皆さんは「りんご飴マン」をご存知でしょうか。
弘前の方以外は、知らない方がほとんどかと思います。
こちらの赤い顔の方が、りんご飴マンさんです。
今回、りんご飴マンさんにインタビューをお願いしたところ、快くOKをいただきました!
取材日は、4月22日。桜がちょうど見頃となった弘前公園エリアで、取材に応じてくださいました。
(以下、敬称略となります)
■りんご飴マンについて
まずは、基本的なことをうかがいました。
――「りんご飴マン」とは、何者?
りんご飴の魅力を伝えるために生まれた、キャラクターです。
最初に登場したのは「水曜日のカンパネラ」というアーティストのプロモーションビデオ「竹久夢二」で、『“雨の日にりんご飴に傘をかけてくれた人にお礼がしたい”という思いで、その恩返しがしたくて、りんご飴が擬人化した』という、そんなキャラクターです。
――その原点となるサイト「ringo-a.me」とは?
大学時代の友達と『何か新しくて面白いことがしたいね』って話していて…
『りんご飴を持ってる女の子って、可愛いよね!』っていうことで一致して、その一言で生まれたサイトです。最初は、いわゆる「美人コンテンツ」みたいな…モデルさんや素人さんにりんご飴を持たせて、写真を撮って、ひたすらウェブにアップしていく、という、そんなサイトでした。
■この春、移住しました!
東京出身のりんご飴マンが、この春、弘前市に移住することになりました。
なぜ移住しようと思ったのか、この地で何をやりたいのか、ストレートにききました。
――弘前とのつながりは?
2年前(2013年)の夏から秋にかけてのシーズンに、その「美人コンテンツ」の制作で、りんご娘とアルプスおとめを、弘前で撮影する機会がありまして、それが最初です。
――移住を決めた、きっかけは?
りんご娘に出会い、その後イベントやライブ等で共演させていただく機会が増えました。それと同時に、りんご娘以外の弘前市内のイベントにも出演したり、りんご飴を売らせていただいたりして、弘前市民の人となりや、弘前の文化・風景・食などが好きになり『住みやすくて、来るだけで元気になれるなぁ』ってことを感じました。
移住した理由は2つあって、ひとつは『田舎暮らしを体験したい』という気持ち、もうひとつは『お世話になった弘前に何かしらの形で恩返しがしたい』という気持ちです。
東京で入り浸ってネットで調べるだけの情報よりも、実際にこの津軽で体験したことを発信したほうが信ぴょう性があるんじゃないかなと思って、まずは1年、生活していく予定です。
弘前公園下乗橋にて。弘前城と桜をバックに写真におさまる りんご飴マン。
――今後、弘前でやってみたいことは?
今まで積み上げてきたものは引き続き、新しい変化を加えながら、やっていきます。
たぶん、現地の人が「いいな」と感じる魅力と、他の地域の人が見て「いいな」と感じる魅力は違うと思うんです。なので違った視点・切り口から弘前の魅力をPR出来る手法があれば、と考えています。一方で、現地の人が自分達の地域の魅力を伝えていくという部分で、もっと発信力を高めることが出来るんじゃないか、とも考えています。
――ほかに、やってみたいことは?
農業体験もする予定です。りんご農家のお手伝いもしたいと思っています。
地域の人に「りんご飴マン」というキャラクターを知ってもらう、というのも移住の理由だったりします。りんご飴を売るだけじゃなく、様々な企画・イベントを通して、地元の人たちと関わっていく予定です。
■劇団RINGOAMEについて
昨年5月、りんご娘が所属する事務所=リンゴミュージックと、ringo-a.meがコラボして、「劇団RINGOAME」を旗揚げ。これまで3回の公演を行ってきました。
――旗揚げの経緯をききたいのですが、なぜ、劇団だったのですか?
もともと、リンゴミュージックの樋川社長の構想の中に(劇団をやりたいというのが)あったんでしょうね。「新しいエンタメ」としてチャレンジしたかったんだろうな、と。
スクール生もいろんな夢をもっています。どんなジャンルを目指すとしても「演技力」って絶対に必要な能力だし、歌って、踊って、演技して…「何かを表現する」というときに、お芝居っていうのが、新しいチャレンジになると思ったのではないでしょうか。
――(脚本家として)舞台を作る上でのこだわりは?
