一家に一本!“スタミナ源たれ”。
普段何気なく使っている源たれですが
多くの人に愛されている理由を知りたいなと思っていたところ
ラッキーなことに、仕事で上北農産加工(以下KNK)を取材できることになりました。
さっそく、たくさんの商品開発に携わってきた
KNK企画開発部の花田さんにインタビュー!
源たれの魅力、想いやこだわりを聞いてきました。
では、上北農産加工のはじまりについて教えてください。
昭和26年、羊毛加工(ウールをつくる)のためにめん羊を飼い、『藤坂めん羊農業協同組合』という名で設立したのが始まりです。
しかし、輸入のウールと重なり、事業的にうまくいきませんでした。
それからわずか2年後、地元で醤油を作っていた工場を買い取り、醤油醸造に移転し、
昭和28年『上北農産加工農業協同組合』と改称し、今に至ります。
源たれができたきっかけは?
食料事情が非常に厳しい昭和30年代。羊毛加工はうまくいきませんでしたが、食料として羊は飼い続けていました。ところが、めん羊は非常に癖の強いお肉で、「羊肉をおいしく食べれるものを考えてくれないか」という要望から、たれの開発が始まりました。
「肉の臭みを消すには、しょうが・にんにく・たまねぎだろう・・」と、野菜や果物をたくさん使い工夫して出来上がったのが、今の“スタミナ源たれ”です。
組合の方に大変好評だったため、これを商品化し、昭和40年から発売開始となりました。
源たれのこだわりは?
生の野菜を、これでもか!と言うほど使っていることですね。
源たれは、どのたれと比べても使っている野菜の量が圧倒的に多いと思います。
そして使われる野菜は全て人の手で処理しているんですよ。
これこそ源たれのこだわりです!
源たれを作る上で、大事にしていることってなんですか?
手を抜かないことですね。
私たちの考え方を一番反映している商品なので、当り前のことかもしれませんが丁寧に作っています。
野菜を一個一個手で処理すること。作る過程でも決められた時間や温度をしっかり守り、しっかり確認する。そしてお客様にはいつも変わらないおいしい源たれを提供する。
これにつきると思います。
“上北農産加工”また“源たれ”の将来像があればお聞かせください!
私たちは青森初のナショナルブランドを目指すぞ!という意気込みでやっています。
青森でも「これだけのことができるぞ!」「全国にないものをこれだけ発信できるんだ!」ということを全国に見せたいですね。
花田さんにとって、源たれとは??
もう、なくてはならない存在です!
KNKの大黒柱ですからね。これからも守っていきたい!
― そこで花田さんは、源たれの関連商品を作るという考えを思いついたそうです。
バリエーションに富んだ数々の源たれや、いろんなメーカーさんと源たれがコラボしたものが世の中に出るようになりました。
言ってみれば、大黒柱に支えをたくさん作る。そうすることによって、ブランドがしっかり守られ、大黒柱が常に立っていられる。
これから先、もっと認知される商品になれるように頑張っていきたい。
― 「源たれって、幸せ者ですね」 ふと私が言うと
ほんとにそう思いますよ。
源たれのように47年経っても売上が伸びているロングセラー商品っていうのはなかなかないそうです。流通に詳しい方に「半世紀も売れ続けている源たれはすごい!そしてまだまだ伸びているとは信じられない」と言われるぐらい。
青森県のみなさんが源たれを愛し、使い続けてくれている。それが一番大きいですね!
私なんて、家にないとパニくりますよ(笑)
これはあくまで私の推定だけど、一家で一週間に一本は使ってるんじゃないかな。
なんとなく、実感としてそんな気がするんです。
ということは月に4本。年間で40本以上使ってるんじゃないかな~(笑)
― どんな料理にも合いますもんね!
食卓にかかせない存在になれてうれしいです。
まだ食べた事のない人にも、ぜひ食べてもらって源たれを知ってもらいたい。
そしてファンになってもらえたら最高ですよね!
笑顔で源たれについて語る花田さん。普段お会いする機会がない生産者と直接お話しする貴重な体験をさせていただきました。
KNKが始まり今に至るまでたくさんの方が携わり、様々な想いが込められていることを知り、本当に素晴らしく、奥の深いものだなと感じました。
また今回、工場見学もさせていただき、源たれが作られていく工程を目の前でみることができました。
ものによって数は違いますが、源たれだと一日約3万本作れるとのこと!
その他KNKの商品はたくさんありますが、そのすべてがここで作られるそうです。
源たれは、焼き肉のたれとして一番知られていると思いますが、
本当にビックリするぐらい、どんな料理にでも合ってしまうのでぜひ試してみてください!
より多くの方に愛され、全国のたれ代表になる日が来た時、青森はさらに元気な県になるだろう!と、そんなことを思った取材でした。
お忙しい中、取材にご協力いただいた花田さん、KNKのみなさん、本当にありがとうございました!!
青森の魅力ハンターがお届けする動画。ぜひご覧ください!
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