八戸市の飲屋街の長横町。
そこにひっそりとある居酒屋「浅坂」は開店して35年。
長い間、八戸の夜を見守ってきた店主の浅坂恵子さんにお話を聞いてきました。
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社長だから偉いとかってないの。
社長でも偉い人でも、この店ではみ〜んな横並び。
浅坂さんの前では、皆が子供になる。
だから、お客さんに「お母さん」と呼ばれている。
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お酒を飲むと、昼間と違って誰でも素直になるの。
だから、ここは皆の休憩所。
誰でも昼間の仕事中は、素直な気持ち、オープンな気持ちになれないもの。
だから、この場所がみんなの休憩所になればいい、と笑顔で語る浅坂のお母さん。
この温かい人柄に惹かれ、東京や仙台からお母さんに会う為だけに
来る人も少なくない。
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お客さんが私の宝物。
お客さん、みんなに会いたい。
数年前、倒れて2年間お店を閉めた時、
「一からやり直さなきゃ・・」と思っていたが、お客さん皆が集まってくれて、
以前と変わらず、お店を開く事ができた。
それだけたくさんの人に慕われているお母さん。
「お母さんに会いたくて来てる」
「誰にも知られたくないお店なんだよね」
「お客はみんな、お母ちゃんの子供だよ」
今回来ていたお客さんは、笑顔でこう語った。
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一本一本が手刺し。
お母さんが手作業で作っているヤキトリ。
「このタレはね、私の秘伝なの」
お母さんが焼いてくれたヤキトリは、今まで食べた事が無いほど旨い!
「ここの食べると、他の食えなくなるぞ〜」
っと常連客の人に言われたが、本当にその通り。
市販されているものと比べ物にならない。
きっと、お母さんの愛情が詰まっているからだと思う。
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特製のおでん。
ここでしか食べられない愛情たっぷりな美味しさ。
お母さんが毎日作っているおでん。
豆腐屋さんに特注をしてもらった具材など、そのこだわり抜かれたおでんは
一度食べると魅了されてしまう。
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ノスタルジー漂う店内。
東京から写真を撮りに来る人もいる。
店内はまるで昔懐かしい昭和。
「店内だけは写真写りがいいのよ〜」と笑顔のお母さん。
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最後に、今回はじめてこのお店に行ったのですが、
初日ですっかりお母さんの子供になってしまいました。
是非、八戸に来た時は、長横町のお母さんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
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☆浅坂のお店情報
・住所:青森県八戸市大字岩泉町9
・電話:0178-45-6592
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