今日和、new_rockです(^▽^)bビシッ
今回もお届けいたします!歴史探訪シリーズ!
少々長いですが、お付き合いいただければ幸いです(><;)
歴史探訪『津軽三十三観音巡礼』の旅!
第五番札所:十腰内観音堂(巌鬼山神社)
久々に再開しました、『津軽三十三観音巡り』の旅、今回ご紹介するのは十腰内(とこしない)にあります十腰内観音堂(厳鬼山神社)です(^▽^)♪
4番札所「南貞院」から約13.1㎞先にあります。他の札所よりも迷うこと無く順調に到達出来ると思いますよ!
岩木山信仰って聞いた事ありますか?
古くから、津軽の人々に愛され、信仰の対象・心の支えとして親しまれてきた岩木山ですが、本地垂迹(ほんじすいじゃく⇒仏教が興隆した時代に表れた神仏習合思想の一つで、日本の八百万の神々は、実は様々な仏が化身として日本の地に現れた権現であるとする考え。)にもとずいて、中央の岩木山を阿弥陀如来・南の鳥海山を薬師如来・北の巌鬼山を観世音菩薩とする三位一体の信仰だったそうですよ。
坂上田村麻呂が、今から1213年前の延歴15年(796)に奉安したと伝承がある巌鬼山大権現が衆生済度のために仮の姿をとって現われた垂迹身で、本来は観世音菩薩とされています。
そういえば、観音を巡っていてよく聞くのは『神仏分離』『神仏習合』って言葉です。何か学生時代の教科書に掲載されていたような・・・いなかったような・・・。随分前なので忘れてしまいましたので、書き出してみます。
『神仏習合』
神仏習合(しんぶつしゅうごう)とは、土着の信仰と仏教信仰を折衷して、一つの信仰体系として再構成(習合)すること。一般的に日本で神祇信仰と仏教との間に起こった現象を指すが、広義では、世界各地に仏教が広まった際、土着の信仰との間に起こった現象をも指す。以下、日本における神仏習合について述べる。神仏混淆(しんぶつこんこう)ともいう。
要は・・・地元の信仰と仏教をくっつけちゃえって事ですよね・・・うん。
『神仏分離』
神仏分離(しんぶつぶんり)は、神仏習合の慣習を禁止し、神道と仏教、神と仏、神社と寺院とをはっきり区別させること。
その動きは早くは中世から見られるが、一般には江戸時代中期後期以後の儒教や国学や復古神道に伴うものを指し、狭義には明治新政府により出された神仏分離令に基づき全国的に公的に行われたものを指す。
うーん、神仏習合で合体したものを引きはがしたって事かな?
多分そうだと思われる・・かと。フムフム(*゚Д゚)φ))ナルホド!! OK牧場!!
まぁこの神仏分離が明治に起こる前までは、「十腰内観音堂」と称していたそうで、神仏分離後は「巌鬼山神社」と改められたんですね!
十腰内観音堂縁起
この山麓に悪鬼がいて、花輪氏(佐賀~♪の花輪じゃないよ!)が退治しようとしたけど見つけられなかったそうです。そのまま山中にとどまり、山神に祈願したところ、錫杖印と卍の旗紋を用いるようにと霊感を得て・・要はジャンヌ・ダルクの神託みたいなものでしょうかね??・・・で、そのとおりにして悪鬼を退治する事が出来たそうです。
この感謝を込めて堂宇を建立し観世音菩薩を安置して観音院としたそうな。
フムフム(*゚Д゚)φ))ナルホド!!
十腰内の由来
古くは、十腰内観音堂と言われ、十腰内(とこしない)の由来は、「強力の刀鍛治鬼神太夫が十振の刀を打ち出して自慢したが、一振飛んで杉に突き刺さったので里人はこれを神として尊敬し、九振が残ったために十腰無い村とよんだといういい伝えがある」(角川地名大事典)。
製鉄を連想させる地名ですね(@@)!やはり地名の由来:逸話は面白いですね☆
津軽家との縁
巌鬼山観音と藩主の津軽氏との結びつきは、その祖先と言われている「大浦光信」が南部氏の支配から独立を思い立ち、巌鬼山観音に祈願したのが最初だそうです。そして、四代目大浦為信(津軽為信)が津軽を統一し、より一層関係が深まったそうです。
為信は堂宇を修復し、荘厳仏具等を寄進したり、開帳の行事や所縁深い津軽家紋形・卍の幕の使用を認めているとの事。藩主が家紋の使用を認めるって所に、縁の深さが見えてきますね(@ω@)!
津軽の狛犬は変わり種が多い
津軽地方の狛犬はユニークな物が多いそうです。kayoさんのレポートの岩木山神社の狛犬もユニークでしたね!さて、ここの狛犬も珍しい形をしているとの事!
・一番目 やや猫っぽい平成の狛犬
・二番目 がっちりとした体格の昭和の狛犬
・三番目 丸いフォルムのおちゃめな顔した狛犬
・四番目 尖った顔で長く垂れた耳のユニークな狛犬
実はこの狛犬情報を知らず、三番目の狛犬しか写真に収められませんでした。最後の四番目は閉ざされた本殿の中にいるので、撮影は出来ないのですが・・・せめて一番と二番は写真を撮ってくれば良かったなぁと・・・残念。
龍神様(龍神池)
十腰内観音堂境内の中に『龍神様』も祀っていました。こんな感じ。
巖鬼山神社の神水が、以前ご紹介した堂ヶ平桂清水と同じ「私たちの名水」になっているらしい!でも、どう見ても飲めそうな所が・・・井戸の記述がサイトにあったので、もっと奥に行けば汲めるんでしょうかね(^^;)
雄大なる県下最高齢の大杉
県天然記念物 大杉 2本
昭和31年5月14日指定
大杉は樹齢1000年以上、高さ41mを越える巨大なもので、県内にはこれに勝るものが無く、神社の歴史を語るとともに、津軽三十三観音の巡礼者をはじめ多くの人々の信仰を集めている。※説明板より抜粋
この十腰内観音堂(巌鬼山神社)の境内に入ると、厳粛で物音1つしない静かな空間でした。巨木が立ち並び、秋の日差しを遮り、葉の隙間から零れ落ちる光が綺麗でした。この十腰内観音堂(巌鬼山神社)で一番感動したのは、御堂(神殿)の近くにある県下最高齢の2本の大杉です。はっと息をのみ立ち尽くす参拝者の人々や、私の様にカメラを持って撮影する人もいました(^ω^)
木の周りは柵で覆われ、小さな祠も建てられていました。根元から見上げた写真も撮ってみたかったのですが、流石に柵を飛び越えてε=ε=ε=ヾ( ゚∀゚)ノ< ヒーハー! なんで罰当たりな事出来ませんので、出来るだけ近づいて撮影してみました。
人の形に見えませんか?
空に両手を掲げヽ(゚Д゚)ノ<オラに元気を分けてくれ! ・・・的な・・・・・。
ふざけて書いてますけど、正直久々に感動しました(笑)大杉を見上げたまま、暫く動けませんでした。写真も良いですが、機会があれば十腰内観音堂(巌鬼山神社)の荘厳で静寂な空域の中、雄大な大杉を見上げて欲しいものです。
長くなりましたが、是非この感動を皆様にも味わっていただければ嬉しいです♪
最後に定番のご詠歌をご紹介します!
十腰内観音堂ご詠歌
まいるより 頼みをかけし 十腰内 聞きしにまさる 古き宮だち
次は六番札所:湯舟観音(高倉神社)をお届け致します(`・ω・´)キリッ
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