乗馬といえば・・・
おそらく、日本人が抱く乗馬といえば「競馬」か「お嬢様・セレブ」のどちらかだと思いますが、違いますか?
しかし、ひと昔前は農家には当たり前のように馬がいて、馬糞の発酵熱を暖房にし、肥料にし、移動手段にしていました。人間と共生していたという事ですね。
便利なものが増え、肥料をお金で仕入れるようになり、車社会になり、どんどん頭数が減っている馬。相変わらず経済成長を良しとする社会。このままで良いのでしょうか?
馬がいない街は
「馬がいない街は、何かを失っていると思う。”馬がいる景観”が残されている場所には、同じように何か大切なものが残されている」
今回紹介する十和田乗馬倶楽部 会長のお話の中で、上の言葉が頭から離れません。
”何か大切なもの”を探しに、十和田乗馬倶楽部さんにお願いして乗馬してきました。
山あり、谷あり、自然の中で自分も自然体になると、普段考えたり悩んだりしている事がいかに小さい事か気付かされます。
そして、相手の立場でものを考える事、言葉ではなく信頼とか愛情という感情のようなものでコミュニケーションを進めることの大切さを感じました。
今回、東京から3名のゲストをお招きし乗馬したのですが、皆さん何か感じるものがあった様で、「次来るときは絶対知り合い連れてくる」とおっしゃっていました。
青森の人口が増えて、他と同じように経済的にも成長し、開発を進めていくのか?
ほどほどの生活で満足し、自然に感動し、青森ならではの自然と共存出来る産業を確立して行くのか?
不景気が悪い事として報道されていますが、むしろ起こるべくして自然な形に戻ろうとしているのかもしれない。
そう考えると、青森に居て良かったと思うし魅力的な地域だと思うのですがこじつけでしょうか?
馬がいる街を守るためには、仕事や生きる事の本質を見て、個ではなく全体の益を考える社会が必要な気がしました。
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