いざ!天国と地獄へ
二つの顔を持つ恐山~前編~の続きです。
岩がゴツゴツしている地獄へと戻ってきた彼女。
硫黄のにおいが漂う空気の中を歩いていると目につくのは大きな岩の周りにロープで立ち入り禁止にされている危険の文字。
水蒸気や火山性ガスの沸々とした音が聞こえより一層危険さを感じる。
歩いているうちに気がついたのは恐山にはこういった場所がいくつかあり、
その場所には何故が御賽銭らしき真っ黒なお金が積み重なっていてこのような風景も他では見られないものだと思います。
先に進むと「血の池」という看板を発見。
看板から見てとても怖い。と思いきや普通の御賽銭が沈んでいる池でした。
それでもつい最近までは本当に名前の通り赤かったそうで、怖いと思いながらも見てみたいと思うのは人間の性でしょうか。
その他「血の池」のそうな名前の場所がいくつかあり、やはりここはまさに地獄そのもの。
天国へようこそ
感心しながら歩いているといつのまにか真っ白な砂浜のような場所へ出てきた彼女。
先程歩いてきた場所も確かに白い岩等があり、色は同じはずなのにこの美しさ。
目の前には宇曽利湖(うそりこ)。
透明な水に空の色が反射して青のようなエメラルドグリーンのような色で太陽に反射しキラキラと輝いているように見えます。
この宇曽利湖は「極楽浜」と呼ばれ火山岩と呼ばれた先程の「地獄」と対比している「天国」なのです。
同じ恐山というこの場所にこんなにも極端な世界が待っているとは予想できずただただ感動したのでした。
ここ恐山は死者の魂が浄化するための場所であり、そしてこの世とあの世とを繋ぐ数少ない聖地だと帰り際に巫女さんにお聞きしました。
恐山には怖いイメージもお持ちだと思いますが、こん素敵な天国あなたも見に来てはいかがでしょうか?
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