魅力No.775


「黒石つゆやきそば」で、黒石市の街おこし 我満 仁史さん

我満さん1

2010年10月25日、黒石市虹の湖道の駅レストラン「レインボー」にお勤めの「やきそばのまち黒石会」副会長 我満商店「我満 仁史」さんに取材できたので、そちらをレポートいたします。
先日まで、B級グルメの祭典 北海道・東北 B1グランプリIN横手に参加していらっしゃったとのこと、そちらの活動も含めてのレポートとなります。

つゆやきそば1

さあ、食べよう「黒石つゆやきそば」(和風だし) お値段 650円(税込)

まずは「黒石つゆやきそば」を知らなければいけません。

焼いてるとこ1

キャベツとお肉、太めの平麺を豪快に炒めます。特製ソースを味にばらつきが出ないよう二度に分け降りかけ、
強火でソースの香ばしさを引き立てさせます。

やきそば2

おもむろにお椀にやきそばを入れ~

つゆかけ

おだし又はらーめんスープをかけちゃいます。今回のスープは和風だしです。

つゆやきそば3

天かすを載せて出来上がり!!

やきそばのしっかりとしたスパイシーな味わいはそのままに、和風だしがソース味に程良く変化した「黒石つゆやきそば」特有なスープになっております。我満さんお勧めのナンバ(一味)を少々入れると、アクセントがつき更においしくなります。

 寒い地方ならではの汁ものあり。若い人が好みそうなスパイシーな味。これがB級グルメの祭典B1グランプリでも、常に上位に食い込む「黒石つゆやきそば」です。

我満さんの所属の「やきそばのまち黒石会」とは

我慢さん後姿

我満さんが所属している「やきそばのまち黒石会」とは、黒石でやきそばを提供している店主の会です。
「黒石つゆやきそば」だけではなく、市内で普通の焼きそばを提供している方々とも連携を取り合い、黒石市の飲食店全体で「黒石つゆやきそば」を盛り上げ、それを地域の活性化につなげようとしてる団体です。
黒石市では製麺所が市内にあったのも手伝い、やきそば専用のソースが絡みやすい太くて平らな平麺が普及しているそうです。
そのやきそばの美味しさとお求めやすい価格から、黒石市の住民に愛されていたそうです。現在は、やきそばをメニューに加えている飲食店は70件近くあるそうです。

「黒石つゆやききそば」は、昭和30年代後半に中郷地区「美満寿(みます)」で、やきそばにつゆをかけた「つゆそば」という形で誕生したそうです。
お手頃で、おつゆの分お腹がいっぱいになる「つゆやきそば」もまた食欲旺盛な子供たちに人気があったそうです。
その味で育った現在の大人たちが、自分たちの地域の宝として、黒石市を盛り上げようというのが「やきそばのまち黒石会」です。

さてここでワンポイントアドバイスです。

やきそば

黒石市を訪れて「やきそばください」では、全国的にも有名になった「黒石つゆやきそば」は出てこないかもしれません。
前述の通り、黒石はやきそばの町です。
しっかりと「つゆやきそばください」と伝えなければ、つゆのないやきそばが出てきてしまうかもしれない訳です。おいしいですけどね。

食べるつゆやきそば

大変、活発に活動していらっしゃる「やきそばのまち黒石会」ですが、店主の方々の活動には時間的制約がございます。ご自分のお店を経営するという大事なお仕事がです。そういう実働的PR活動に頑張っている店主の方々を助けるために、黒石市では市民のボランティア団体「黒石やきそば応援団ブラスト」が存在いたします。
こちらの「黒石やきそば応援団ブラスト」の販売活動支援・応援の助力があって「やきそばのまち黒石会」のメンバーも、ただ「黒石つゆやきそば」を調理するだけではなく、お客様にどうやってPRするかという意識を高く持つことができるそうです。

ん~うまい。

二つの団体が手を取り合って現在の「黒石つゆやきそば」B級グルメでの地位を築きあげてきたそうです。
現在では、ゆるキャラ(R)協会認定の「つゆヤキソバン」というキャラクターもできました。

