七戸城跡(柏葉公園)は台地の上にあり、麓には現在の七戸庁舎や、昭和3年建設の旧七戸郵便局舎を抱えています。また、旧本丸には明治26年に遷座した神明宮があるのに加え、東門側の台地には、天王神社が七戸の町並みを慈しむように見下ろしています。
このように落ち着いた環境の七戸城跡は、心静かに散策するのに向いています。特に、冬の晴れた日は最高です。ひと足ひと足、自らが雪を踏む音を聴きながら、冷たく澄んだ空気を吸い込むのが気持ち良いです。
※天王神社を眺めることもできます。
※春には鮮やかに咲き誇るつつじを楽しめます。(参考:「紅く燃えるツツジの山@七戸町天王つつじまつり」)
そして、在りし日の七戸南部氏について思いを馳せてみたりして。
時の南部家は、後継者争いが巻き起こっていました。
宗家・三戸南部氏に対し、九戸南部氏が反旗を翻したのです。城主だった七戸家国は九戸方に味方しました。しかし戦いに敗れ、後に処断されてしまいます。
その侘びしさに浸るのも乙なものです。
七戸城跡には天守閣はないし、ゆるキャラもいません。それでも、十分に楽しめる場所です。歴史好きであればきっとわかるはず。
(追記)
七戸城跡を訪れた際は、周辺の散策もお勧めします。
昭和3年に建設。平成12年に登録有形文化財に指定される。昭和初期の意匠がそのまま残っています。
御祭神は天照大御神。八百万の神々のなかで最も尊い神格を持つ女神です。
御祭神は建速須佐之男命。
天照大御神の弟神。八岐の大蛇を退治したことで有名です。
境内からの風景。七戸城跡と並び立ち、町を眺めています。
七戸城跡
〒039-2525 青森県上北郡七戸町七戸