編集後記第3弾として、編集室からみた視点で今回の取材を振り返ってみたいと思います。編集室より、私zoomがお届けします。
きっかけは1本の電話から
2011年12月某日。「青森の魅力編集室」宛てにある1本の電話を受けました。電話のお相手はなんと大手の株式会社東宝さま。青森の魅力宛てに東宝?!映画?頭には?が残るばかり。よくよく話を聞いてみると、弘前城築城400年推進室の方から紹介を受けたとのことでした。
弘前城築城400年推進室さまと言えば、あの弘前城築城400年祭のマスコットキャラクター「たか丸くん」がいるところ!たか丸くんは青森の魅力でも何度も取り上げさせていただいている人気キャラクターです。
魅力No.939 akkyさん 「おしえて!たか丸くん 後編」より
その他にも弘前城築城400年を迎えた2011年はさまざまなイベントが開催されており、それらを主催されているのが弘前城築城400年推進室さまです。弘前城築城400年祭は先日フィナーレを迎えました。
魅力No.1934 たがまぁさん 「弘前城にオーロラと大輪の花火!「築城400年エンディングセレモニー」」より
今回はその映画祭があるという事で是非取材をとお声掛けいただきました。
その推進室の方から紹介いただいたというのは、青森の魅力としては初めての、大変嬉しいお話でした。青森の魅力を始めて約1年半。ひとつの県内メディアとして認めてもらえてきたのかな、と胸が熱くなるのを感じましたし、何よりこれは推進室の方と特派員の方との信頼あってのことだと感じました。
弘前城築城400年映画祭実行委員会のみなさん
映画監督へのインタビューという初めての試みでしたが、特派員の方と推進室の方との縁、そして紹介してくださったこのチャンスをきちんと生かしたいと強く感じたのを今でも覚えています。
インタビュアーとカメラマン決定
特派員の皆さんに募集を掛けたところ、2名の方が立候補してくださいました。その2名とは、今回一緒に取材することとなりました「すきとおるさん」と「たがまぁさん」。
すきとおるさんは、以前矢口監督にお会いして映画の大ファンで、以前にインタビューなどされていたり前職の経験などからお願いすることになりました。
たがまぁさんは、インタビューは未経験とおっしゃっていましたが、ご本人のやってみたい!という強い思いと頼もしさをを感じたのと「青森四大夏祭り」の写真が大変素晴らしかったので是非チャレンジしていただきたくカメラマンをお願いすることに。
魅力No.1859 たがまぁさん 「復興祈願「青森四大夏祭り」④青森ねぶた祭り」より
お二人と私、実はお会いしたことがありませんでしたが、それでも今回の取材をお願いしたのは、何よりそれに掛ける気持ちが素晴らしいものだったからでした。
青森の魅力に記事を投稿してくださっている特派員の方で、まだお会いしたことがないこの状況で「やってみたい!」と思って手を挙げてくれる人がいてくださるなんて、こんなに嬉しい事はありません。自分が同じ立場だったら…と考えると、お二人の勇気には頭が下がる思いです。
私も映画会社さんとのやりとりは初めてでしたが、お二人の勇気に触発される形で、もうすでにこの時点で私の中ではいい結果になるイメージができあがっていました。あとは編集室として、きちんと東宝さんとのやりとり遂行し特派員の方へ伝えることと、特派員のお二人との気持ちを一つにすることだけに注力していこうと固く決意。
おふたりのその時の様子は、編集後記04「青森の魅力 meets 矢口監督 Vol.4~編集後記(すきとおる編)」と編集後記05「自称カメラマンの編集後記 青森の魅力 meets 矢口監督 Vol.5」をお読みください。
弘前城築城400年映画祭そしてインタビュー
2011年12月11日の日曜日。雪降る弘前市の喫茶店で事前打ち合わせを済ませ、会場である弘前中三8階「スペースアストロ」へ。
舞台挨拶中の矢口監督を撮影するたがまぁさんの姿が。
いろんな角度から監督が話をしている臨場感や表情、舞台挨拶の雰囲気をとらえていました。