2つあります。ひとつは『物語を作る上で、主人公に旅をさせる』こと。
その旅をさせる=遊ばせていくうちに、敵に出会ったり、ひと波乱あったりして…その時に主人公がどうやってそれを切りぬけて、最終的なゴールへとたどり着くか―そういった流れで脚本を作っています。
もうひとつは『この役を演じることによって、この子はどういう成長が出来るんだろうか?』ということを思いながら、作っています。
――劇団のテーマ曲「真っ赤な笑顔」は、どのようにして出来たのですか?
『オリジナル曲を作りましょう。歌詞を書いてくれれば、こっちで曲を書くので』と、樋川社長に言われて、それで、僕が作詞しました。
弘前の特徴として、ワンシーズンごとに大きな祭りがあって“四季を感じる街だな”と思ったので、一年を旅するような歌詞になればいいかな、と思って意識して作ったつもりです。それをもとに弘前の魅力=弘前の四季や風景を散りばめて作りました。
それから、最初の舞台がそうでしたけど『世界中から集まったキャラクターが、一致団結して何かを解決してゆく』という、「世界平和」っていうわけでもないけど、生まれも育ちもわからないのに、協力し合って、何かの答えを出す。どんなに離れていても一緒だよ、というメッセージも含まれています。
■第4回公演「サクラと飴の大騒動」について
ポスターを見つけ、第4回公演をアピールする りんご飴マン。
イラストを手がけたのは、青森県在住の もなかさんです。
5月6日(水・祝)に、ヒロロ4階・弘前市民文化交流館ホールで行われる、第4回公演
「サクラと飴の大騒動」のことを、少しだけきいてみました。
――今回の宣伝ポスターは、イラストなんですね!
そうなんです。リアルの写真だと、顔を出せなかったり、ちょっとした影を入れたりしなきゃいけなかったんですけど、今回はイラストでちゃんと正面から、顔をバーン!と目出たせました。
――今回のキャラクター設定について
さくらまつりの定番メニューを主にして、直接的ではなく、特徴のある言葉に置き換えてみました。
――主演の「佐藤サクラ」が、とんでもないキャラクターだとか?
過去の作品のなかでも一番ドタバタだし、ダメ具合が一番強いんじゃないでしょうか。なので、今回は、相当コメディー色が強い内容になると思います。それを、今回はアルプスおとめの福士さんと葛西さんにやっていただきます。
――本番に向け、役者さんの仕上がり具合は、いかがでしょうか?
まだまだ、だと思います。彼女達自身も、旗揚げから1年やってきた自分たちの成果を見せたい、と思う気持ちが強いと思うんです。
すごく練習に気合いが入っていると思いますし、特に主役の福士さん・葛西さんには“人一倍気合いが入っているなぁ”って感じます。
――仕掛けがあるそうですが?
舞台の上に、視覚的な特殊効果をご用意しております。
どんなものなのかは、当日、見てのお楽しみということで…
今回の舞台のモチーフとなった、日本最古のソメイヨシノの下で、パチリ!
■飴マンから、皆様へのメッセージ
――では、最後に「青森の魅力」をご覧の皆様へ、ご挨拶をお願いします。
これまで以上に、弘前の皆様とお会いする機会が多くなると思います。いろんなイベントに登場する予定なので、「弘前市民」として、今後ともよろしくお願いします!
そして「劇団RINGOAME」。本物の桜は終わってる頃かと思いますが、この舞台では、もう一回、桜を観られる良い機会になると思います。旗揚げから丸1年。これまでの舞台を観に来ている方も多いと思うので、彼女達の成長した姿を是非観に来てください!
インタビューは以上です。
取材を通して、りんご飴マンは心優しくて、しっかりとした考えを持つキャラクターなんだ、と感じました。弘前市内で赤い顔の人を見つけたら、声をかけてくださいね!
あらためて、今回取材に応じてくださった、りんご飴マンに感謝します!
※なお、5月6日の舞台に関する情報は、劇団RINGOAMEのサイト(リンク)、
または、りんご娘公式HPの劇団関連ニュース(リンク)を参照してください。
コメント一覧