我満さん4

我満さんは、地元黒石市にどう貢献したいか

我満さんは、黒石市の地域的特性を考え、中弘南黒地域の連携が一番大事とお話してくださりました。
特に、弘前市から学びたい事が多いそうです。
弘前市の観光客を呼び込む集客のノウハウが、まだ黒石市の市民団体には足りないそうです。しかし、観光資源は持っている。ならば弘前に来たついででも良いから、一食でも良いので黒石で「黒石つゆやきそば」を食べて、黒石市にしかない文化・景観に触れて欲しいとのお話でした。
そのために、弘前市との連携の一つとして、弘前市のローカルアイドル・ユニット「りんご娘」に、「黒石つゆやきそば大使」となって頂いてPR活動の一環を担ってもらっているそうです。アイドルとやきそばのコラボという、若年層に対する確信的な仕掛けを考えていらっしゃる我満さん。
市内外に「黒石つゆやきそば」PRを推し進め、黒石市の街の活性化に繋げられればという熱い気持ちもお話くださいました。

B1グランプリにかける思い

B1グランプリに出場するためには、参加条件である「愛Bリーグ」と呼ばれる「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」に参加していなればなりません。
第一回B1グランプリの参加団体が10団体。参加団体は、今年は26団体に増えたそうです。B1グランプリが誕生したのが5年前ですから、その頃から比べ「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」会員団体も約70団体に増えました。
たった5年で会員団体・B1グランプリ(イベント)集客とも驚異的な延びを見せており、社会現象にまで発展しているイベントです。
ともするとご当地グルメの販売促進会になってしまうところを、このイベントの参加団体は協議会の規約通り販売会ではなく、地元地域おこしの場として臨んでいます。
そのため、B1グランプリでは参加団体がそれぞれの趣向を凝らし、地元のPRに繋げているそうです。
「黒石つゆやきそば」でも、つゆヤキソバン含め販売スタッフが声を張上げ、イベントに並んでお待ちのお客様を飽きさせないようPRに努めているとの我満さんのお話でした。

この応援熱を地域にも

今までは対外的にPR活動してきた「焼きそばのまち黒石会」と「黒石やきそば応援団ブラスト」ですが、もっと地域の人の助力を得るため、常に新しい活動を始めているそうです。
月曜14時から田舎館のFMラジオ「FM JAIGO WAVE」番組名「あれこれ、はれぢ」に我満さんが出演なさっているのもその一環だそうです。
両市民団体は黒石よされにも、今年から団体参加なさいました。
黒石市の各イベント会場につゆヤキソバンを派遣して、イベントを盛り上げるのも地域の方々に、自分たちの活動の目的が地域の街おこしということを共通認識してもらうための努力だとお話くださいました。
イベントでの売上げの一部も黒石市に寄付しているそうです。

お茶の新商品「やっ茶った」

やっ茶った

実際に、黒石市「きたえん」さんと提携していただいて、やきそばに合うほうじ茶「やっ茶った」の商品開発も行われました。80グラム入りで525円(税込み)です。食事後のお口をさわやかに演出するほうじ茶です。

このように地域に貢献することで自分より若い世代・先輩世代を巻き込んで、「黒石つゆやきそば」を利用した黒石市への「応援熱」の輪を広げていきたいと、我満さんは熱く語ってくださりました。

ぜひ黒石市に来て、この情熱の入った「黒石つゆやきそば」ご賞味ください!!

やきそばの町、「黒石つゆやきそば」の情報は下記リンクを参照ください。

やきそばのまち黒石会
http://www.kuroishiyakisoba.com

市民ボランティア団体 黒石やきそば応援団ブラスト
http://ilove9614.kuroishiyakisoba.jp

虹の湖の位置情報はこちら、11月初頭からレストラン「レインボー」は冬季休業です。

青森県黒石市大字沖浦字山神1−5

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