西目屋村の乳穂ヶ滝(におがたき)までやってきました。
樹齢三百年を超える杉の木に囲まれた、この乳穂ヶ滝。
その名前は、冬の厳寒期になると稲の乳穂のように氷結することから名付けられたと言われています。
そして、この凍り方によってその年の作物の収穫を占うという習わしが、古くからあったそうです。
藩政時代には津軽の殿様が正月に使者を派遣するなど、津軽一帯の作物の豊凶を見定める手がかりとされてきました。
現在でも、冬場になるとたくさんの人が、氷結した滝を拝みにやってくるのだそうです。
境内を進んでいくと、滝の前に到着しました。
落差三十三メートル、幅が十メートルという巨大な滝だけあって、圧巻されそうです。
滝の裏側を通って、岩下の御堂を目指します。
御堂につきました。
ここには不動尊が祀られていますが、建立年代は不明とされているそうです。
次の写真は、御堂から滝壺を見下ろしたところ。
高所恐怖症の私にはちょっと辛い一枚でした。
この滝が凍りついてしまうというのですから、津軽の厳しい冬がしのばれます。
それでも、一度はこの目に焼き付けておきたいものです。
冬になったら、また来よう。
そう思いました。
ちなみに、この乳穂ヶ滝から道路を挟んだ岩木川のそばに、ガマ岩と呼ばれる奇岩があります。
その名の通り、ガマガエルの顔に見える……かな?
乳穂ヶ滝に入る鳥居の前には、広めの駐車スペースがあります。
白神へ行く途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、冬場に凍りついた滝を見に来るのもアリですよね!!
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