前編、中編と、これまで2回お送りしてきたりんご娘インタビューも、いよいよ佳境を迎えました。レットゴールドとジョナゴールドの二人の、意外な「尊敬するタレント」の名前が明らかになった前回から引き続き、聞き手はakky、写真撮影はゆーみん(一部、H.A.S.P.さんご提供)でお送りいたします!
―― 二人にそんな共通点があったとは驚きです。これも、長い付き合いの二人ならではなのかもしれませんね。では、くりぃむしちゅーを目指す先輩二人に囲まれた(笑)金星ちゃんが憧れる芸能人は誰でしょうか?
金星 私は、新垣結衣さんが大好きなんです。さっきも言いましたけど、自分は欲張りなので、女優もやりたいし歌手もやりたいし、TVだけじゃなくて映画や舞台にも出てみたい。いろんなことに挑戦したいんです。そんな私にとって、いろんなことに挑戦して実際に結果を出している人が、新垣さんなんです。だから私も、ああいう人になりたいなって思っています。
―― りんご娘関係以外で、今まで何か演技をされた経験はありますか?
金星 幼稚園や小学校の学芸会で主役をやりました!(笑)。一番最初は幼稚園で「イエス様の誕生」という劇をやることになった時、主役のマリア様志望の子が私ともう一人いたんですけど、その子と競った時にたぶん、私からものすごい「主役やりたいビーム」が出ていたみたいで、その子は途中で「やっぱり私、いいです」って言って、引き下がったんですよ(笑)。それで、人生初の主役をゲットしたんです。
一同 すごい!(笑)
一人の幅を広げることが、りんご娘の世界も広げる
―― それでは次に、りんご娘は、そして自分はこの先こうありたい、という目標があったら教えて下さい。
金星 私は、クイズ番組に出られるような知性派のタレントになりたいです! 勉強が得意っていうのは自分の長所だと思っているので、そこが生かせるようにしたいんです。もちろん、学校で学ぶ知識だけじゃなくて、雑学なども覚えて、「Qさま」や「雑学王」みたいなクイズ番組に出たいです。
りんご娘としては、私たち二人の新メンバーはまだ入って日が浅いので、もっといっぱい県内の人に覚えてもらいたいです。そのために、これからも頑張ります!!
ジョナ 私は、りんご娘のアジア担当、アジアとの架け橋になりたいです。以前からりんご娘は中国の大連市(遼寧省)や栖霞市(山東省)、あるいは台湾などのイベントに顔を出させてもらってるんですけど、向こうの人たちはぜんぜん知らない私たちのことでも大歓迎してくれるんですね。それはやっぱり、向こうでも「青森のりんご」のブランドがものすごく高くて、大人気だからなんです。その青森を代表するという形で訪ねて行った私たちを大歓迎して下さる現地の方たちを見て、すごく感動したんです。
だから私は、今年から大学の第二外国語で中国語を選択するつもりですし、いつかは中国に留学するつもりです。りんご娘が、そして青森県が、中国と日本を結ぶ懸け橋になってくれればいいな、って思っています。
レット 私は、マルチタレントになりたいです。今でもレポーターやナレーションの仕事を時々させてもらっていますけど、もっともっとそういう活動の幅を広げていきたいです。いろんな事が出来ればそれだけ、もっと人生が楽しくなると思うんです。だから私は、私という一人の幅を広げたいと思います。そしてそのことが、りんご娘の世界を広げることにつなげられたらいいな、とそう願っています。
―― 名言、出ましたね。それ、記事の見出しに採用させて頂きます(笑)。
三人 (笑)
青森の魅力、そして……
―― 皆さん、夢や希望に溢れていて、まぶしくなってしまいますね。それでは次に、皆さんが考える「青森の魅力」を教えて下さい。
レット 何よりも、「人の温かさ」だと思います。青森の人、特に津軽の人って一見、素っ気なくて冷たく見えますけど、その奥にものすごく熱い心を秘めている方が多いんですよね。それは、私たちがりんご娘としていろんな土地を回って、農家の方や漁師の方と話をさせてもらう時に、強く感じるんです。最初は「なんだ、おめんだぢは?」みたいな感じなんですけど、その人たちの自慢の野菜や魚の魅力を語ってもらって、私たちがそれを理解できたとわかったら、向こうも打ち解けてくれるんです。最後に、お世話になりました、という時皆さん「がんばれよ、応援してるはんでな!!」って仰ってくれるんです。
だから、青森を観光に訪れた人たちには何よりもまず、青森県の人たちの心と触れ合ってほしいなと思っています。
ジョナ 私は、海/山/川/空/大地、青森の自然が何よりも素晴らしいと思っています。そしてその自然の力を使った青森の第一次産業が、全国に誇れるものだと思っています。都会では農業なんて古臭いと思われてるかもしれないけど、それは青森の農業の素晴らしさ、青森の自然の素晴らしさに気付いてないからだと思います。実は県内の人でも、その魅力に気付いていない人が多いので、県内外の人に、青森の自然と、それが生み出す実りの魅力に気付いてほしいなと思いますね。
金星 青森という土地は四季がはっきりしている、というところが魅力だと思います。青森は、夏も暑いし冬は雪がいっぱい降ります。それは、住んでいる人にとってはすごく不便なことかもしれません。田舎だからこそ味わえる楽しさ、美しさ。それを四季の変化の中で感じてほしいなと思います。
―― 皆さんの仰ることは、僕たちのサイトの理念と全く同じだと思います。たぶん、うちのサイトを管理している社長もこれを読んで感激していることでしょう。では最後に「青森県が元気になるメッセージ」をそれぞれ、お願いいたします!!
