鳥達は、優しいワニである(たぶん肉食ではない)ワニくんに見守られこの冬を越します。
温泉に入って白鳥が見れる大鰐町へ、是非一度訪れてみてください。
大鰐町の周辺観光施設・名所等の情報が見られる大鰐町ホームページはこちら、
http://www.town.owani.aomori.jp
大鰐町の白鳥が見られる河川敷の位置はこちら、
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