魅力No.1488


「樹氷(じゅひょう)」が神秘的に魅了する、冬の白い八甲田鑑賞 ~青森県八甲田山~

樹氷9

2011年1月27日、好天に恵まれた八甲田山の樹氷(じゅひょう)を鑑賞・撮影してきので、そちらをレポートいたします。八甲田山は青森市の南側に位置しており、那須火山帯に含まれています。
春から秋は、湿地帯に多数の高山植物が観られ、登山客でにぎわう自然豊かな場所です。

八甲田パノラマ1

写真は、左から赤倉岳(1,548m)真ん中に井戸岳(1,550m)一番右が主峰である大岳(1,584.4m)です。八甲田山には八甲田という名前の山はなく、18の峰によって構成され、それを総称して八甲田山と呼びます。
冬場は八甲田国際スキー場が営業しており、多数のスキーヤー・スノーボーダーでにぎわいます。

八甲田パノラマ2

この日は、天候が本当によく八甲田ロープウェー山頂駅・田茂萢岳(1,324m)からは、陸奥湾・青森市内から岩木山までの大パノラマが一望堪能できました。
(シャッターチャンスを逃した為、岩木山に雲がかかってしまいましたが…)
津軽半島全体が、はっきり見えました。

岩木山

という訳で、きちんとした岩木山も一枚掲載させていただきます。津軽富士です。

樹氷1

樹氷林があるのが前岳(1,251.7m)です。陸奥湾の奥には下北半島が見えます。
前岳の向こうには、有名な雪中行軍の銅像があるそうです。私は、某「○○田山」という映画がトラウマなので近づいたことはございません。
真っ白になった北〇路〇也様が、白いお父さんになって現れるのではないかと迂回ばかりしております。

樹氷6

樹氷とは

樹氷は、冬山などで過冷却水滴(霧のような物)が地物である針葉樹の「アオモリトドマツ」などの樹木に衝突し、その衝撃で凍結・付着した氷層です。

樹氷3

樹氷は、気温-5℃以下の寒い環境のみで生じます。
風が強いほど風上へと向かって羽毛状に成長します。弱風時には地物の全ての方向に付着します。
氷なのですが、粒子も細かく気泡を多く含むために不透明です。雪の様に白く樹木などを覆います。

樹氷7

樹木が、完全に樹氷や雪によって覆われたものは「スノーモンスター」とも呼ばれます。

平地の租氷

ちなみに、過冷却水滴が低温で樹木などに凍結・付着した氷層は、八甲田のような高地でなくても見られます。平地では気温-2~-10℃の環境時に現れ、日中気温が上がると解けてしまいます。樹氷より粒子が大きく「粗氷(そひょう)」と呼ばれます。氷に近く、樹氷より幾分透明度が高いようです。
高地の樹氷は、このような過冷却水滴による氷層がドンドン大きくなった物ということです。

樹氷8

樹氷が、最も神秘的で美しい時期とは

春先に黄砂が到達し始める頃には、冬季に白色だった樹氷林がやや黄色味を帯びます。
ですから真っ白な樹氷というのは、黄砂がまだ来ない2月~3月中だけに見られる大変美しい代物です。

樹氷5

2月~3月にかけての八甲田の樹氷は、有名な山形の蔵王や秋田の八幡平にも負けない壮観さを持っています。
この樹氷の間をぬって滑る山岳スキーができる八甲田国際スキー場は、訪れるスキーヤーを日本一魅了するゲレンデを持っていると言えるのではないでしょうか。

鉄塔が樹氷ついてます

上の写真は、電波塔なので正確には電波塔氷ですね~
もっこもこですね。

樹氷と太陽

本日の天候は、晴れ・気温-10.5℃・風向風速 北10 m/sでした。
良い天気で樹氷鑑賞には適した気候でしたが、山に入る時にはしっかりした服装(厚着・アノラック・手袋等)での入山をお勧めいたします。写真撮影の方は、カンジキ等もお忘れなく。

という訳で、冬の期間しかご覧になれない大自然の芸術・樹氷を八甲田山にて、是非ご覧になってみてください。

八甲田山

『八甲田ロープウェー』

ロープウェーの全長2,459mです。最大101人乗り、10分で山頂駅へ到着します。

営業時間:9:00~15:40(3月以降16:20まで)
片道料金: 1,150円(大人)550円(小人)
往復料金: 1,800円(大人)850円(小人)

お問合せ TEL 017-738-0343
八甲田ロープウェー株式会社 様のホームページはこちら、
http://www.hakkoda-ropeway.jp

『八甲田国際スキー場(リフト)』

営業時間:9:00~16:00
利用料金:1日 3,000円(大人) 2,000円(小人)

お問合せ TEL 017-738-8591
八甲田パーク株式会社 様のホームページはこちら、
http://www.hakkouda-p.com

樹氷2

◇◆交通アクセス◆◇

『八甲田樹氷号』

冬の八甲田ツアールートバスです(4日前迄の申込みが必要)
新青森駅や青森市内宿泊施設各所発で、八甲田ロープウェーを経由し酸ヶ湯温泉へ向かいます。
復路は、酸ヶ湯温泉・八甲田ロープウェーから青森市内・新青森駅へ。

今季実施期間:2010年12月4日~2011年4月17日(2011年1月27日現在)
利用料金:片道 1,200円
※ 東北新幹線への接続(有)
ツアープランにはオプションとしてスノーシュー体験もございます。
料金別途:お一人 1,000 円

詳しいお問い合わせは、
青森市八甲田山誘致協議会 事務局
㈱城ヶ倉観光予約管理センター
TEL:017-782-8332

『JRバス みずうみ号』

青森駅/新青森駅~八甲田東ルート~十和田湖(休屋)を約4時間で結ぶ、定期バスです。

今季実施期間:2010年12月4日~2011年3月31日(2011年1月27日現在)
利用料金:青森駅/新青森駅~八甲田ロープウェー駅前 区間 1,080円

往路
みずうみ700号 青森駅発(7:55)→新青森駅(8:20)→八甲田ロープウェー駅前着(9:40)
みずうみ702号 青森駅発(11:55)→新青森駅(12:20)→八甲田ロープウェー駅前着(13:40)
みずうみ704号 青森駅発(13:15)→新青森駅(13:40)→八甲田ロープウェー駅前着(15:00)

復路
みずうみ703号 八甲田ロープウェー駅前発(13:32)→新青森駅(14:57)→青森駅着(15:27)
みずうみ705号 八甲田ロープウェー駅前発(16:22)→新青森駅(17:47)→青森駅着(18:17)

詳しいお問い合わせは、
JRバス東北青森支店
TEL:017-723-1621(9:00~17:00)

◇◆関連 八甲田エリア施設◆◇

『酸ケ湯温泉』

営業時間/7:00~18:00
入浴料:大人・中学生600円 小学生300円 幼児無料

お問合せ/TEL 017-738-6400
国民温泉酸ヶ湯 様のホームページはこちら、
http://www.sukayu.jp/

◇◆関連 観光案内施設◆◇

青森駅/青森市観光交流情報センター
TEL:017-723-4670(8:30~19:00)

新青森駅/あおもり観光情報センター
TEL:017-752-6311(8:30~19:00)

樹氷が綺麗な八甲田山の位置はこちら、

青森県青森市大字荒川字寒水沢1−61

コメント一覧

こたん へ返信する コメントをキャンセル

CAPTCHA