弘前市のメイン中心街、土手町商店街と、夜の歓楽街である鍛冶町を結ぶ一本の小さな通り。その名を「かくみ小路」と呼びます。
土手町側から入ってすぐのこの喫茶店「万茶ン」(まんちゃん)は、東北最古の喫茶店として、さらに旧制弘前高校在学時代の太宰治が足しげく通ったことでも有名なお店。
他にも寿司屋・居酒屋・焼き鳥屋・小料理屋・レストラン・バーなどが建ち並び、古き良き昭和の香りが一体に漂います。これもまた、「弘前の失われていない景観」の一つと言えるでしょう。
本当に、歩いているだけでお腹が空いてきます。そうこうするうちに、通りの端っこ、鍛冶町側まで出てきました。
こちらが、鍛冶町側からかくみ小路をみたところ。
岡持を持ったお兄さんが自転車に乗って、小路を駆け抜けていきました。何処のお店の人でしょうか?
ちなみに、私がここで一番好きだった「レストラン ニューマツダ」は、残念ながら今年の6月に閉店してしまいました。
今はもうかすれてしまった店の名前と、「貸物件」の表示が、物悲しい。ここのナポリタンやグラタン、ビーフシチューは絶品だったのですが。あれがもう食べられないなんて、残念です。
その代わり、と言っては失礼ですが、今回初めて、こちらの洋食屋さん「キッチンささはら」さんでランチを頂くことにしました。
店内は、この通りにふさわしいレトロでシックな雰囲気。
そして今回は、ポークソテーを注文しました。
アツアツのソテーの上には、うっすら焦げ目がついたパイナップルが乗っかっていました。なんだかとても、懐かしい味。
子供のころによく通っていたお店は無くなってしまいましたが、新しく素敵なお店と出会えた気がします。
実際、まだ入ったことのない店も多い、このかくみ小路。今度はどこに行こうか、考え出すと止まらなくなりそうでした。
あなたも、「懐かさ」と出会いに、ここ、かくみ小路を訪れてみませんか?
コメント一覧