青森県各地では様々なコンセプトのもと多くの企画が立ちあげられ、精力的にイベントが開かれています。その中の一つをご紹介します。
イベント名:「八戸ブイヤベースフェスタ2014」
開催期間:「2014年2月1日~2014年3月31日」
参加店:13店舗
八戸ブイヤベースフェスタは、名前の通りフランスを代表する料理「ブイヤベース」を皆で楽しもう!というイベントです。
もちろん、具材に八戸で獲れる海の幸がふんだんに使われている事は言うまでもありません。
興味深いのはイベント趣旨の「楽しもう!」が指すものが料理だけではないという点。地域の繋がりを楽しもう!人の繋がりを楽しもう!という思いが強く込められています。
イベントを主催する「八戸ハマリレーションプロジェクト」の、古川篤(コガワアツシ)さんはこう説明します。
「通常、地元のブランディングやPRというと外に対して発信、アプローチして中に持ち帰ろうとします。(例:知ってもらう。来てもらう。買ってもらう。)
リレーションプロジェクトの発想は、中で育てたものを外へ送り出す!というもの。
今回のブイヤベースフェスタで言うならば、30代~40代の女性に届けたい!というコンセプトのもと、その世代が何に興味があるのか?音楽、カルチャー、料理、デザイン、ライフスタイル!?それらを模索しながら結びつけて行きました。また、子供たちに引っかかるものは何なのか!?についても同時に考えました。
マーケティングをする中で、分かってきたことがあります。
それは、「八戸の魚は好き!週3回ぐらい食べる!しかし好きな理由はわからない!」
魚や水産品と実際に届けたい人とを繋げるにあたり、料理や商品を作るだけでなく、もう一つ接点が必要なのではないか?と感じました。そしてそれが取り組むテーマだと思いました。
そこで「八戸ブイヤベースフェスタ」。
年に一度のお祭り。そんな感覚をもってもらった上で、
声高々に叫んでもらいたい。世界で一番地元の魚を愛している!と。」
開催にあたり開かれたオープニングパーティでは、主催者だけでなくイベントに参加する各店のシェフたちも積極的に盛り上げています。
自身の厨房を飛び出し、会場を訪れたお客様に話しかけたり、ゲームをしたり、時には壇上に上がり少し緊張しながらスピーチをしたりと、普段の業務ではあまり行わない事を楽しむシェフの姿がありました。料理に触れると同時にその人柄、個性に触れることができました。
このイベントには、コンセプト通りの沢山の「楽しむ」が詰まっています。
シェフの人柄に触れファンになります。
それら全てが人間味あふれた魅力だと感じました。
是非、シェフに会いにいってみませんか。そして自分の舌でそのシェフが生みだす味を体感してみて下さい。
「イベントは知ってもらった時点でその方のもの。関係者のものではなく市民の皆さんのもの」という主催者古川さんの言葉が残っています。
八戸ブイヤベースフェスタ2014公式ホームページ:http://www.hhrp.jp/hbb/