魅力No.1312


ジャステラ ~お父さん、ずっとそばにいてほしかった・・・託された愛の形~      <野辺地町>

ジャステラ>・・・ 野辺地町の和洋菓子店<むらなか>のお菓子をお土産に頂いた時、その不思議なネーミングと、ふんわりとしたスポンジなのにナゼか?!サッパリ感があり、冷凍庫で冷やされたクリームが、新しくも懐かしさを感じる優しい味に、思わず、このお菓子を取材したくなりました。そして、調べていくうちに、次から次へと、このお菓子にまつわる、色々な繋がりがあることを知ったのです。。。

スポンジのサッパリ感の正体は、何と中にお茶の葉が使用されていたのです!

野辺地町では、昔から<カワラケツメイ>という、河原に生える一年草で、刻んで乾燥させると生薬山偏豆(さんぺんず)>として、利尿促進や滋養強壮、鎮咳などに用いられるそうです、そしてなんと、抽出物からは<カシアポリフェノール>といって、抗肥満効果があるという研究報告もあるそうです!?

お菓子を食べて、ダイエットになるなら、これ以上のものはなし!ですね。。。

実は、昨年の7月に、<むらなか>のご主人、村中寿彦さんが、49歳の若さで「急性骨髄性白血病」で、急逝されました。

ご主人は、生前、野辺地町を活性化しようとジャズの演奏家を招いてコンサートを開催しようという企画、『HOT ジャズINノヘジ』のメンバーに参加され、一生懸命に取り組んでいらっしゃいました。そしてその時に、ジャズに因んだお菓子の<ジャステラ>を発案し、明るい街作りにご尽力されたそうです。

奥様の久美子様は、『1993年に主人がお菓子屋さんをしてみたいと言い出し、元々奥様のご実家がお菓子屋さんをされていたということもあり、それならば、二人でこのお店をオープンしてやってみよう、そして、終わる時は、二人でお店を閉めようと、約束していた、お父さんには、本当は、今でも、ずっと傍にいて、観ていてほしい程です。でも、三人の子供たちや、お義母さんが、みんなとても、精神的に大人で、毎日物凄く個々に頑張っている姿を見せてくれる。それに励まされて、力を出そうと、私も頑張ることにしました。』と、教えて下さり、私も強く、励まされました。

お父さんは、入院中、メンバーがお見舞いに来た時に、是非、もう一度コンサートをやりたい、と強く希望されていたそうです。その希望は、仲間に受け継がれ、7年ぶりに、地元でのコンサートが、2010年9月6日に、ギタリスト:布川 俊樹さん、ベーシスト:納 浩一さんをお迎えして、開催されました。

ご主人様は、実は、大の演歌好きだそうで、飲み屋さんのカラオケで、良くお歌を歌っていたそうで、とても美声だったそうです。。。奥様は、思い出してしまうから、演歌を今でも余り聴きたくないそうですが、いつか、懐かしく聴ける日が来ることを、心から、お祈りいたします。

野辺地町にお立ちよりの際は、是非、むらなか製菓にお越し下さい。

奥様、快く、取材に応じて下さいまして、本当に有難うございました。

青森県上北郡野辺地町鳴沢27−43

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