秋も深まり、県内の田んぼから稲がすべて刈り取られ冬へと進んでます。
昔から、刈り取った後の稲わらは、わらぞうりや米俵など色々なものに姿を変えて我々の生活に役立ってきました。
生活が便利になるにつれて、わら製品はプラスティック製のものなどに取って代わり、今では工芸品として各地で作られているようです。
その中でもつがる市稲垣のシルバー創造センター寿幸会(じゅこうかい)様
近隣地区の御年配の方が10名程で昭和61年から、わら工芸品の製作と販売を続けているとの事で、お邪魔してまいりました。(上の写真は、わらぞうりを製作中のものです)
ちょうど、この日は神社に奉納する米俵を製作していました。
写真の奥の方は、藁ではなく布を使った草履を作ってます。
すぐ近くの温泉施設のロビーには、寿幸会で作られた様々な作品が展示されています。
ちなみに、ショーケースの上の中央にある「かまくら?」のようなものは、猫の家だそうです。
注文を受けてから製作・販売しているようで、わらぞうりは、市内の道の駅でも販売されてます。
先日「道の駅もりた」でも販売されていましたよ。 (1足750円で販売してます。)
主にお祭りごと等で使用するわら工芸品の受注が入ってくるそうです。
春先には、お隣五所川原市の虫送りに使われる”むし”(龍の形をしたもの)のミニチュア版をたくさん作って納めたそうです。
今年に入ってから、東京の高級すし店から、寿司桶の保温用の「おひつ入れ」も頼まれたそうです。
その他、円座(円い藁でできた座布団)、むしろ、こもなどなど、お日にちを頂ければ大概のものは作ってくれます。
ちなみにお値段は、要相談との事です(笑)。
なんと、ここには地元青森県のアイドルグループ”りんご娘”や青森県出身のタレント”新山千春”さんも来てわらぞうり作りを体験したそうです。
事前に予約すれば、わらぞうり作りの体験製作も可能だそうです。
〒037-0140
つがる市稲垣豊川宮川142-3 つがる市創造センター寿幸会
TEL:0173-46-2306(稲垣老人福祉センター)
時間:9:00~14:30 体験人数:5~15人 料金:500円
みなさんも、お友達や、職場の仲間などで一度、昔の伝統技をその手で体験してみてはいかがですか?
残念なことに、わら工芸品をつくる後継者が現在いないようで、メンバーもだいぶ高齢になってきてます。古き良き伝統のものが無くならないように守っていきたいものですね。
コメント一覧