梵鐘伝説
むかしむかしの話しっこ。
京都さ立派だ鐘っこ二つあったど。
一つは弘前の長勝寺。
一つは五所川原の長円寺さ運ばれることになったんだど。
十三湊(現十三湖)さ差し掛かったとき船が嵐さ遭ったんだど。
二つの鐘っこど船っこ沈んでしまった(泣)
長円寺の鐘っこだば引き上げられだばって長勝寺の鐘っこ沈んだままだど。
それがらだおん。
鐘っこ叩けば音の終わりに淋しそうに十三恋し~十三恋し~って鳴くんだど。
せばそれさ返事するみてぇに沈んだ鐘っこがら長円寺恋し~長円寺恋し~って音鳴るど。
二つの鐘っこの話しだど。
とっちばれ。
鐘には四つの天女が彫られています。
音色の響きが良く彫刻の美しさから幾度の戦争に徴用されることもなく現存しています。
その他にもこの場から動かそうとしたらめっちゃ重くなって人々を驚かせたとか、火災の際に落下してひび割れたはずが時が経って勝手に元通りとかすごい逸話満載。
心なしか鐘が泣いているように見えたような。
壮大なロマンを感じる場所でありました。
青森県五所川原市飯詰福泉224