「えんぶり」は、豊作を祈願する八戸地方の民族芸能で
「みちのく五大雪まつり」、「青森冬の三大まつり」の一つとして知られています。
私と「えんぶり」との出会いは2年前…
烏帽子をつけた「太夫」と呼ばれる大人たちの舞いも素晴らしいですが
福の神の扮装をした子どもたちの踊りが可愛らしく
「いのち輝く豊年まつり」として私の脳裏に刻まれていました。
(2010.2.20撮影)
そんな八戸市に甚大な被害をもたらした東日本大震災(2011.3.11)…
早いもので、発生から、もうすぐ一年が経ちます。
今こそ「いのち輝く豊年まつり」をこの目で!
そんな思いから、再び八戸えんぶりを観に行こうと決意!
中でも更上閣で行われる「お庭えんぶり」は未見だけに外せません。
善は急げ!とばかりに予約の電話です。
「お庭えんぶりの予約をしたいのですが」
感じの良い女性の声(間違いなく美人)
「実は、大変人気でもう平日しか残ってないんですよ」
「そうですか…予約受付はいつからですか?」
「1月11日からです」
…一週間も過ぎていました
「そうですか…では来年はぜひ!」
「お待ちしてます!」
…さすが!大雑把で詰めが甘い私(笑)
気を取り直して、ホテルと最初に飲む店(特派員SigOさん情報)を押さえた私は
2月18日(土)、「えんぶり撮影会」参加のため八戸入り 。
会場の「史跡根城の広場」は、かつて八戸地方の中心だった場所です。
根城当主の南部師行(なんぶ・もろゆき)公。
「よくぞ参られた」といった感じの凛々しい姿でお出迎えです。
会場はこの先…さすがに広いですね。
不意に昇った凧!…しかし人の気配はナシ
木にひっかかっていた凧が、風に煽られ舞い上がったようです。
福の神たちも会場に向かったのかも知れません。
ようやく会場に到着すると…
すでにたくさんの観客とカメラマンさんたちが…
どうやら入りこむ隙はないようです。脚立を持ってくるべきでした。
しかし、弘前から高速で2時間かけてきたのですから(笑)
ここは引き下がるわけにはいきません。
望遠レンズで隙間からシャッターチャンスを狙う戦法で…。
観客たちの隙間から撮ることで、いわゆる「手前ぼけ」という効果を生み
これはこれでアリではないかなと思いました。
(負け惜しみではないですよ)
…しかし、この太夫さんといい
この子たちといい… どこか見覚えがあります…
えんぶりは、いくつもの組があるのですが
どうやら、2年前に撮影した時と同じ組だったようです!
この子も
(2010.2.20撮影)
ちょっと大人びた感じになりました。
アラフォー…というか、もうすぐフォーの私が2年経ったとしても
多少スペックダウンしてシワが増える程度ですが
子どもたちの成長は劇的ですね!
やはり子どもたちの生き生きとした表情に目を奪われます。
「うまく踊れるかな…」といった感じの表情でしょうか?
いやいや見事でしたよ!
こちらは田植えを再現した舞い
アクシデントのようですが、こういった姿も絵になります!
大人がちゃんと子どもたちを見守っている感じで、いい場面でした。
子どもたちによる心なごむ舞いの後は
大人たちの力強く美しい舞い…
撮影した時は分からなかったのですが後で確認してビックリの目線!
大満足のうちに撮影会が終了しました。
帰り道、ふと、思いました…
「苗植える この子たちこそ 苗なのだ」
将来、地域に豊かな実りをもたらすであろう子どもたちの健やかな成長を
願わずにはいられませんでした
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