魅力No.216


歴史探訪『津軽三十三観音』~一番札所:久渡寺(下)~

皆様今日和!new_rockですm(_ _)m 

歴史探訪『津軽三十三観音』の一番札所『久渡寺』編もこれで最後となりました。

魅力No.163   歴史探訪『津軽三十三観音巡礼』~一番札所:久渡寺(上)~では、久渡山の概要や起源、史話等をお伝えいたしました。

魅力No.199   歴史探訪『津軽三十三観音巡礼』~一番札所:久渡寺(中)~では、私のなんとも間抜けな醜態と、登山中の人との出会いに少しふれてみました。

ラストの歴史探訪『津軽三十三観音巡礼』~一番札所:久渡山(下)~では、(中)で登場したAさんからのお話しを中心にお送りいたします!

  

久渡寺山頂上からの下山

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 Aさんのご厚意により、来た時と別のルート『ヒバ林・ブナ林の太陽の道』→『カモシカの道(サバイバルコース)』を辿ってまいります。頂上のお社があるスペースはとても狭く、一瞬どこがコースの入り口なのだろう?と考え込んでしまう感じでした。他のお二人に別れを告げ、私とAさんが先に出発致しました。

 この『太陽の道』ですが、登ってきた山道とは違いブナやヒバの沢山の葉が日差しを遮り、時折吹く風が心地よいです。皆さんもこのコースを辿ってみて下さい!

 鮮やかな緑と影のコントラストがとても綺麗です(*^▽^*)太陽の道を過ぎると、岩落山山頂の次にカモシカの道(サバイバルコース)です。このサバイバルコース、階段が殆ど無く傾斜の急な坂が何度か登場します。「何度か」なので、それ以外はさほどきつくなく、登るより全然のんびり出来、景色を楽しみながら進めます!

この急な坂の降り方ですが、Aさんよりとても有力な情報をゲット致しました。登山をしない方は目からうろこな情報です(@ω@)!

   

急な坂の降り方

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 坂を下る際に、ゆっくり進行方向そのままに進むかと思います。階段がある場合は問題無いのですが、この様に急で何も無い道ですと靴が滑って転倒する可能性が非常に高いです。ですので、そのまま直進するのではなく蛇行して進むのです!!Aさんに言われて直ぐに実践してみました。

 この方法を知るまで、何度か派手に転びそうになったりしていたのですが、面白いようにサクサク進めるようになりました!!山歩きが趣味の皆様は、きっとこれが常識なんだろうなぁ(@ω@;)凄い!皆さんもチャレンジしてみて下さいね!!

  

山好き仲間の愛称

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 Aさんから面白い情報をまた一つ(^▽^)前回にも書いたかもしれませんが、Aさんは毎週この久渡山に足を運んでいらっしゃるとの事。そのお話しの流れで面白いお話しが聞けました。花の名前や、きのこの名前を言いながら見つけては教えてくれるAさん。そのAさんには同じ山好きの仲間がいらっしゃるそうです。ですが、このお仲間さん達は皆さんそれぞれ山への目的が多種多様。きのこや木に付着する菌が好きで、山に登っては調査したり写真を撮ったり。花が好きな方や、虫が好きな方!この皆さんへ、敬愛の念を込めてこう呼び合うそうです。

■花好きな人・・・・『はなや』

■虫好きな人・・・・『むしや』

■山が好きな人・・・『やまや』

 Aさんから聞いたのはこの3つでしたが、他にも呼び方があるんでしょう(^皿^)では、「Aさんは何て呼ばれているんですか??」とお尋ねしたら、『やまや』さんだそうです!何だか面白いですよね!この流れでもう一つ面白かったのが、Aさんのお仲間の『むしや』さん。岩木山の頂上にある大きな岩に、虫(カブトムシ等)が群がる時間帯があり、この虫達を見る為に頂上まで登るそうです。思わず・・「子供の頃の夢(趣味)がそのまま続いているみたいですね~!」と言ったら、Aさんがニコニコ笑って「そうですね~♪」とおっしゃいました。何か良いですよね(^ω^)

