魅力No.2114


十和田湖といえば「ひめます」!

 

 十和田湖ならではのおいしい魚

十和田湖ひめますの旬菜あんかけ

みなさん「十和田湖ひめます」はご存知でしょうか?

たいっつあんさん投稿の「十和田湖のヒメマス」の記事にもあるように、もともと十和田湖にはいない魚で、和井内 貞行(わいない さだゆき)氏により養殖・放流され、100年経った今、十和田湖の名産となった魚です。

「ひめます」はもともと紅鮭と同じ魚で、紅鮭の陸封型(海に下ることなく湖で一生を過ごす)が「ひめます」となります。逆に降海型は「紅鮭」。鮭のような大きさではなく、体長は20cm~30cm。孵化から3、4年で成熟し、産卵期には、背部と体側が婚姻色と呼ばれる鮮やかな赤色になります。マス・鮭類の中ではクセがなく一番美味とされているのですが、身が柔らかく傷むのが早く、また、刺身で食べるには捌く時にコツがいるそうです。

青森県内では、十和田湖と蔦沼にしか生息していない貴重な魚。それが「ひめます」です。

「十和田湖ひめます」を使った新メニューお披露目会

沢田悠学館

「十和田湖ひめます」普及のため、2013年1月28日(月)十和田市沢田にある「沢田悠学館」にて新商品発表会が行われました。

試食会風景

年々観光客が減少し問題視されている十和田湖。

十和田湖の貴重な水産資源である「十和田湖ひめます」を活用しようと十和田市の農林部農業政策課と雇用創造推進協議会が主催する新商品&新メニューのお披露目をし、「十和田湖ひめます」の普及と十和田湖盛り上げに力を入れています。

青森の報道関係の方がたくさん集う中、青森の魅力編集室としてばっちり試食して参りましたー!!

「十和田湖ひめます」で他の町と手を組み十和田湖の活性化~伝法川魚店の十和田湖ひめます3品~

ひめますシチュウ、ひめますカレー、ひめます炊き込みご飯

この日試食として出された3品。
左上:ひめますシチュー、中:ひめますカレー、左下:ひめます炊き込みご飯

こちらは十和田市にある伝法川魚店さんが販売。もともと、測量会社を営む伝法良輔さんが十和田湖の資源を有効に活用したいという想いから、ひめますやわかさぎなどのトバを開発・販売していました。今回は、十和田市の「とわだ逸品販売ビジネス支援事業」と青森県の「食産業連携共同プロジェクト」を活用し、あおもり産業総合支援センターや弘前市のまごころ農場、大間のレトルト3品(さめカレー、まぐろシチュウ、たこめしの素)の開発実績のある下北ブランド研究所との連携を経て開発に至ったそうです。

新商品の「十和田湖ひめますカレー」「十和田湖ひめますシチュウ」「十和田湖ひめますご飯の素」と開発者の伝法良輔さん

伝法さんがお持ちの品、右から、新商品「十和田湖ひめますカレー」「十和田湖ひめますシチュウ」「十和田湖ひめますご飯の素」。2013年2月1日より販売開始。ひめます普及のため、さかなクンのような(!)ぬいぐるみ帽子をかぶりアピール!とても熱心でユーモアあふれる方です!!

肝心のお味はというと、

十和田湖ひめますカレー

「十和田湖ひめますカレー」…735円(1人前/200g)

ピリッとした辛さですが後を引かないスッキリなカレーに骨まで柔らかく加熱した「ひめます」がさっぱりとしてとてもおいしいです。イメージとしては鯖カレーに近いかな?青森では馴染みのあるヒメタケが入っていて食感も◎。

十和田湖ひめますシチュウ

「十和田湖ひめますシチュウ」…735円(1人前/200g)

まったく生臭くなく、上品なひめますの味が引き立っていてとてもおいしいです。こちらも骨まで食べられて、一番ひめますの味を感じられるかも*^^*

十和田湖ひめますご飯の素

「十和田湖ひめますご飯の素」…1,050円(3~4人前/2合分)

全体的に甘めの優しい味付け。ひめますの薄く柔らかい皮付きの身を食べるとしっかりとひめますの味を味わえます。生臭さなどは一切感じず、ヒメタケや人参などの具材はどれもしっかり味がしみ込んでおいしかったです。

