西目屋村の「乳穂ヶ滝(におがたき)」
高さ33メートルにおよぶ巨大な氷柱で有名です。
古くから信仰の対象とされ、その出来ばえで
津軽地方の豊凶を占ったとされています。
33メートルといえば…
弘前市の「最勝院五重塔(31メートル)」とほぼ同じ高さ!
しかし、ここ数年は暖冬の影響か、完全な氷柱にはなっていませんでした。
そんな乳穂ヶ滝が4年ぶりに完全氷結したということで
実は一度も見に行ったことがなかった私が重い腰を上げました(笑)
(撮影日:2月11日)
お不動様(不動明王)がまつられているそうなので
怒られないように会釈して鳥居をくぐると…
ライトアップされた巨大氷柱が、幻想的な姿を現しました。
かなりの大きさ…
想像以上の迫力です
建立不明とされる不動尊御堂がある
滝の裏側の自然洞窟には、柱の右側から登って行くことができ
ちょっとした展望台のようになっています。
【ご注意】
洞窟までの通路は、非常に滑りやすくなっていますので
登るときは、転ばないよう十分注意してください。
こちらが御堂側からの眺めです。
変化に富んだ地形とライトアップの相乗効果により
どこか妖しげな世界が展開していました。
気の向くままにシャッターを切ります。
中にはこんな場面も…
岩壁に浮かぶ顔らしき物…不動様に懲らしめられたのでしょうか?
「怒られちゃったよ」と笑っているようにも見えます(笑)
こちらは河童の頭のような岩です。
こちらは柱の裏側。脈々と水をたたえて息づいているような姿です。
東日本大震災を経て、4年ぶりに氷結した御柱
「禍福は糾える縄の如し」といいます。
被災地をはじめ日本中に豊かな実りをもたらしてくれることを祈りつつ
最後の撮影です。
長時間露光中の数秒間は、祈りを捧げるために存在する時間でした。
「邪を砕き 豊穣願う 明王(みおや)様
慈愛の剣が 想い貫く」
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2月19日は 「乳穂ヶ滝氷祭」という神事が執り行われます
ライトアップは17時~22時で、2月19日までです
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撮影した場所:中津軽郡西目屋村田代名坪平(なつぼたい)
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