   

雨の日の久渡寺山

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 Aさんは雨の日も変わらず久渡山に足を運ぶそうです。8月の雷が酷い日も登っていたそうです。Aさんはカメラを持っていますので、「雨の日は大変じゃないですか?」と尋ねましたら、「木の葉が傘代わりになって、全く濡れないんですよ!」と。その時思わず上を見上げたら、葉が茂り絨毯のようでした。

確かに傘の様に雨避けになって、殆ど濡れなそうです(@ω@)!!でも、やはり雷は危険なので慣れていない人は無理に登らない方が良いとのお話しでした。しかし、そのお話しを聞いたら実際に体験してみたくもなりますね(笑)

   

久渡寺山の動物達

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 実際には見る事は出来ませんでしたが、カモシカ・テン・熊の親子・アナグマは良く出没するようです。動物達の写真はフリー素材サイトからお借りいたしました(^v^)

■カモシカのお話■

 カモシカは繁殖期以外であれば大人しく、実はとても「ド近眼」なのです。繁殖期だとあの立派な角で追いかけられますので要注意です!この「ド近眼」のせいで、Aさんが山道を曲がった直後、何かにぶつかったそうです。びっくりしてよく見てみると、カモシカがAさんよりもさらにびっくりして、飛ぶように逃げて行ってしまったようです(笑)Aさんは笑っていました(^▽^)ぶつかるまで気付かないこの「ド近眼」っぷりは一度拝んでみたい!!!このお話しをしていた時に、A「きっと今も、何処からかカモシカ達が私達を見ているよ(^^)!」と・・・姿を見せてくれれば良いのに―――!!!

 冬になると久渡寺山も結構な積雪になりますので、カモシカ達の動きもスローリー。Aさんは以前、このカモシカ達の横を通り追い抜いてから「今日和~(^ω^)♪」とカモシカ達を振り返り挨拶したとの逸話を話してくれました。普段はとても早く移動するのですが、冬は胴体まで雪が積もってしまうので動きがとても遅くなるそうです。皆さんもカモシカを追い越して「今日和(^ω^)♪」と挨拶していては如何でしょう(笑)

■アナグマのお話■

 アナグマは久渡寺山の『沢の道』によく出没するそうです。生憎この『沢の道』は今回通らなかったのですが、アナグマのトイレは見つけることが出来ました(笑)

 このアナグマ、何故かトイレは見晴らしが良く開かれた場所にするそうで、しかも必ず同じ場所にするそうです。この黒い部分がそうです(^^)気分良く爽快に「トイレタイム」をしたいのでしょうか(笑)熊とアナグマは近くに来ると、結構強めな動物臭がするそうですよ!アナグマはテンの様にすぐ逃げてしまわず、人の付近でのんびり座って様子を見ていたりするそうです!見たかったなぁ(;ω;)

■テンのお話■

 久渡寺山のテンは、茶色がかった白でとても美しいとおっしゃっていました。カモシカの道を歩いている最中に、コースから外れた林のある木の根元に白い物体があり、Aさんが驚いて「まさかテン!?」と足早に近づいて行きました!私も「生のテンが見れるのか!!」ワクワクして、Aさんの後を追いコースから離れました。その際に枯れ木の枝を派手に踏ん付けバキボキ鳴っていたのに、その白い物体は微動だにせず留まっています。カメラの望遠レンズで覗き確かめてみたら・・・・どうやら大きい白いキノコでした(;ω;)

■熊の親子の話■

 私達が辿っているコースにはあまり出没しないのですが、『ライオン岩』付近によく出没するそうです。山の麓の『龍神温泉』の裏の林にも出てくるみたいですよ!