「ひめます」がなかなか食べられない地域の方に、またお土産品として、このひめますの味がふんだんに染み込んだ3品はいかがでしょうか^^

「十和田湖ひめます」で十和田湖をもっと身近に~お食事処「神田川」の十和田湖ひめますの旬菜あんかけ~

十和田湖ひめますの旬菜あんかけ

もう1品試食として出されたのが十和田湖休屋にあるお食事処「神田川」さんご提供の

「十和田湖ひめますの旬菜あんかけ」…1,365円(定食)

素揚げしたひめますに十和田の季節の地場産野菜をふんだんに盛り込んだあんかけをかけた一品。

左:野菜ソムリエ・川島洋子さん 右:「神田川」代表・鈴木さん

左:野菜ソムリエ・川島洋子さん、右:お食事処「神田川」鈴木さん

本日の旬菜は、今が旬の、ながいも、ねぎ、にんじん、甘みの強い金美にんじん、アスパラガス、山東菜、菌床しいたけ。地場の冬野菜の甘みがじっくり出たあんかけがひめますの身に絡み、とてもおいしかったです。会場でも大好評でした!

野菜ソムリエ・川島洋子さん、食工房アトリエデリスのシェフ・佐々木文彦氏講師の「受け継がれる食文化ととわだの魅力的な食材活用研修」において「十和田湖ひめますの旬菜あんかけ」を開発。鈴木さんの店舗「神田川」さんで2013年2月1日より提供されるそうです!

お食事処「神田川」代表の鈴木さんは、お食事処を営む傍ら「よしもと住みます芸人の世話役」や、「十和田湖冬物語のかまくらの設営」など、十和田湖観光の活性化にも積極的に行動されています。変わった飲み物(○○なビール!)の商品開発もされているそうなので、また後日取材したいと思います!

鈴木さんは十和田湖の休屋にお住まいなので、ひめますは毎日食卓にあがる程の身近な食材なのだそう。一番オススメの食べ方は「塩焼き」。“流通を拡大して、「十和田湖ひめます」をもっと身近に感じてもらいたい”と、熱い想いを語っていらっしゃいました。

十和田湖の活性化を目指して

十和田湖紅葉

今回の取材を通して、私含めて青森県内外の人が、十和田湖を観光としてだけでなくもっと身近に足を運べたらいいなと感じました。

そして私は十和田湖を訪れた際には「ひめますの塩焼き」を毎回楽しみにしていますが、ひめます自体スーパーなどではなかなかお目にかかることができず、普段の食卓に上がることや手に入ることもほとんどないのがとても残念です。

このお披露目会の中でも何度も話されていた「流通の拡大」はとても重要な課題だと感じます。

今回の取材では“十和田湖といえばひめます、ひめますといえば十和田湖”になるくらい、「十和田湖ひめます」の普及を願っています。また、「十和田ひめます」と十和田湖活性化を今後の目標とした、さまざまな取り組みをしているたくさんの方々の熱い想いにとてもとても胸を打たれました。青森の魅力としても、十和田湖の活性化にできるだけ力になれればと思います!

十和田湖を身近に感じられる、十和田湖・奥入瀬渓流の自然を活かしたイベントも多数ありますので今後どんどんご紹介していきますね♪

十和田湖は本当に素晴らしく、何度でも何度でも行きたい場所。
この自然豊かで魅力的な場所へ、たくさんの人が訪れる事を願うばかりです。

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今回、この貴重な場に取材させていただける機会を与えてくださった方々へ、この場を借りてお礼を申し上げます。

十和田市十和田産品販売戦略室の皆さま
十和田市雇用創造推進協議会の皆さま

改めまして、ありがとうございました!今後とも末永いお付き合いよろしくお願い致します!

十和田湖冬物語

そして2月1日からは「十和田湖冬物語」!1ヶ月間、毎日冬花火が上がり、雪山すべり台があり、かまくらあり、おいしい食べ物やお酒があり、思いっきり冬を楽しめる素晴らしいイベントです!

今年は2月24日(日)までの開催です。
十和田湖冬物語公式サイト

運行バスも出ているので、皆さま十和田湖へぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか*^^*

【青森の魅力に投稿されている十和田湖冬物語の記事】
あきちゃん投稿「十和田湖*冬物語」
zoom投稿「雪とイルミネーションと冬花火の饗宴~十和田湖*冬物語2012~」

十和田湖冬物語では、今回お披露目された十和田湖ひめます新商品も販売されますよ♪

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十和田湖ひめますカレー、十和田湖ひめますシチュウ、十和田湖ひめますご飯の素…十和田湖冬物語会場では漁協ブース、休屋店舗では森田商店にて販売。

十和田湖ひめますの旬菜あんかけ…休屋にあるお食事処「神田川」で食べれます。

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青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋

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