魅力No.288にてお伝えした、弘前駅前のクラシックカー集結イベントの同日。
展示されている車の群れの片隅に、「黒石発信B級スウィーツ こみせクレープ」という看板を掲げた、これまたレトロなワゴンを改造した移動式の店舗が営業していました。気になった私は当然のごとく、インタビューを試みました!!
この「afuri」という名のクレープ屋さんの経営者は、菊池さん。
一年前(二〇〇九年)の七月に開店したというこのお店。それまでの菊池さんは、ごく普通のサラリーマンだったそうです。しかし、昔からエスプレッソをはじめ、コーヒーが大好きだったそうで、長年の夢をかなえるべく、ついに一〇年務めた会社を退職したのだとか。店舗代わりのこのワゴンは、その名も「フォルクスワーゲンタイプⅡ」。
会社を退職する一年前から、開店のために、何と自分自身でキッチン周りなどの内装を改造したのだそうです!!
「業者に頼むと高いから自分でやったんですけど、やっぱり素人なもので、いざ実際に営業を始めると、とにかく使いづらいんですよ」とは、苦笑交じりの菊池さんのお言葉。
しかし、手作り感が伝わってくるその内装は、訪れるお客さんに安心感を与えてくれるように思います。
夢を追いかけて
「こみせクレープ」というものをはじめたきっかけは?と尋ねると
「黒石っていうと、最近はつゆ焼きそばが有名ですけど、それだけじゃ寂しいじゃないですか。誰も作らないんだったら、じゃあ自分で新しい味を生み出そう、と思ったんです」
とのこと。名前の由来については
「開店からしばらくは、黒石のこみせ通りでずっと営業していたもので、近所の方から「この通りの名物にして欲しいね~。こみせの名前、使ったら?」と言ってもらったんです。「こみせクレープ」って、語感もいいし、じゃあそれを採用しようと思いました。正式に許可をどこかにとったわけじゃないですけどね(笑)」
ということでした。
最近ではこみせ通り以外にも、県内のイベント会場などに顔を出して出店させてもらっているそうで、見かけられた方も中にはいらっしゃるのでは?
今回の、この弘前のイベントに参加したのは、もともと古い車が好きだったこともあって、クラシックカークラブ青森の会員さんたちともつながりがあり、その縁で声をかけてもらった、ということでした。
話も盛り上がるうちに、実際にご自慢のクレープを頂くことに。
今一番のオススメは、黒蜜きなこクレープとのことでしたが、きなこが切れているので今は無理なんです、とのことで、今回はバナナメープルクレープを頂きました。
アツアツの焼き立てクレープの上に、冷たいバナナとバニラのアイスが乗っかります。食べ進めていくうちに器の底のメープルと絡んでいって、非常に美味。甘いものはそれほど得意でない私ですが、ぜんぜんくどくない味付けで、女性はもちろん男性でも美味しく頂けるものと確信いたします。
そしてなんと菊池さん、九月からは黒石市内に、一軒の正式なお店をオープンする予定だそうです。
お店での営業は平日、ワゴンでの営業は土日やイベントの日に行いたい、と語る菊池さん。
黒石発信の新しい味が、青森県全体、そして県外にまで届く日が来ることを期待して、これからも頑張って下さい。
そして皆さんも、どこかで「afuri」の看板を見かけたら、クレープを食べてみて下さいね!!
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