つがる市木造の亀ヶ岡遺跡で出土した遮光器土偶の複製を作っている『夢野工房』さんにお邪魔してきました。
2011年に公開予定の映画『ルパンの奇岩城』に出てくる土偶を制作した工房です。
土偶ひとすじ
こちらで作っている作品はなんと土偶のみ。
代表の柴谷さんは元々趣味で数十年も作り続けていたそうで、昨年、満を持して工房を立ち上げました。
場所は平川市、従業員を含めて5名の小さな工房です。
柴谷代表は土偶を好きだということに関してはだれにも負けない情熱の持ち主です。
こちらの写真が柴谷代表が制作した土偶です。
サイズは、幅27cm×高さ×38cm×厚さ(奥行き)10cmと、かなりの大きさです。
このサイズのものは制作に1カ月以上もかかるそうです。
「出来上がっても納得がいかなけ得れば売らないです」とのこと。
「縄文時代はみんなこうやって作っていたんですよ。」
驚いたのがその製造方法。
詳しくは企業秘密とのことなので多くは書けませんが、なんと『粘土から焼成まですべて手作り』なんです。
【製造工程】
1.スコップ片手に山から掘り出してきた粘土質の土から、手作業で粘土を抽出
2.粘土を良くこねて最適な硬さにする
3.(ここは企業秘密)
4.すでに土偶っぽい形になって、半分くらい乾燥させたものを、竹ベラで仕上げ
5.薪で焼成
6.(ここも企業秘密)なにやら仕上げの作業
と、大まかにはこの様な工程を経て、土偶は完成します。
「縄文時代の人の気持ちになって作ることが大事です」
と、柴谷代表がおっしゃっていました。
お手頃価格のお土産物も作っています
これだけの手間と時間がかかるということは…
さぞかしお値段の方も…
と思いきや、従業員の方が小さいサイズの民芸品の販売も行っています。
1 両手でやさしく包む様に持ち、願いを込めます。
2 願いを込めたらお好きなところに飾ってください。
3 土偶の故郷は大地です。願いが叶ったら感謝をこめて土に埋めてください。
と、書いてありました。
願いが叶ったら埋めちゃうのか…ちょっともったいないくらいかわいいです。
材料も作り方も大きい土偶と全く同じだそうです。
こちらの『叶えてしゃこちゃん』ですが、県内では主に道の駅で売っています。
・ゆ~さ浅虫
・津軽伝承工芸館
・大鰐町地域交流センター鰐come(わにかむ)
・道の駅いかりがせき津軽関の庄
で売っているそうです。
お立ち寄りの際は探してみてください。
また、県内のおまつりや縄文関連のイベントにも参加しているそうです。
夢野工房さんの最近の活動情報はブログからどうぞ
・夢野工房ブログ
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