 Aさんがこの熊の子供と先日遭遇したそうで、見事撮影に成功したそうです。とても可愛いらしく、ニコニコ笑いながらお話していました。でも、熊も足が速く直ぐに逃げてしまい見失ってしまったそうです。可愛いですが、必ず『熊避けの鈴』は持って行って下さいね!!ニュースになった『熊VS人間』での『一本背負い』は、元自衛隊の方だから出来たのですから(><;)

 

 上の写真は、多分熊の爪痕じゃないだろうか・・・との話で撮影した一枚です。この木の他には見当たらず、お話の『ライオン岩』付近とは比べものにならないみたいです。通常なら、木を登るように爪痕が残っているはずなのですが・・・。

   

サバイバルコースを往復する『やまや』さん

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 のんびりとカモシカの道(サバイバルコース)を下っていましたが、前方にベテランの登山家さんの姿が見えました。Aさんが親しげに声をかけて、二人で談笑されていました。どうやらこの御仁、実業高校の先生で・・この急なサバイバルコースを登ってきたそうです。帰りも同じくサバイバルコースを降ってくるみたいでした。「山に登るのは久々ですよ~!」と笑っていましたが、足取りは軽やかで私とは比べものになりません(@@;)ベテランは違うなぁ(笑)もう書いたかもしれませんが、この久渡寺山は『岩木山』を登る皆さんが足慣らしに登るそうです。このベテランやまやさんも、岩木山を登るのでしょうか??

 ベテランやまやさんと別れて、Aさんとサクサク進みます。合流地点に近づくにつれ、温度も上がり2本目も飲み尽くしました!何とかもってくれて助かりました(=ω=;)

 そして、カモシカの道(サバイバルコース)の中でAさんがお気に入りの木を1本教えてくれました。

 この独特な形が好きだとおっしゃっていました。何度か登ると、私も好きな箇所や木が見つかるでしょうか!!私たちがサバイバルコースを終える間近に、他の道(同じサバイバルコースでも、階段のあるコースと別れていました)から下山したベテランやまやさんが!!!!早すぎるΣ(・Д・;)!!やはりベテランは違います!!凄い!!

  

下山完了

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 Aさんのお蔭で楽しい下山となりました。久渡寺観音堂に無事到着!一度振り返り階段下から観音堂をパシャリ!!

 何だか清々しい・・やり遂げた感があります!感無量(;Д;)bグッ 帰りはこの心臓破りの階段では無くお寺さんの前を通り、坂をのんびり降っていきました。

 赤い屋根が本堂で、オシラ様もこちらにいらっしゃいます。巡礼の際のハンコもこちらで押してもらえますよ!!

 夏場での花の見頃は、7月~8月初旬。頂上からの景観は、秋頃が見頃です。下山中に撮影した花の写真を何枚か掲載致しますね!残念ながらほぼ咲き終わってました・・・orz  後、原色黄色の丸いきのこ写真(笑)

 

 

Aさんとの素敵な出会いに感謝をしつつ、登山の苦しさと楽しさを思い出しながら最後に振り返りパシャリ!

 久渡寺入り口でAさんに「有難うございました!」とお礼を言い、A「これに懲りずに、また来てくださいね(^v^)」と温かいお言葉をいただきました!基礎体力をもう少しつけてから、再度登ってみたいと思います(笑)そして、駐車場の売店でソーダアイスを食べてから岐路へとつくのでした。

 巡礼レポートでしたが、登山の思い出が強くこちらがメインのレポートになりましたが、人との出会いは本当に楽しいと思える第一弾でした!!

最後に久渡寺のご詠歌をご紹介して締めたいと思います。その前に・・・・

ご詠歌とは?

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 ご詠歌(ごえいか)とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの。日本仏教において平安時代より伝わる古式ゆかしい伝統芸能の一つです。五七あるいは七五調の詞に曲をつけたものを『和讃』(わさん)と呼び、広い意味では両者を併せて『ご詠歌』として扱います。ご詠歌の歴史は、こちらの『ご詠歌.com』さんで詳しく掲載されていますので宜しければ見てみて下さいませ(^v^)♪

津軽三十三観音霊場 第1番 久渡寺 ご詠歌

『普陀落や 恵みも深き 観世音 罪もむくいも はらす宮だち』

それでは、第二弾もお付き合いいただければ幸いです!!new_rockでした(*^▽^*)ノシ

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