IWAKIを楽しむ5つの方法
自然の力とひとの努力が育んだ、豊かな味
~嶽きみ~
岩木の麓は盛夏から秋中旬にかけて、青森ブランドである「嶽きみ」が多くの露店で売られています。きみのそのままの味が味わえる「茹できみ」の甘い匂いと、きみに醤油を塗り焼いた「焼とうもろこし」の香ばしい匂いにつられ露店には沢山の岩木に訪れる人達が賑わいを見せるのです。
嶽きみは、標高約400~500メートルの、岩木山「嶽」地区で育ったとうもろこしで、その栽培は今から約40年前に始まりました。
当時は自家用としての生産が主でしたが、糖度が他の産地に比べ2~3度高く、とても甘く美味しいことから次から次へと口コミでその価値が広まり、「嶽きみ」が地域団体商標登録に認定されたのです。
なぜこんなにも他のきみと違うのかというと、真面目な農家が、有機質肥料をたっぷり入れた土壌で、通常のとうもろこしより日数をかけじっくり育てているためです。そして嶽高原の気候が大きく関係しています。日照、風などがおいしくさせているのはもちろん、岩木山麓「嶽」の朝晩、約10度以上もの寒暖差の厳しい生育環境によって甘味をより一層強いものにしているのが「嶽きみ」なのです。
佐藤農園の嶽きみ
嶽きみ露店通りを奥へ奥へと進むとそこには岩木山をバックに太陽の下、嶽きみ畑がずっと海のように広がっており目を奪われ思わず、絶句。こんな綺麗な光景が今迄あったのだろうか。と思わせるほどです。こんな広々とした畑で嶽きみを作っているのは佐藤農園の方々。2代目佐藤恭之さんの奥さん佐藤栄子さんとその息子さん、3代目の佐藤勇輔さんが嶽きみについて語って下さりました。
嶽きみ畑では、「あゆみ」と「恵味」の二つの品種の嶽きみがなっています。
二つの品種のうち一つ目は「あゆみ」。このとうもろこしは粒が白と黄色がいり混ざっているのが特徴。二つ目の「めぐみ」は、皮が柔かく甘みが強めなのが特徴だそうです。
あゆみとめぐみをいただいたのですが、どちらもフルーツにみたいに甘く実にうまい。
「最近偽物等が出ている。せっかく特許を取った嶽きみの伝統を壊さないで欲しい。だからこそ、そんな偽物に負けない様に色々な人にこの嶽きみの甘さを味わってほしい。」
と笑顔で話す佐藤さん親子。
日本一甘い「嶽きみ」は、津軽にそびえたつ岩木山の厳しい気候とそこに住む人達のきみへの情熱が作りだした奇跡のとうもろこしなのかもしれません。
※この一連のレポートは、ゆ~みんとakkyの協力作業によって構成・執筆・撮影を行っています。
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※嶽きみの販売は、8月末~9月末までになります。
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