魅力No.2295


ブルーインパルス飛ばず無念も感無量!三沢基地航空祭2015

@F-16

三沢基地は航空自衛隊とアメリカ軍が共同使用する航空基地で、一年に一日だけ一般に開放される航空祭は日米の航空機や装備品を間近に見ることができるほか、北部航空音楽隊の演奏会、モデル撮影会、お子様向けの企画、地元グルメと本場のハンバーガーやグッズ販売の出店、普段利用することのできない基地の中のファストフード店で食事ができるなど、ガチの航空機マニアから小さいお子様、そして食いしん坊まで幅広い方々が楽しめるイベントです。
今年は、あの話題の「オスプレイ」が展示されるというので、雨が降ろうが槍が降ろうが行かねばなるまい!と思ったら本当に雨になりました(涙)

厳重なる荷物チェックをちょちょいとクリアし会場入りすると目の前にオスプレイを視認!

@ospry

@ospry02

MV-22オスプレイ

36歳の独身男性が「オスプレイがいるー!」と大興奮!(笑)


( ゜∀゜)彡 オスプレイ!オスプレイ!
⊂彡

と、心の中で連呼しつつ近づいていったところ…

ん?あれ?オスプレイの後方に米軍が発表した展示リストの中にも書かれてなく、自衛隊も保有していないプロペラ機が。想定外の事態にアワアワする36歳独身男性。

C-27J スパルタン

▲C-27J スパルタン

あ!「C-27J スパルタン」だっ! あれ?でも何でいるの?

さらに近づく36歳独身男性。

そして、機体に書かれている文字を読む36歳独身男性。

ROYAL AUSTRALIAN AIR FORCE…

お、お、オーストラリア空軍?!

びっくりしすぎて当初の目的であるオスプレイの存在を忘れてしまいそうになりました(笑)後日聞いた情報によるとオーストラリアからアメリカへ向かう途中に急遽参加したとか。もしかしたら2度と見ることができないかもしれないオーストラリア空軍のC-27J。オーストラリア空軍のラウンデル(※1)は、丸にカンガルー。スパルタンの部隊マークもカンガルー。

C-27Jの垂直尾翼

▲部隊マークはカンガルー

ありがとうオーストラリア空軍、また来てねオーストラリア空軍!

この貴重な感じ。わかりますかね。。。(笑)

…さて、若干興奮して取り乱しましたが本文へ戻ります。

今年の航空祭は午前中から雨が降り出すという悪条件の中、航空祭に訪れたのは実に三沢市の人口の2倍以上にもなる約10万人!(航空自衛隊発表)

このごろは、2年前に放送されたテレビドラマ「空飛ぶ広報室」(出演:綾野剛、新垣結衣ほか)などの影響か、女性の来場者も増えてきている印象。イケメンパワーおそるべしです(笑)
今回展示された機体は、普段から三沢基地に配備されているF-16戦闘機やF-2戦闘機、E-2C早期警戒機などの他に、一番の注目を浴び機内見学の行列の長さも桁違いだった MV-22 オスプレイ、台風シーズンにだけ三沢基地に展開している無人偵察機 RQ-4 グローバルホーク、アメリカ本土から飛来した戦略爆撃機 B-52 ストラトフォートレスなど、ガチマニアの私も納得のラインナップ(笑)。米軍の展示機は一部を除きお触り自由(はーと) 太っ腹な米軍さん。しかし、お触りの許されない機体の周りにはロープが張られ、兵士さんが厳重に警備をしております(航空祭はマナーを守って楽しむことも大事です)。地上展示のほかに飛行展示も行われ、三沢基地所属のヘリコプター CH-47J チヌークの消火訓練展示、空自千歳基地(北海道)のF-15戦闘機の機動飛行、F-2戦闘機による模擬対地攻撃展示、PACAF(太平洋空軍) F-16デモチームの機動飛行が悪天候の中行われました。

しかし、なんといってもメインイベントは
航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行!

ブルーインパルス@

▲ブルーインパルス

直前のアナウンスは飛行することが前提の内容。多くの観客が固唾をのんで華麗なるアクロバットショーを待っていたのですが、離陸直前に現れた低い雲の影響で急遽ショーは取りやめ。実は前日に第一区分(※2)で予行を行っていたと聞いたので、予行を観に行くことのできなかった36歳独身男性は人目もはばからず地団太を踏む(笑)

zenjitu2

▲2015.9.12前日の予行練習の様子

これではこの後のF-2戦闘機の機動飛行もキャンセルかなーと思っていましたらエンジンランナップ(※3)をする音が!飛ばす準備をしていたのは三沢基地の第8飛行隊。

F-2

部隊マークは「黒豹」。この第8飛行隊は来年の夏に福岡県の築城基地へ移駐されることが決まっていますので、三沢基地航空祭で飛んでいる姿を見ることができるのは今回が最後かもしれないのです。ブルーインパルスが中止となったことで、観客数が急激に減っていく中、第8飛行隊のF-2が離陸し、渾身の機動飛行を披露してくれました。

F-2-02

ありがとう第8飛行隊、築城でも頑張って!… と、目頭が熱くなったところで航空祭は終了しました。三沢基地航空祭は、雨が降る確率が高いことで有名です。台風のシーズンに開催されるので仕方ないところなのですが、やっぱり快晴の青い空にブルーインパルスが飛んでいる姿が見たい!

来年こそは快晴の航空祭になることを期待してっ!
また来年の航空祭後にマニアックな投稿をしたいと思っています!

<用語解説>
※1「ラウンデル」
本来は円を基調としたロゴタイプやシンボルのことですが、軍用機などの場合は所属する国籍を識別するために塗装・貼付される標章のことをいいます。
自衛隊のラウンデルは、そのまんま日の丸のイメージの赤色の丸。アメリカ軍は…説明が難しいので画像を参照してください(笑)
※2「第一区分」
ブルーインパルスの演技区分は、おおまかに第一区分から第四区分まであります。どの区分をやるかは当日の雲の高さ、視程(どのくらいの距離まではっきりと見ることができるかの距離)を基に隊長が判断します。
簡単に言うと、快晴の場合は「第一区分」。以降、天気の具合で第二、第三、第四となっていきます。さらに、飛ぶのが危ないくらいの天候になるとショーが中止となります。
※3「エンジンランナップ」
飛行前にエンジンが正常に作動するかの試運転を行うことになっています。これが「エンジンランナップ」。この時に、規定の出力が得られなければ飛行することができないと判断されます。

 

 

青森県三沢市三沢後久保