今日和、漸く「津軽三十三観音の旅」の半分が見えて参りました(笑)new_rockです!
今回はこちら、前回と同様に中泊町にあります
薄市観音堂
(うすいちかんのんどう)
をご紹介致します。
実は…ここが一番道に迷った札所でした。地図を確かめても、携帯のGPS機能使っても…同じところをグルグル回る結果に一同ぐったり…愛犬もグッタリ…。グルグル堂々巡りをしているせいで、地元の住民の方々から不思議な目線をですね……(^_^;)そうですよね~、さっきからず―――っと同じところ走っていて、立ち話してるお母さん達と何回も出会っているんですから(笑)
途方に暮れて始めたころ、その目線を送っていたお母さん達が手招きして近づいてきました。『さっきからグルグル回っているけど、どこに行きたいの??』的な感じで声をかけて下さって。ありがたや(笑)『薄市観音堂に行きたいんですが、見つけられなくて(^^ゞ』と伝えたら、すぐそこだよと教えてくれました。本当にありがたいです、この場を借りて感謝感謝です!!※津軽弁を翻訳してお伝えしております←www
そのお母さん曰く、民家の敷地内に入り口があり、鳥居の前に隣に住んでいる住民の方が車を停めているらしく…陰になって隠れてしまいやすいと。それで、よく迷う方がいるそうな。おっしゃる通り、車の陰になって鳥居が聳え立っていました。本当に見つけにくい(笑)
薄市観音堂に足を運ぶ際には、見つけられなかったら地元の人に聞くべし!!……です。
さて、さっそく潜入(お参り)しましょう!!
見入山観音堂で撮影し損ねた『杖』がありました。簡単な木の杖、先端には鈴が付いています。鈴は錆びていて、木の杖の表面はなめらかに、長くこの場所で使われていたんだろうと容易に推測出来ますね。
迷い迷って到着したお蔭で、予定の時間をかなり押していました。日が暮れる前に登り切ってしまおうと1人突入致しました!
時間帯が時間帯なもんで、静まり返った空間に若干ビビッてしまったnew_rockです(笑)いや、でも行きますよ!行きますとも!!
階段は結構急な造りでして、杖の本数が物語っていますね。傾斜が急な分、高度が上がりますので途中見える景色は結構気持ち良かったです。
日がどんどん沈んでいき、生茂る木々のお陰で場所によってはかなり暗かったり
でもちょっと歩くと夕暮れ時の独特の明るさが顔を出し、どんどんウキウキしてきました。山頂からは十三湖が見えますよ!
人里離れて、あまり人が訪れない霊場に行く時は、なるべく複数の方が宜しいかと…場所によっては色々とありますので。
さて無事お参りを済ませ、満足げに階段を降りるnew_rockでした!!
薄市観音堂頂上から見た夕日は綺麗でしたよ!
薄市観音堂
縁起
薄市観音堂の創建は元禄元年、今から343年前、薄市山山頂に千手観音安置したのが始まりと伝えられているそうです。その後、薄市山の山崩れに危惧して、参拝が容易で安全な現在地に移されたそうです。寛政時代には神仏混合の風潮により、飛竜宮と称されるようになったそうです。寛延4年、260年前の記録には既に「津軽三十三観音霊場十五番札所」になっていた事が記されているらしい。明治時代初頭に発令された悪法:神仏分離令により廃堂の憂き目にあいました。しかし、廃仏希釈の風潮が静まると十五番札所として無事再興され、昭和45年に観音堂が再建されたそうです。
では最後にご詠歌を…
まんまんと 眺めもあかぬ 十三の潟 千年をここに まつ風の音
次回『第十六番札所』でお会い致しましょう!!!
1:久渡寺(上・中・下) 2:多賀神社 3:聞求寺 4:南貞院 5:十腰内観音堂
6:湯舟観音堂 7:北浮田弘誓閣観音堂 8:日照田観音 9:見入山観音堂
10:円覚寺 11:下相野観音堂 12:蓮川観音堂 13:川倉芦野堂
14:弘誓寺観音堂