迷ってしまうほどたくさんの素敵な写真を撮っていただきました。一瞬しかない見事な「場の雰囲気が伝わる写真」が、自分にも撮れたらなと、感心と同時に心底羨ましく思いました。
そして、舞台挨拶を終えて、矢口監督への個別インタビューをするすきとおるさん。
事前に準備していた質問事項や監督・映画への情報収集への緻密さが本当に素晴らしかったです。
タイトなスケジュールの中、ご自分の時間を削り、忙しい年末年始に記事を書きあげてくださいました。その構成・内容は東宝の方からも評価が高く、また、「青森の魅力」の新たな可能性を生み出してくださいました。
すきとおるさんの強い“想い”が今回私たちを揺り動かしたのだと感じます。
お二人の素晴らしい活躍により舞台挨拶、矢口監督への個別インタビューが楽しく、監督のお人柄もあり和やかに無事取材を終了しました。
舞台挨拶から考えると実はトータルで1時間も満たない時間だったということを振り返った時に知り、大変濃密で貴重な経験をさせていただいたのだ、と心から実感。
私はちょっとしたミーハー心もあり、会社の人に「矢口監督ステキだった!」と自慢して歩いた事は言うまでもありません…(恥)
東宝株式会社の増田さまより、当日までのスケジュールを整えていただいていましたので、お陰さまで大きなトラブルなく取材を終える事ができました。このような機会を与えていただき大変感謝です。
この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!
映画「ロボジー」2回観ました
編集後記は今回の取材に関わる人にスポットを当ててお話しましたが、映画「ロボジー」に関して少し触れたいと思います。
映画はTOHOシネタウンおいらせ下田で2回観ました。映画館で観る矢口監督作品は「ウォーターボーイズ」以来となりましたが、観れば観るほど味のある作品だと感じました。
1回目はサラサラと流れるような感じで観終わりましたが、2回目はなぜその役者さんを選んだのか、この人物がどういう働きをするのか、なるほど納得感。
かわいいロボットとおじいさんの心の揺れ、登場人物の優しさや人間くささ、何とも言えない愛おしさが残る映画だと思います。今の時代に叫ばれている「人と人とのつながり」の部分を改めて考えさせられました。
人間の不器用さが愛くるしいと感じる映画でもあり、小学生の子供にも楽しめる映画だと思います!できるなら2度3度とご覧いただきたいと思います♪
今回の取材で思ったこと
矢口監督の言葉で心に残ったのが「“ロボットとおじいさん”という一見交わらないモノを組み合わせた時に起こる化学反応」という言葉でした。
今回の取材で、まったく初対面だった私たちができたこと。
それぞれの「信頼」や「役割」や「心配り」や色々なモノが化学反応を起こして今回の取材は成功したと思います。
青森県民の、一見交わらないかもしれないモノを組み合わせて、何ができるのか。
「青森の魅力」も人や地域とどうつながって可能性が広がるか、それを考えるととても楽しみなメディアだと思いました。
今回は「人のつながり」や想いがここまで人を動かすことができるんだ!という可能性を感じましたし、編集室としては、今回のような機会を特派員の方やそれを観てくれているユーザーの方に経験してもらえるように、また青森に住む人の可能性を引き出せるメディアでありたいと強く感じました。
今後、地域や人とどんどんつながっていきたいと思います。
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今回、感謝を申し上げたい方々へ、この場を借りてお礼申し上げます。
東宝株式会社 増田さま
弘前城築城400年推進室の皆さま
弘前城築城400年映画祭実行委員の皆さま
南郷ジャズフェスティバル実行委員会の皆さま
そして
青森魅力特派員 すきとおるさん
青森魅力特派員 たがまぁさん
弘前城築城400年推進室さまとつながりを作ってくださった特派員の皆さん
本当にありがとうございました。今後とも末永いお付き合いよろしくお願い致します!