まずは津軽史の常設展示
今日和、new_rockです。
今回は、弘前公園内にある弘前市立博物館のご紹介です(^^)駐車場スペースは弘前文化会館前を利用出来ます。
文化会館から市立博物館に向かう途中、沢山の木々が木陰を作り涼しかったです。週末は親子連れでピクニックに来ている方も多いですよ!すぐ近くにテニスコートも有ります。
到着しました、市立博物館!ご夫婦や学生さん、旅行者さんも何人かいらっしゃいました。午前中ですと、人もあまりいないのでゆっくり見て回れるのではないでしょうか??では、展示物を簡単にご紹介します(^ω^)
常設展示は、津軽の歴史に関する品々です。初代藩主為信の統一から12代承昭代の廃藩までの歴史を概観し、津軽史と共に日本の情勢と合わせた年表はわかりやすく、且つとても面白いです。
ルートを順に辿ると、上記でご説明した年表がまず目にとまります。そのすぐ後には、藩主為信の城攻めの順番なども書いてあり、これもまた興味深い内容になっています。そのまま進むと、津軽藩主絵像や歴代藩主の人柄や簡単な業績もわかります。鎧兜や火縄銃も展示されてあり、豊臣秀吉の朱印状も提示されています。
弘前公園の天守閣ですが、オリジナルの五層の天守閣ですが・・・築城して16年後の寛永4年(1627年)9月に落雷で焼失され、現在の天守閣となっています。
津軽史の常設展示が終わり、次は弘前ねぷた展に突入します。
数はそんなに多くは無いのですが、戦前の喧嘩ねぷたの絵や説明が面白いです。道でばったり他のねぷたと鉢合わせすると、小石等を持って投げ合う絵が展示されていました。しかも、説明に書かれていたのですが・・喧嘩を念頭において、ねぷたは殺伐とした生首や幽霊を模していたそうです!
『ヤーヤードウ』の『ヤーヤー』は、この喧嘩ねぷたに使われていたお囃子言葉だったそうです。現在は喧嘩ねぷたは無くなりましたので、この言葉の意味も無くなってしまいましたが、お囃子1つ1つに意味がある・・・これはなかなか興味深いものがあります。
展示物の中に鏡絵や見送り絵、青森のねぶた等の下絵があり、普段私達が目にするのは完成品のねぷたやねぶた。職人や関係者でなければ下絵は見れないと思いますので、貴重な経験となります。完成品は力強く荒々しい雰囲気がありますが、下絵は繊細で細い線で美しく仕上がっていました。ねぷた・ねぶた・絵が好きな人は一度ご覧になっては如何でしょう?
ねぷた等に使われる題材の多くは、「三国志演技」「水滸伝」「里見八犬伝」「日本・中国の神々」「戦国武将」だと思います。展示品も先にあげた題材の作品が展示されておりました。そして、描かれた年代も様々です。
幕末から大正を経て、昭和までの作品がありました。見送り絵の「白縫姫」が個人的にはとても好きでした。各絵の脇に題材として用いられた人物の説明も書きだされており、歴史や神話が好きな方にはたまらないと思います。
☆白縫姫・・・為朝の正室。武芸に秀で、薙刀を得意とする。舜天丸を儲ける。平清盛討伐の船に乗ったが嵐に遭い、嵐を鎮めるため海に身を投げる。
竹森節堂の平敦盛
他に絵画もあり、中でも竹森節堂の大正5年(1916)の作品『平敦盛』がとても美しかったです!これは是非見ていただきたい!上記で書いた「白縫姫」の絵師も竹森節堂の作品なんです!
■竹森節堂(明治29年〜昭和45年)
北斎風の華麗な絵が特徴。ねぷたの構造にも工夫を凝らし、横に広くゆったりと丸みを帯びた扇形の”節堂ねぷた”を完成させた。蝋燭も2列に並べて華やかさを増し、やがてその形が扇灯篭の主流となる。日本画家としても活躍し、昭和43年県文化賞を受賞。
『棟方志功のねぷた絵』
さて、津軽史→ねぷた展が終わり入口へと戻ってまいります。実はこの入口に『棟方志功』のねぷた絵が2点飾られております。記念撮影が許可されていましたのでご紹介いたしますね(^▽^)
鏡絵:題材「天の岩戸」
見送り絵:「天照大神」
棟方志功特有の迫力と力強さに圧倒されますね!この『弘前ねぷた展』ですが、8月29日までの展示となってます。毎回色々な展示をされているので、見に行かれては如何でしょうか?
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