魅力No.1875


復興祈願「青森四大夏祭り」⑥最終回!五所川原立佞武多

初投稿で無謀にも立ち上げた「青森四大夏祭りシリーズ」もついに完結!…といいますか、くろしゃちょさんの「日本の祭りinあおもり2011」の告知記事を見て、時期はずれ感と焦燥感が募ってきましたので、もう終わりにしないと…と反省(苦笑)

≫前回」、⑤弘前ねぷた「なぬか日スペシャル」からのつづき

青森四大夏祭りを締めくくる「五所川原立佞武多(たちねぷた・8/4~8/8)」の魅力は、何といってもその大きさ(高さ)です。

観客やお囃子の方々と比較すると、その大きさがわかるかと思います。(昨年製作された「又鬼(またぎ)」平成22年5月3日=五所川原市・立佞武多の館で撮影)

毎年1台、新作が披露される高さ20メートル級の山車は、平成19年に東京お台場に出現して話題になった実物大ガンダム(18メートル)より大きいのです。


(平成19年7月22日=東京お台場・潮風公園・友人のT.S氏撮影)

ちなみに、この年は「ガンダム立佞武多」が登場しました。(平成19年8月26日=五所川原市・立佞武多の館で撮影)

高さは台座を含めて11メートルと実物大にはかないませんでしたが、スケール感と造形の美しさが際立つ作品でした。

こういうものを思い切って作ることができる柔軟性は、復活して10年余りと他の祭りに比べるとニューウェーブに属する立佞武多ならではの魅力であり、近年「青森ねぶた」に迫る人気を博している理由ではないかとも思います。

私が取材した8月8日は最終日で、まさしく四大祭りの大トリです。

山車の運行直前、突如現れた吉幾三さんが「立佞武多」を熱唱!嬉しいサプライズに会場は早くもヒートアップ!

「皆さん、ようこそ!」

毎年初日と最終日に参加している五所川原市(旧金木町)出身の吉幾三さん。観客にとっては、のっけから何とも贅沢な「おもてなし」です。

青森ねぶたほど大きくはありませんが人形ねぷたの運行もあります。力強くもどこか優しいお囃子が鳴り響きます。

他の夏祭りと同様、震災復興メッセージをこめた山車が次々と登場しました。その奥には「立佞武多の館」からチラリと顔を覗かせる大型立佞武多「又鬼」が。

猛者たちが水場で闘う様子を描いた水滸伝の「李逵と張順」。中型の立佞武多でもご覧のとおりの大迫力です。

津波を想起させる水しぶきに大きく刻まれた「がんばろう東北」は、「津波に負けるな!」というメッセージにも感じられました。

いよいよ大型立佞武多たちの登場です!

平成22年作品の「又鬼」

そして、今年の新作「義経伝説・竜馬渡海(りゅうばとかい)」

平成21年作品の「夢幻破邪」

見上げすぎて、翌日「ぼのご(津軽弁で首の後ろ辺りのこと)」が痛くなるのではと思うほどの高さです。

祭りのクライマックスで大型立佞武多3台が集結する「お見合い」が行われる五所川原駅前の大通りはすでに人だかりができていました。

睨み合う新旧の立佞武多。まるで怪獣映画のようです。

そして、ついに相まみえた立佞武多ビッグ3。

その中央で「立佞武多」を熱唱する吉幾三さん。祭りの熱気は最高潮に達しました。

こうした中、残念ながらあまり感心しない光景も見られました。青森ねぶたではほとんど見られなくなった「カラス」の集団です。

祭りスタッフや警察、警備員の方々によって制止されてはいましたが、派手な服装で騒ぐ集団の姿は、観光客の目にはどのように映っていたのでしょうか…。

「悪い子いねが~」と秋田のなまはげのように睨みをきかせながら去っていく立佞武多たちでした。


「立佞武多 正装参加で 頼むじゃ」と
にらみ見守る 荒神様よ

青森県五所川原市

(撮影した場所)

日本の祭りinあおもり2011
「日本の祭りinあおもり2011」本日開催です!!
五所川原立佞武多も登場します。
青森の魅力による動画配信をぜひご覧ください!
【9/26追記】
動画のライブ配信は終了しました。

コメント一覧

こちらから魅力にコメントができます。

CAPTCHA