すごい団体と思ったきっかけ
障がい者就労支援セミナーで講師をさせていただいた際に知り合った「ふれ愛プラザあおば」の皆さん。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)を使って、ホームページを企画制作し更新能力を身につけよう!という内容で行ったのですが、皆さんの能力が非常に高く、何と5日間の日程で素晴らしいサイトを作ってくれました。
「この団体は何かある!」と直感し施設見学に行ったところ、皆が活き活き働く姿を見て、ここに我々の目指すものが沢山あると実感しました。
ふれ愛プラザあおば代表にインタビュー
そこで、団体設立のストーリーを代表の工藤さんにインタビューしてきました。
Q:なぜ、この団体を立ち上げたのですか?実現したいストーリーを交えて教えて下さい。
工藤さん:
共に生き、共に学び、共にわらう。
当たり前と思うかもしれないが、私が健常者から障がい者に変わった時、走り回っていた自分と全く動けなくなった自分の生活にあまりにも差がありすぎて、弱者に合わせた街づくりは全然出来ていないと実感した。
それと同時に、障がいを持っている人も守られるばかりではなく、自分達の力も見せたいと思うようになった。
システムを開発したりデータベースを構築したり、初めは一人で活動していたのが、一人では限界もあるし仲間も必要で、障がい者が集まって力を見せる場所を創りたくなり、今では教える仕事をしている。
・チャレンジできる場
・人の役に立つ仕事
・共に学び仕事する仲間
これがそろった時に、今まで家や施設に引きこもって話す事をしなくなった障がい者が、活き活き働くようになる。それだけでも大きな意味がある。
障がい者を管理して、事故のないようにとか怪我をしないようにとかではなく、ある程度のリスクをしょってでもチャレンジさせてあげたい。
そして、「遅いけどしっかりしている」「喜んで働いてくれる」というような良いところを一人一人に見つけて育ててあげる。
そうすることで、活き活き働く障がい者を社会に沢山出していきたいし、企業にとっても貴重な人財となると信じている。
幸せな顔、どんどん笑顔に変わっていく様子を見る事。これが今の私の生きがいです。
海外にも少ない成功例ではないか?
ふれ愛プラザあおばさんに出会った際、それまで自分の理想としていた障がい者支援の姿があり、
・障がい者が使いやすい設備が充実している
・障がいと、個性を活かした仕事をしている
・社会の役に立っているという、生きがいを持って仕事をしている
こういった事が現実となっている組織がまさかこんなに近くにあるとは!と嬉しくなったのを今でも覚えています。雇用に関して思うところがあったので海外視察もしましたが、日帰りで行ける場所に素晴らしい団体があるなんて。この出会いを大切にし、個性を活かした組織作りを進めようという勇気をもらいました。
ふれ愛プラザあおばのサービス
個性を活かしている一例として、
・(触感に優れている)全盲の方が木工品の手触りをチェックしてやすりがけしたり、左のような点字いり名刺を作ったりしている。しかも、仕事があって受け入れたのではなくまず受け入れてから仕事を創ったという点がすごい!これは企業経営でも見習うべきだと思います
・車いすの方が超高性能パソコンを使って映像の加工・編集を行っている
・毎月合同イベントを行い、案内パンフレットをコンペ方式で企画制作し表彰している
・一生懸命働いている人の隣で、ぼーっと見ている子もいるのだが、叱ったりしない。これにはびっくりしたがあるべき姿に近いなと思った。(売り上げのためだけにノルマを強要しない)
そのほかにも素晴らしい仕組みが沢山あり、根本的な理念がしっかりしていると良い組織が出来るのだなと嬉しい気持ちになりました。
あおばさんの作るアロマ石鹸は人気が高く、お店でも買う事が出来るので是非行ってみてください。
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