ジョナ うーん……「人の輪を広げて、青森の魅力をPRしよう!」かな? さっきも言いましたけど、たぶん青森県の人はまだ、自分たちの県が持っているポテンシャルに気付いていない人が多いと思うんです。そこがもっと上手くアピールできれば、県外の人が青森に来た時、嬉しさと楽しさを発見してくれるはずです。その人たちは帰った後もきっと向こうで青森の魅力をそれぞれの土地の人に伝えてくれるだろうし、また来たいとも思ってくれるはずです。
そうやって人の輪が広がっていけば、青森の魅力がどんどん広まり、青森に活力が出てくると思います。そして、その魅力をPRするのは、私たちのような立場の人間だけではなくて、青森に生きる一人ひとりの人たちが果せることなんだと思うんです。「生き生きとした青森」の姿を発信することで人の輪を全国に広げていくのは、県民の皆さんそれぞれの努力にかかっているんだと思います!!
金星 「今暮らしている青森という土地を、新鮮に感じて!」というのがメッセージです。青森は冬には雪がたくさん降りますし、それが当たり前だと思われていますけど、雪が降らない地域だって多いんです。じゃあ、青森の雪って誇ってもいいものじゃないですか。
農業は辛くて大変な仕事です。でも、青森から生まれるたくさんの実りが都会の人たちの口にわたった時「美味しい!」と言ってもらえます。じゃあ、それは誇ってもいいものじゃないですか。
毎年ねぷたをやってるから、ただの恒例としてねぷたを見に行っている人が多いかもしれません。でもこんなお祭り、他の土地にはありません。じゃあ誇ってもいいことじゃないですか。
だから、当たり前のことを当たり前と思わないで、新鮮に感じてほしいなと思います。そうすれば、ますます青森が好きになるし、元気になると思います。
レット りんご娘をやっていて、全国を回る機会があったから気付いたことなんですけど、「元気な県」の人たちは地元を愛してるのが伝わってくるんです。青森県が元気がない、と言われるのは、郷土愛が無いからではないんでしょうけど、それが県外の人たちに伝えきれていないから、そう見えるんだと思うんです。だから「今あるものを大切にしましょう」というメッセージを伝えたいなと思います。
別に青森に今から新しいものを作らなくてもいいんです。「今あるもの」が十分、魅力的なんだから。12月には新幹線が全線開通して、青森に観光に訪れる人が増えると思います。その時、「青森は元気な県だ」と感じてほしいから、「今、青森にある魅力」を失わずに、大切にして、観光客の皆さんに伝えられたらいいな、と思います。その時「青森には、大切なものが残っている」ということが理解してもらえるんじゃないでしょうか。
―― 本日はお忙しい所、長い時間ありがとうございました! きっとこのサイトを訪れる皆さん―県内外を問わず―全員が、りんご娘の皆さんの郷土愛を感じて、そこから「青森の魅力」を感じ取ってくれるはずだと思います!! これからも頑張って下さい、応援しています。ていうか、お話を伺っていて、大ファンになってしまいました!
三人 ありがとうございます!!
―― まさか、この年でアイドルのファンになるとは思いませんでしたが(笑)。
三人 (笑)
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地元を、郷土を、ふるさとを、心の底から愛するその気持ちが話の端々から伝わってくる、りんご娘の皆さんへのインタビュー、いかがでしたでしょうか。まだ若いのに、いや、若いからこそ敏感に感じ取れたであろう、青森の魅力。これが、他に何物にも代えがたい、かけがえの無いものである、ということを、青森県民は誇りに思ってよいのです。そしてその「魅力を伝える」ことを、彼女たちに任せっぱなしにしないで、僕たちも進んでやっていくことが、地域の活性化につながるのだということに、改めて気付かされました。
溌剌としたエネルギーをインタビュー中にいっぱい浴びて、なんだかこちらも若返ったような気がします(笑)。今回は残念ながら会えなかった「とき」ちゃんにも、機会を頂ければインタビューさせて頂きたいと思っています。
最後に、感謝の言葉を。
きれいな写真をたくさん撮ってくれたゆーみん、本当にありがとう!!
貴重な機会の橋渡しをして下さったIさん、本当にありがとうございます!!
そして、3回にわたる企画にお付き合い頂いた読者の皆さん、どうもありがとうございました!! これを読んで、皆がりんご娘に興味を持ってくれたり、今まで以上にファンになってくれたりすれば、編者として冥利に尽きます。
以上、akkyがお送りしました。
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