今回は、秋の文化祭シーズンということで、平成22年度文化祭 Apple Festival 10月24日(日曜日)開催の準備に追われる青森県立弘前実業高等学藤崎校舎の方を取材できたので、それをレポートしたいと思います。
今日は、文化祭用にりんごを収穫していておりました。文化祭でもこのりんご達を販売するのは、上の写真の藤崎校舎二年生のこの方々です。体力気力充実・青春真っ最中の若者たちです。
藤崎校舎では、りんごや果樹・野菜・草花など高校生たちが生産した農産物と、それを加工した商品を販売することを実習に取り入れております。
その集大成が、秋の文化祭であります。農産物の収穫が、ピークを迎えるこの時期のこの文化祭は多数の商品が並ぶ、地域の方々に是非足を運んでいただきたいイベントです。PTAさんが出店するフリーマーケット・ケーキ販売もしております。
農業高校生はどんな藤崎校舎所有の園地でどんな活動をしているのか、少しだけご紹介します。
園地脇には、課外実習授業の際に使用される教室が併設されております。こちらでその日の実習内容の授業を受け、その流れで教わった事をすぐ隣の園地で実践するわけでございます。
教わる、即実践。これで3年の高校生活の中でも3回しか経験できない年間作業を、深い知識を習得しつつ学んでいるのです。
このりんご園地の実際の管理は、農薬散布などは危険を伴う作業は先生たちがしておりますが、藤崎校舎二年生が中心になってしております。
マメコバチのマメコバチハウスです。この園地、春のりんごの花の受粉作業はマメコバチの自然受粉を行っております、天候・気候によっては人工授粉で補填するそうですが。
また、新しい試みとして、りんご園地に夜ランプを灯し、夜行型の虫の生殖活動を抑える試みをしております。結果、害虫の駆除のための農薬使用の低減を狙っております。
安全・安心の食べ物を届けるための心構えもまた、若者たちに教授しているのです。
春から、自分たちの責任で任せられた樹木を持って、秋まで一貫してその果実を育ててきました。樹木に名札がついているのは、その証です。
冬の剪定作業は専門の講師の方を招き入れ、実践的な内容で行われております。若くして剪定作業とは…良い経験なさっておりますねー。
春の樹木管理、「かかより、恐い腐乱病!!」対策も教わっております。
若年で、お母様より恐い、腐乱病にも立ち向かうとは勇気がございます。
りんごの樹の樹皮を根こそぎ腐らせる腐乱病、これにやられると樹木が水を吸い上げる道を断たれます。恐い病気です腐乱病!!写真は腐乱病除去の道具、その名も「腐乱病削り」。そう、腐った樹皮を削るしか有効な対抗策を私は知りません。
こんな様に、若者たちが精魂込めて生産した農産物がお手頃価格でお求めになれるApple Festivalは、藤崎校舎第2体育館で2010年10月24日(日曜日)の開催になります。
お近くの方は、是非おいでください。
青森県立弘前実業高等学校藤崎校舎の位置はこちら、
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