(前編)で紹介したシードル工場へ潜入です!
1ケース約1t のリンゴがずらり。地元でとれた新鮮なもの。ですが。。。
よ~く見るとキズが。そうなんです!市場では売れない規格品外のリンゴ
達が集まり変身していくんです。
リンゴがキズつかないようにケースの内側の網はプラスチックでできています。
【選果・洗浄】
ごろごろごろ~っと洗浄水槽のなかへ。。。
水槽洗い、シャワー洗浄を何度も繰り返しリンゴをきれいにします。
その後に、キズや傷み、実り具合を調べ手作業で選び分けます。
リンゴを砕き、一定時間置くことでリンゴの香りを果汁に十分に引き出す
『ピュアアップル製法』を採用。その後搾ることで香り高い生ジュースにな
ります。
【破砕・搾汁】
破砕機の中へ吸い込まれていくリンゴ達。出てきたときには…
上下2枚のベルトでぎゅ~っと挟んで搾られます。出てきたカスには水分はほとんどありません。
《ニッカのトリビア ~その①~》
※このカスは飼料や肥料になって、一部は工場内のバラの肥料として使用されています。
どぉ~っと流れる搾りたてリンゴジュース♪ フレッシュな味を頂く事ができました☆
りんごそのままのやさし~い味でした。
《ニッカのトリビア ~その②~》
ニッカで搾られたリンゴジュースがCO・OP あおもりりんごストレートジュース
として発売されています。ニッカの名前はどこにもないので地元民でも意外と知
らないかもしれませんよ。
【発酵】
『ピュアアップル製法』でできた生果汁に、シードル酵母を加える。4~8℃で約
3週間ねかせます。酵母の働きで果汁中の糖分がアルコールと炭酸ガスにか
わります。
搾汁棟から流れてきた生ジュースはすぐさま発酵用タンクが収まった倉庫へ。
熱交換器により冷却されてタンクの中へ。空気には一切触れないようになって
います。倉庫自体が冷蔵庫の役割になっていて、入るとひんやりしました。タン
クもまた1つ1つ温度調節可能になっています。
外部の雑菌が入らないように果汁をタンクに注入するのは技術的にも非常に
難しく、気をつかう大変な作業でもあるといいます。
外にもシードル貯蔵用タンクがあり、最大で60万ケースのシードルが作れるそ
うです。
50KLタンク20本、100KLタンク12本、150KLタンク7本というものすごい容量
です。1年分を貯蔵しなければならないのでこのぐらい必要なのだそうです。
【遠心分離】
発酵タンクのシードルを遠心分離機にかけ酵母を除去し、発酵を止めます。
【熟成】
発酵の終わったシードルは、0℃の低温でさらに熟成させます。低温でじっくり
と熟成させることでリンゴの風味を残し、また発生する炭酸ガスを十分溶け込
ませることができます。
【精密ろ過】
ビン詰までに精密ろ過機を通し酵母を完全に除去します。加熱処理で酵母を
殺菌する方法もありますが、ニッカではリンゴの風味を生かすため、熱は一切
加えません。
【ビン詰】
1年を通してフレッシュなシードルを味わってもらえるようにと、出来上がった
シードルは冷蔵タンクで貯蔵され出荷直前にビン詰されます。
ここでも工場を清潔に保つため、靴の履き換え、手洗いは確実におこないます。
1分間に小ビンだと300本以上、大ビンだと100本以上がどんどん生産されていきます。
変わらぬ製法、味を保って歩んできた50年。それはそれは大変だったと思います。
ものづくりへの
こだわりと情熱が伝わってきました。
ニッカ弘前工場の木村工場長、高橋総務部部長をはじめ、ご案内下さったみなさま、
ご協力ありがとうございました。
ニッカ弘前工場の50周年に乾杯♡
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