昭和27年創業 南部せんべいのお店
三沢市役所の隣に店舗を構える南部せんべい屋『なりけん』
お店に1歩足を踏み入れると、目の前にはズラーッとたくさんのせんべいが。
『なりけん』さんの自家製せんべいは、厚焼きのものと薄焼きのものの2種類。
原料の小麦は上質な小麦が利用されています。
下の写真は厚焼きタイプ。
1番上左から上胡麻、青のり、豆 2段目左からえごま、細目(ささめ)
1番下左から砂糖胡麻、くるみ。
青のりせんべいってちょっと珍しいですよね?細目は卵白を使ったせんべいだそうです。
上胡麻せんべいには、こちらも上質な「ビロード黒胡麻」が用いられています。
1番上左からみそ、お茶、たまご 2段目左から小豆、チョコレート 1番下は生姜。
『なりけん』さんの自家製せんべいは膨張剤が含まれていないので、市販のものと比べて
生地がずっしりと重いのだそうです。実際に割ってみました。
まず厚焼きタイプから。
こちらは1番人気の豆(ピーナッツ)。確かに割ってもスカスカじゃない!!
味も、ほのかに甘くてせんべいの歯ごたえもなかなかでとてもおいしいです♪
こちらも生地がぎっしり。でも食感は厚焼きのような堅さはなく、軽い感じです。
ちなみに味はチョコレート。チョコレートせんべいは初めて食べましたが、
サクサクと食べられてとてもおいしかったです♪
せんべいは朝7時50分頃から仕込みを始め、
仕事の量や作る量によって変化はあるものの、
大体夕方4時~5時くらいまで焼くそうです。
1日に作る枚数は約2,500枚ほど。ス、スゴイ…。
薄焼きせんべいを焼く道具も。
これらの道具で1枚1枚丁寧に焼き上げられています。
大変な事・嬉しい事
お店のご主人に大変な事はありませんか?と聞いてみました。すると…
「夏は暑い!!」と一言(笑) た、確かに。な、納得です(笑)
他にも、仕込みをして焼き始めたら、火加減・焼き加減を見なくてはならないので、
焼き終わるまで離れられないのだそうです。だから、食事をする事も難しく、
トイレでさえ簡単に行けない時もある…と、おっしゃっていました。
また、天気や気温などの関係で材料の入手が困難になることも多々あったり、
値段も上がったりすると大変だとおっしゃっていました。
焼き終わるまで離れられないのだそうです。だから、食事をする事も難しく、
トイレでさえ簡単に行けない時もある…と、おっしゃっていました。
また、天気や気温などの関係で材料の入手が困難になることも多々あったり、
値段も上がったりすると大変だとおっしゃっていました。
たくさんの苦労があって、おいしいせんべいが作られているのですね。
逆に、お仕事をしていて嬉しかった事はありますか?と伺ったところ、ご主人の奥様が、
「50年前に三沢に住んでた方がね、ここだけは全然変わってないな~、って言いながら
50年ぶりにお店を訪れてくれた事があったの~!!」
と、本当に嬉しそうにお話して下さいました。
(こちらがご主人の奥様です)
ご主人は、
「以前、お土産にせんべいをもらったらおいしかったです、とはよく言われるな~」
とおっしゃっていました。
変わらない事
街はどんどん変わっていってしまうけれど、
いつまでも変わらないものがここにはあるんだなぁ、
と今回取材させて頂いて思いました。
お店に足を踏み入れると、初めて来たのにどこか懐かしい感じ。
こういう雰囲気はとても素敵だと思います。
もちろんせんべいもとてもおいしいです。ご贈答用にもオススメです。
『南部せんべい なりけん』
〒033-0031
青森県三沢市桜町1丁目1-34
http://nariken.mobi/
※ネット販売も行っています。
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