2010年12月5日。魅力No.1048、魅力No.1084でお伝えした、黒石市温湯温泉でのこけし灯ろう祭の当日。
ワタクシことakkyは、その午前中、黒石商業高校にお邪魔してきました。その目的は……そう、黒石市が全国に誇るゆるキャラ、つゆヤキソバンの生みの親である、チームKUROISXの皆さんにお会いするために!
そもそも、KUROISIX(クロイシックス)ってなに?
という方のために、簡単なご説明をいたします。
青森県の中央部に位置する黒石市が「第二の夕張」と言われ、極度の財政難に陥っていることがニュースで全国に流れたのが、2006年(平成18年)のこと。黒石商業高校で課題研究活動班の担当教員を務められる、樋口 敦先生は、当時の生徒の皆さんからこう質問されたそうです。
「黒石って貧乏だってテレビで見たんですけど」
生徒の間から自然と浮かび上がった、自分たちの住んでいる故郷についての関心。
たとえそれが不名誉なニュースから生まれたものだったにしても、この疑問や関心を見逃してはいけない。そう考えた樋口先生は、同校教員と計画のうえ、次年度の課題研究授業の内容を、「地域経済」「地元経済」に絞り、
「黒石市を知ることからはじめて、黒石に貢献しよう。それは高校生ができることで構わないし、高校生だからできることもあるはずだ」
という想いのもと、活動の準備に取り掛かりました。
予算の無い活動ゆえ、樋口先生は「アイデアの創出」を念頭に置き、3年間の長期間、各年度第3学年(商業科約70名)の生徒が取り組んでいくという、リレー形式を採ることでこの計画はスタートしたのです。3カ年計画は、次のようなスケジュールで実施されました。
2007年(平成19年) 調査を主体とし、黒石の良さを体験する。計画の土台を作る。
2008年(平成20年) 前年度の調査内容を絞り込み、アイデアをまとめる。そのアイデアを、行政や企業に提案する。
2009年(平成21年) 集まった意見を基に改良し、さらに企画を練り込んで形にし、成果を出す。各イベントに積極的に参加し、黒石活性化の一役を担う。
今年度までにこの活動に取り組んだ生徒は250名を超えるとのこと。様々なアイデアが生まれ、そのアイデアは企業や商工会議所などで採用されているそうです。
全体の活動とは別行動で樋口先生の班は、対外的な活動を中心に外部活動班としてより積極的な活動を展開しました。
「黒石市の魅力とは何か」を探ることから始まり、市民へのアンケート、行政・企業相手のプレゼンなどの活動を通じて、3年目の生徒たちは、一つの結実を生み出しました。そう、それが、「ふるさと☆戦隊 KUROISIX」。
つゆやきそば、黒石温泉郷、こけし、日本一の雪だるま、黒石よされ、中野もみじ山。
抽出された「黒石の魅力」は、素敵で愛すべきキャラに姿を変えることで、その魅力を全国に伝える貴重な手助けをしてくれます。
そして、彼らの生みの親である歴代の黒石商業高校 課題研究活動班の別名が「チームKUROISIX」なのです!
上の写真は、3カ年計画を引き継いだ2010年度の生徒の皆さんと、つゆヤキソバン。そう、それまでの3年間に先輩が積み重ねてきた黒石市への想いは途切れることなく、形の無いタスキとなって、次の生徒の皆さんに受け継がれていっているのでした!
2010年のチームKUROISIXの軌跡
先輩達からの見えないタスキを受け取った、2010年度のチームKUROISIXは、樋口先生と一緒にたくさんのイベントに参加。地域活性化のために、様々な取り組みに励みました。
2010年6月23日 カップ式やきそば試作品 本校生徒対象にモニターアンケート実施
2010年9月11日~12日 こみせまつり
2010年11月13日~14日 新青森駅開業記念イベント 大農林水産祭 青森市・青森産業会館
しかし、やはりこの年最大のイベントは、なんと言っても9月に神奈川県厚木市で開催された、B級グルメの食の祭典「B-1グランプリ in あつぎ」に尽きるでしょう!!
2日間で43万人もの来場者を動員したというこの大型イベントに向けて、チームKUROISIXは7月の部活動引退後、ひたすら準備に準備を重ねてきたのです。
その準備の成果が、コレだ!!
黒石在住のミュージシャン、ホイドーズの作詞・作曲した「つゆヤキソバンの歌」に合わせて、黒石やきそば親善大使のりんご娘と一緒に、ステージの上で大熱唱! 来場した全国からのお客さんたちも大満足で、B級グルメ「つゆやきそば」を通じて、青森県黒石市の魅力を感じとってもらえたことでしょう。
最後は、りんご娘と記念写真。
全国に届け、青森県の若い力!!
後編に続きます。
皆さんスゴイデスネ、このメールにほれこんじゃいました。ひらがなでごめん。つずけるね4月28日NHK・AM11;15佐藤千助 別に田中義武が番組のキイワードとして夕張の要皆さん若い年寄りも入れて遊びませんか?私も入れてください。北海道のアイデアマン(北海道の数おおいエジソン)
見栄っ張り者
2011.04.28
BANBAさん
ありがとうございます!
僕らは、チームKUROISIXの皆さんみたいに頑張ることはできなくても、応援することはできるんです。
そして、そういう人たちの応援ができる場所として「青森の魅力」があるのだと思います。
akky
2011.02.11
全編充実の内容読ませていただきました。
いいですね~若者が頑張る…それを助ける大人たち…
全体的にかっこいいです。
akkyさんしか書けない内容で巡り合わせだね~
BANBA
2011.02.08
私の母校だ!なんか嬉しいねぇv
きゅう
2011.02.07
おお、母校でいらっしゃいましたか!
熱意ある先生や生徒に恵まれた、素晴らしい学校だと思いました!
akky
2011.02.07
私は学生の頃は地元に関心を持たず過ごしていたので、KUROISIXのみなさんの活動を見るとホント偉いし羨ましいなと思います。
そしてそういう機会を作った学校、先生方も素晴らしいですね。
これからも頑張っていって欲しいですし、応援しています。
邑里
2011.02.05
僕も高校生時代はこんな充実してませんでした~。
本当に羨ましくなりますよね。
akky
2011.02.07
毎度akkyさんの投稿の完成度には感心します。
ガンバレ、チームKUROISIX!(そしてりんご娘も)
あらら
2011.02.04
ありがとうございます。若い世代の更なる活躍に期待ですね。
akky
2011.02.07
青森ゆるキャラ沢山いるけど、こんなに素晴らしルーツで誕生していたとは!感動です。akky今回も又、ネタ良し!記事良し!全て良しです。「黒石の魅力」学生編ですね!個人的に「よされの横田さん」が気に入ってます。
ピコロモンド
2011.02.04
初めて樋口先生とお会いしたのが昨年の10月ごろのことでしたが、活動を伺って、ぜひこのサイトで取り上げねば!と思っていました。つゆヤキソバン以外のキャラもこれからどんどん活躍していってほしいですね!
akky
2011.02.07
なんか・・・最近の高校生たちってすごいね(T_T)
かっちん
2011.02.04
この子たちもすごいし、樋口先生をはじめとする学校側の努力もすごいんだと思います。日本の未来はまだまだ明るいですな~。
akky
2011.02.07