魅力No.62


そうだ、弘前行こう

five story pagoda in Hirosaki

弘前は、東北の小京都。そんな言葉を実感させてくれる空間に、訪れました。

ここは、真言宗智山派 金剛山最勝院です。慶長十四年(一六〇九年)、弘前藩第二代藩主津軽信牧の時代に建立されたといいます。

境内の五重塔は、日本最北のものとして名高くもあります。初代藩主為信による津軽地方平定戦の際に戦没した、将兵の魂を祀るために寄進された、と言われています。その帰依者は三代藩主信義で、明暦二年(一六五六年)に起工しましたが、完成をみたのは四代藩主信政の治世、寛文七年(一六六七年)のことでした。

寺院の中は静謐な空気に満ちています。弘前の、短いけれど激しい夏の暑さも、ここには届きません。

龍蛙相討つ?

本堂のすぐ近くの水屋には、龍神さまが鎮座しておられます。

その龍神さまの正面には……

小さな蛙が、龍神さまに負けじと頑張っているようで、微笑ましくなってしまいます。

「都の香り」を感じさせる古風な雰囲気と、ユーモラスな龍と蛙の対決(?)を楽しみたい方は、ぜひ最勝院にお越しください。

青森県弘前市大字銅屋町63

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