今日和、new_rockです( ・∀・)ノ
津軽三十三観音を巡礼している私new_rockですが
漸く残す所・・・6か所となりました!
ずっと溜め込んでいたのを、そろそろ書き出して行こうかと思っております(^^)
景観等がとても綺麗な所が多いので、気軽に読んで頂ければ幸いです!
歴史探訪『津軽三十三観音巡礼』
第四番札所
紫雲山 南貞院(なんていいん)
弘前から高杉を目指し、途中には津軽市が大浦城を築いた賀田(かだ)の街並みを抜け・・・・地図を見ながら愛車を走らせます。目印ですが、進行方向左手に見えるバス停【高杉】を過ぎ、直ぐ右手に交番があります。その交番付近を左折、結構見逃しやすいのでご注意下さいね(^^;)
実は通り過ぎて、戻って来ました(;´д`)ノ< 軽く迷ったっす・・・
左折して約0.1k進み、左手に【南貞院】が見えて参りますが、正直・・・見逃します!本当に気づかないです・・・orz 行かれる方は、進行方向左手を凝視して下さい!!!
無事到着しました、【南貞院】!
早朝弘前を発ち、7時30分前くらいに到着致しました。
200坪くらいの境内に、本堂と庫裡、納経所、一間四方の観音堂。その左手には、同じく一間四方の地蔵堂がありました。
お地蔵様関係はBANBAさんにお任せしましてですね(笑)
観音堂を撮影!!と行きたかったのですが、実は同じタイミングで先客がいらっしゃいました!!私らの様な観光的な雰囲気ではなく、何回も巡礼されているベテランさんな感じでした(^ω^)衣装も専用の笈摺(おいずる)を着て、菅笠と金剛杖を持っていましたから!
観音様の前でお経を読み、正しいお参りをされていらっしゃいました!
えっ私ですか(・ω・)???
気持ちが大事なんですよ、ハートですよハート(*^-'*)b
さて・・・お経を読まれている間に、この『南貞院』についてご紹介致しましょう!
南貞院(なんていいん)概要
南貞院は僧・南貞の開基で延宝(1673~1681)年間の創建と伝えられているそうです。
南貞庵と称し近くの天ヶ崎にあったようですが、現在の高杉に移建されたのは大正時代に入ってからだそうです。札所のご本尊は聖徳太子作と伝えられていて、聖観世音菩薩様です。
しかし、この南貞院が札所になる前は賀茂神社が札所だったそうです。樹木に覆われる境内には、正観音と刻んだ石碑がいまなお残っており、その由来によれば坂上田村麻呂の子・花輪丸が大同二年(807)に堂宇を建立して聖観世音を奉安したのに始まるとの事。
当初札所が設定された頃は11番札所でしたが、寛延年間に4番となったそうです。
その後、明治の神仏分離により、聖観世音は四ツ谷の高杉家が仮奉持して、前述のように近年「南貞院(なんていいん)」へ移遷されたとの事でした。
この小さい敷地に奉安された観音堂、その御堂の周囲に打ち重ねられた巡礼札が沢山。
願いをびっしり書いた厚い木札、柔らかい毛筆で書かれた紙札(これがまた達筆!)、荷札に住所氏名を書いただけの物を結び付けている物、様々な物がありました。
じっくり内容を見たわけじゃ無いのでご安心を(^-^;)
色々な思いを持って、皆さん巡礼されているんですね!!
33観音を巡っていると、荘厳な観音堂とかもありましたが・・この南貞院(なんていいん)はとても簡素な小堂。でも、小さい小堂に奉安された観音様は近づきやすく、親しみ深いと巡礼者の方々は仰っています。
さて、観音堂や地蔵堂の外にこの様な石碑がありました!
そちらをご紹介いたしますね(^▽^)
読みづらいと思いますので、文章も書き出してみます。
浄土宗最古の年号
ここ【南貞院】のすぐ近くに八重の森があり、その昔曹洞宗八重山長徳寺があった。
その寺は、弘前に城が築かれて間もなく茂森に移されたが古い時代の墓石はそのまま寺院跡に残されたのである。
昭和の初め頃の記録では十一基確認されているが、現在は四基しか残っていない。
この石碑も、もと八重の森にあったが、いつの頃からか南貞院に移されて祭られてきたものである。
碑面には、写真のように、関東地方の板石塔婆とおなじように形式で刻まれている。
南無阿弥陀仏の名号と阿弥陀三尊仏の種子、光明編照・・・・の感無量寿経の掲文などから、浄土宗の信者のお墓であることがわかる。
また、正和元年(1312)今から670年前の冬に、高貴な方の女性の三十五日法要に建てられたことがわかる。
この石碑は、津軽地方に現存する浄土真宗関係の最も古い年号が刻まれたものとして非常に貴重な資料である。
昭和五十七年 四月 二十七日 高杉部落委員会
昭和57年の時点で670年前・・・えっ!墓石って事!?
うわっ・・知らずにバシャバシャ写真撮ってしまいました(^^;)
でも、歴史的価値のある重要な石碑だと思うと凄いですよね。
ご冥福をお祈りしながら、ずっとその価値を保持して守っていってもらいたいですね!
頑張れ!!高杉部落委員会の皆さん!!!!
おっ、巡礼の方の読経が終わったようで・・私もお参りして参りましょう!
そうこうしている内に、バイカーの方がお参りに!?
色々な人に親しまれている観音様ですね(@@)!慈悲深い観音様は大人気です♪
それでは最後に、ご詠歌をご紹介します!
はるばると 詣でくる間の わが心 名は高杉の 森にとどまる
ではでは、次回『第五番札所:十腰内観音堂』でお会い致しましょう!
◆ new_rockの巡礼珍道中 ◆
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