弘前市内にある「岩木川にかかる橋」を紹介するシリーズの2回目です。
今回は、昔から交通の要(かなめ)となっている「岩木橋」です!
岩木橋の風景は、こんな感じ。朝晩は激しい渋滞となる交差点です。
完成は、昭和35(1960)年11月です。既に50年を経過しました!
この橋が造られた年月を示す「1960年9月」の文字が見えますか?
この橋こそ、長きにわたり弘前市と旧岩木町を結ぶ重要な橋なのです。
(もちろんその間に、幾度もの補修工事は行っております)
旧岩木町を結ぶ橋として、平成14年に隣の岩木茜橋が開通しましたが、
それでもこの橋が交通の要所である事に変わりはありません。
岩木橋には、車道とは別に歩道専用橋が整備されています。
昭和54年(1979年)12月に完成しました。
歩道から岩木川を眺めてみましょう。
富士見橋方面を見ています。右上に見えるのは通称「西バイパス」。
緑あふれる心地良い景色が広がっています。
旧岩木町側から見た岩木橋は、こんな感じ。
時間帯によっては、渋滞が激しくなります。
歴史の古い橋ではありますが、実は新しい試みも行っているのです。
1枚目の写真で気付いた方もいらっしゃるかと思いますが…
「岩木橋には写真が貼ってある」って、知ってましたか?
平成5年(1993年)に、橋の補修工事を行った際に作られたものらしいです。
それを証明する写真が、こちら。
弘前市側には、ねぷたと桜の弘前城。
その反対側には、お山参詣の町らしく、
「懺悔懺悔(さいぎさいぎ)~」の登山囃子(とざんばやし)の歌詞。
「ここは岩木の入り口だ」というのを明らかにする標示です。
今回の取材で…
半世紀を越えた岩木橋は「それ自体が存在感を示している」という事。
実は「見落としがちな部分にこそ、こだわりがある」という事。
これらを感じ取ることが出来ました。
こういった部分を、皆様にも感じていただければ幸いです。
最後にひとつ。弘前側のこの看板に騙されないように…
「ここから岩木山まで10kmなんだぁ」と誤解されるのですが…
10km先にあるのは「岩木山神社」です。
岩木山そのものは、さらに遠くにあるので、どうかご注意を!
【取材・撮影】2011年7月13日&8月1日
次回は「富士見橋」を紹介する予定です。
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