2010年9月11日に五所川原市は金木町の三味線会館で開催された「仁太坊(にたぼう)祭り」のレポートをいたします。「仁太坊祭り」は、金木町出身の津軽三味線の始祖である神原の仁太坊(本名:秋元仁太郎安政4年~昭和3年)が、存命中に金木町内の随所で演奏し廻っていたとの史実に沿って、毎年1回開催しているものだそうです。
本年度に仁太坊賞(津軽三味線全日本金木大会の最高賞)を受賞した葛西頼之さんです。193センチの大柄な体躯(たいく)からダイナミックで華麗なご演奏なさいます。ご観覧の皆さまへのトークもご達者です。鰺ヶ沢の有名犬「わさお」君の話題では「飼い主さんとわさお君がそっくり」との話題で、会場の笑いを誘っておりました。ご自分のCDも「通常2,000円の所、3個同時にお買い上げの方には6,000円!!」と、オイオイッという感じでご観覧の方に突っ込まれたり。サービス精神旺盛なお方でした。
まだ20代前半の若者とは思えない、ステージ裁きと三味線の腕。この方は大物になる予感がビンビン伝わってきました。
S・A・Tのお二人です。葛西さんと愛知出身の山口晃司さんのユニットです。男性らしく力強い演奏でした。
津軽民謡の本間愛音さん、金木周辺の人は民謡も大好きです。三味線には民謡ですよね。
演奏は「輝&輝」の武田佳泉(たけだかなみ)さんと白藤ひかりさん。白藤ひかりさんは太鼓担当だったので、写真に載せれなくて残念です。
最後は今日ご出演の方全員での演奏です。演奏に加わっているのは五所川原第一高等学校と金木高等学校の三味線部のみなさんです、初秋の金木町に響き渡る「じゃわめく三味線の音色」です。
下の動画の演奏時間は約7分です。よろしければ是非ご覧ください。
ご観覧の皆さんのアンコールにも応え、みなさん大喝采の拍手で幕を閉じました。帰り際にお母さん達が「今日は、どもども。おやすみー」と別れているのが印象的。
この大会を楽しみにしていることと、地域に密着しているのが感じられました。
今回は、五所川原市金木町は津軽三味線会館屋外ステージで行われました。しかも無料です。無料でこの方々のステージが見れたのはお得です。「仁太坊祭」は毎年開催されているので、ご出場者をお確かめのうえ、是非見に来てください。
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