~廃校を利用したアトリエ~
Nonoue 人形の館
2005年に開館した、創作人形専門の小さな美術館
ピエロ
人々のネガティブなものに魅かれる心理から生まれる部分を表現した芸術
クロス・レリーフ・ドール
押絵の技法を用い布を使い人形を絵画的な手法で表現した芸術
他にも作者「奈里多 究星」独自の考えと、目線を持ってして創作された人形達が展示されている。
七戸町の秋祭りの山車の製作にも携わっている奈里多氏、思い出を残す幸せを与えてくれています。
ミニチュアの山車は先行して作られるため、思考錯誤しながら毎年山車を製作する地域の素人の方々に確実に製作イメージが伝わるので 野々上町内会の山車はとても完成度の高い仕上がりになっていると思います。昔ながらの華美にならない、人に的を当てた山車作り、本来の姿を目指すものだそうです。
奈里多氏は、郷里であるこの地を離れ30年。縁があり廃校になったこの場所、旧野々上小中学校校舎をアトリエに構え、東京と青森(七戸)を交互に行き来しているそうです。
もっぱら週末はこのアトリエへ足を運び、週末ごとに訪れる人形好きな生徒さん達に人形創りのノウハウや人形の魅力を伝授しているそうです。
人形達が身にまとっている衣装も勿論すべて手作り。古い着物や帯、多種多様な布地が起用され「奈里多氏」によってあたらしいスタイルで生まれ変わるのです。
展示ブースとは別の教室を利用したアトリエには、創作途中の作品達が、所狭しと並べられていました。 これら顔や手足のパーツ類は 石粉粘土で出来ていて、顔は石膏型を作り、型を抜いて作られるそうですが、手に至っては全くの手作りだそうです。実物大のものから、小指の先ほどのものと、繊細な作業を感じさせます。
今回は初心者と言うことで、手のひらに乗るほどの小さなマスクをピエロに見立てて色を乗せていく体験をさせていただきました。
なかなか最初の筆を入れられず、格闘しながらの2時間。各人の個性が溢れる仕上がりとなりました。
奈里多氏に、私も好きな人形があるんですが、気にいった表情のものが手に入らなくて・・・と話たところ
「じゃあ、ここへ来て作ってはいかがですか?無ければ作ればいいじゃないですか!」目からウロコでした。しかも私が好きな ブライス人形の顔が既に製作途中として飾られていたのでした。
人形の館と私が一本につながった日でした。
こうして、まんまと「奈里多 究星氏」の人形を創りだす世界のトリコになった私は、ただの人形好きから 人形を創りだす人へ新しい自分を開花させてしまいました。
誰もがここに来れば何かが一本で繋がるわけでも、開花するわけでも無い。でも、ここに来て私が何かを発見出来たように、潜入感を取り除き 魅力を見つめると 自ずと心に何かが入ってきます。
青森県には、大自然と芸術がたくさんあります。
今回は、身近な芸術家 「奈里多 究星氏」とその「人形の館」をご紹介しました。
長年素通りしていたこの看板、魅力探しを通して たくさんの”挑戦する人”に出会えるのが本当にうれしいです。
HPにもありますが、干支人形作りや壁に飾れるクロスレリーフ・ドール等一日どっぷりアトリエに籠って製作体験できるんですよ。今回の私が体験したのは、ピエロのマスクブローチペイント(料金1800円)でした。
Nonoue人形の館
〒039-2539青森県上北郡七戸町中村55
Tel ? Fax 0176-62-5678
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