魅力No.674


名曲&珈琲ひまわり Part.2

愛され続けるひまわり

まずはPart.1を読んで下さい。

ひまわりの店主の三上千壽子さんと3代目の三上圭介さんに、店の名前の由来を伺った。
「昔から喫茶店は待ち合わせをするための場所でもあったから一言でわかりやすく、≪ひまわり≫なの。それと、ひまわりは誰にでも愛されるでしょ?」と、三上千壽子さんは満面の笑みで答えてくれた。

老若男女関係なく訪れる秘訣


ひまわりというお店の特徴は、若い学生さん達がパフェを食べながらおしゃべりしていたり、サラリーマンがランチを食べていたり、おじいちゃんが本を片手にコーヒーを飲んでいるという、老若男女を問わず、みんながくつろげる、アットホームな雰囲気だろう。
しかし、その雰囲気を生む秘訣は何なのだろう?
それはやはり、三上さんが色々なお客さんから「お母さん」と呼ばれることにあると思う。
「ひまわりの玄関をくぐったら、どんな人でも誰であっても、ここではみんな平等なのよ」と、三上さんは言う。
その言葉通り、誰とでも気さくに会話をし、お世話をし、お客さんが何気なく「ただいま」と言える空気を生み出す三上さんは、まさに≪ひまわりのお母さん≫なのだ。
そんなひまわりというお店の中身が良いから、良いお客さんがくる。
そして、その雰囲気が外観にもにじみ出ている。
これがひまわりに色々なお客さんが次々と訪れる所以ではないだろうか。
そんなひまわりの特徴を表す、エピソードを三上さんからお聞きした。
たまたま待ち合わせをした喫茶店ひまわりでプロポーズをされ結婚した女性がいた。
その女性は心労の思いで東京から帰京しひまわりに訪れ三上さんを訪ねた時「まだ変わらないままあったんだ。嬉しい。」と言い泣いていたそうだ。
その女性は今もひまわりに通い子供さん達も常連で三世帯にわたってひまわりに通い続けている。

50年以上続けてこれた秘訣


続いて、ひまわりの経営理念を三上さんに伺ってみた。
「う~ん。先代からのものは変わらず受け継ぎ、お客様に安心出来るような空間を変わらず残す。だけど、新しい物も少しずつ取り入れ、安心感と共にあきない何かを常に考え見つける。これがひまわりかな?」と答える三上さん。

ここまでお話を伺って、改めて思ったことがある。
周りのお店が消え去り、新しいお店ができ、時代と共に街並みも変わっていく。
そして私達自身も変わっていく中で、ふと、小さい頃や学生時代に食べた味を懐かしく思い出してしまう事が誰しも一度はあるのではないだろうか。
そんな味が恋しくなった時、昔と変わらぬままのものが食べられるということは、ほっとできる幸せな瞬間なのだと私は思う。
そして、時代の流れに合わせ新しい事にもチャレンジしていく。
そんな理念こそひまわりさんが50年以上愛された秘訣ではないだろうか。

【営業時間】10:00~21:00
【定休日】 木曜日

青森県弘前市大字坂本町2

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