一帯を杉の老木が取り囲む静謐な場所
建久年間(1190-99年)の創建と伝えられる南部氏の総鎮守です。
馬産地であった南部地方を象徴する伝統工芸「八幡馬」発祥の地としても知られ、
境内のいたるところに八幡馬が配置されています。
青森初の国宝でもある鎌倉時代の鎧が二領を所蔵しており、
細部に至るまできめ細やかな装飾がとても美しいです。
一櫛引八幡宮最大の祭儀、「秋季大祭」
3日間にわたる祭事で、毎年必ず旧暦の8月14日から16日まで行われます。
今年は9月26日から28日まで行われました。
1年の中で最大のお祭りであり、流鏑馬・弓道大会・少年相撲大会などが催され、
お祓いを受ける方やご参拝する方々で賑わいます。
今回特別に拝殿で執り行われる神事を撮影させていただきました。
宮司をはじめ神職の皆さんは、正装である衣冠装束に身を包み凜とした空気が漂います。
中日といえば流鏑馬です。
約700年前、南部師行公が櫛引八幡宮で奉納したのが発祥とされています。
廃藩置県で一度途絶えるも、約30年前に遠野南部流鏑馬保存会の協力で復活
現在、旧南部藩領である盛岡八幡宮、遠野郷八幡宮、
そして櫛引八幡宮でこの流鏑馬が奉納されています。
奉納では馬に乗った射手奉行が約180メートルの馬場を疾走し、
3枚の的を目がけて鏑矢を放つ。
ものすごいスピードでかろうじて撮れました(汗)
まさに目と鼻の先を駆け抜けていくのですごい迫力です!
流鏑馬にも見て取れるように、遠野南部に縁がある櫛引八幡宮には
めどつ、いわゆる河童の伝説も伝わっています(他の伝説についてはまたの機会に)。
かわいらしい「かっぱ灯篭絵付け体験」もできますので(有料)、
お土産にいかがでしょうか。
南部一之宮総鎮守 櫛引八幡宮
〒039-1105 青森県八戸市八幡八幡丁3
電話番号:0178-27-3053