魅力No.466


タイムスリップ“たけじゃ”

~たけじゃのあずまし処 おらどの家~

今回は三沢市にある「おらどの家」に訪問しました。

一見見るからに普通の通りに静かに佇む「おらどの家」。

なぜ訪問かというと、こちらは一戸さんという方の個人宅の一部なのです!

昔使われていた郵便局のポスト。

風変わりな外観がお出迎えしてくれます♪

中に入ると・・・・・・

出迎えられたのは、「たけじゃのあずまし処」という、ご主人のお知り合いの書道家さんによるナイスなオブジェ。

さっきから普通に、たけじゃ、たけじゃ、と繰り返していますが、たけじゃって何ぞや??

と思ったものでご主人にお伺いしてみました。

「たけじゃ」というのはそもそも高井沢という風に六川目という地区が呼ばれていて(高い沢のように昔は地形がなっていたそう)、それがなまって、 [ 高井沢→高い沢→たけじゃ ] で、「たけじゃ」になったそうです♪

様々なところにこだわりがあり、入り口から入るとまず不思議な空間に誘われます☆皆さんも訪れたら第一声が・・・・

おぉ~、す、すごい・・・・・・。

と見上げてしまうほど、完成されたつくりになっています。

左側に雰囲気の良いカウンターが、中央に囲炉裏、左手にはナニャドヤラの歌が書いてある障子があります。

  

  

一戸さんによると、このあずまし処を作ったきっかけは子供たちに昔の暮らしを伝えられるようなものがないか、という小学校の先生からの提案がきっかけだった、との事です。それから集め始めたら周りの方たちの協力もありどんどん集まっていったそうで、それから7年くらい前に母屋を改造したそうですが、その時から50人ほどの町の有志が集まり少しずつ改造していって現在のような形になっているそうです。

 

この写真の右にある、よく火消しの人たちが来ていた衣装について面白い話を聞かせていただくことができました。

実は江戸時代8代将軍吉宗の時代には、昔とび職の人が火消をやっていたんだけれども刺青を彫ってそれがステータスみたいになっていたんだそうですが、刺青禁止令が出たおかげで刺青を入れられなくなったそうなんです。それで、出ている写真の衣装が関係してくるんですが。

これはなんと裏地なんだそうです!皆さん知ってましたか??それで実はこの裏地(というか表地)ですが、かなり凝った刺青を真似た刺繍をする風習ができたそうなのです。それで火消を行って終わった時に、今見えているのを裏返しにしてどうだと言わんばかりに町を練り歩いたという風習があるそうなのです。私たちは見えている衣装がメインだと思っていたのにびっくりですよね~♪

 

「今は楽しみになっていて、時間があれば都内なんかに集めに行ってるよ。今は小学校が合併で減ってるが、それでも今の子供たちに昔の生活などを伝えていければいいし、楽しんでいる子供たちの笑顔を見ると嬉しくなるよ。」

とおっしゃっていました。

こちらはなんと”たけじゃのはっぴ♪”一戸さん後姿でのご紹介ですwww

ご紹介するときりがないくらい非常にたくさんの歴史あるものが存在していて、中に入った途端にまるで三丁目の夕日の世界に入ったような錯覚に私は陥りました♪地元を愛して、子供たちに昔の素晴らしいものを残して、実際に目で見て触れてもらおうという一戸さんの熱い情熱を感じました。

ちなみに現在では基本的に一般開放はしていないそうですが、興味がある方は立ち寄った時にもしも居ればぜひ見ていって構わないよ、と気さくにおっしゃっていただきました。人柄も素晴らしく、話好きで楽しい一戸さんですが、顔出しは残念ながらNGとの事だったので、「何回も通って一戸さんにOKだしてもらえるまで伺います!」と言ってきましたw

ぜひ皆様もタイムスリップの体験いかがでしょうか??

青森県三沢市六川目4丁目866−1

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