この麺料理、
一見普通の冷麺に見えますが・・・
実はこれ、ヤーコン冷麺というものなのです。
今回はこのヤーコン冷麺をご紹介します。
ヤーコンという根菜、聞いたことがない無い方もいるのではないでしょうか?
ヤーコンとはキク科の多年草の一種です。成長すると草丈は1.5-2mにもなり、ヒマワリに似た黄色い花を咲かせます。
アンデス山脈の先住民の間では、古くから栽培され、アンデス・ポテトと例えられることもあるそうです。しかし、アンデスでは普通のじゃがいもも栽培されているためまぎらわしい・・・、なんてちょっと面白い話もあります。
見た目は大根や、色のついていないサツマイモに似ています。
梨のようにしゃしゃきとした食感と、フラクトオリゴ糖による甘さが特徴です。
虫歯になりにくい糖であるそのフラクトオリゴ糖や、抗酸化作用のあるポリフェノール、腸の働きを良くする食物繊維などが多く含まれる健康食材です。
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そんなヤーコンですが実は青森県内でも栽培されています。
場所は東北町、蛯沢正紀さんを含む3名らが発起人です。
「珍しい苗を手に入れたから、試しに栽培してみるか」
そんなきっかけで栽培を始めたヤーコンですが、蛯沢さん達は次第に惚れ込んでいきます。無農薬で、草取りの必要もなく、青森の風土に適し、連作障害の対策にもなる。
ヤーコンとの出会いは必然だったのかもしれません。
しかし、ヤーコンは長期保存ができない、傷みやすい・ひび割れしやすいという弱点がありました。そこで蛯沢さんが考えたのがヤーコンの加工食品でした。
蛯沢さんは、何度も研究者の下を訪れ試行錯誤を繰り返し、ヤーコンの加工食品を生み出しました。
ヤーコン冷麺もその一つです。
ヤーコン冷麺は程よい弾力とつるんとしたノド越しが特徴。さっぱり味のタレが絶妙にマッチします。
また、トッピングとして同梱されたヤーコンキムチは、しゃきしゃきとした噛み心地で、素材のままのヤーコンに近い食感を楽しむことができます。そのままのヤーコンを食べたことが無い方には是非一度味わってみてほしい食感です。
麺の粉にはつがる市車力産の中力粉、ネバリゴシを使用しています。まさに地元の素材同士の素晴らしいコラボレーションです。今後盛岡冷麺のように、青森冷麺と呼ばれる日が来るかも・・・と考えるとワクワクします。
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加工食品を生み出し提供を続ける蛯沢さん達ですが、まだ課題があります。今後はさらに生産量を増やすこと、栽培技術の向上や貯蔵方法の確立、販路の開拓などしなくてはいけないことはたくさんあります。
しかし、心から惚れたヤーコンに蛯沢さん達は前進意欲が絶えません。
まだ知名度の低いヤーコンですが、今後青森の特産品として大きく発展していくことを期待しています。
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今回ご紹介したヤーコン冷麺の製造・販売元の企業様の紹介
エム・エフ株式会社
住所:青森県上北郡東北町塔ノ沢山93−2
電話:0175-63-3968
HP:http://www.e-mf.jp
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ヤーコン冷麺は地域ブランド「六景楽市」に認定されており「六景楽市オンラインショップ」でも買うことができます。
六景楽市オンラインショップ→http://www.rokkei.jp/
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