今日和、new_rockです。
東北地方太平洋沖地震で被害にあわれた皆様へ。
……微力ながらも津軽三十三観音巡礼の御利益が、皆様にも降り注ぎますようにと願いを込めて、引き続き書かせて頂こうと思います。
負けるな!日本!!!
ほんのささやかな事から、自分の出来る範囲で応援していきましょう!!
青森県内も変わらず、節水や節電への呼びかけが続いています。会社付近のGSも殺到して渋滞も起きています。県内のGSは殆どそのような状況だと思います。車で移動の際には十分に気を付けて下さいませ(><。)
第17番札所
春日内観音堂
はるひないかんのんどう
津軽三十三霊場十七番札所である。ここは、元竜興寺と春品寺跡と伝えられる。奥院は鞘堂(さやどう)で、堂宇は飛竜宮といわれ、元和九年(1614)に建て直されたといいます。
明治初年、神佛分離にあたり観音堂は廃堂となったが、まもなく聖観音を神体とする春日内神社として復元され、巡礼を迎え続けました。大正時代になって飛竜宮を廃し春日内観音堂と呼び直して現在に至っている。
「十三往来記」によれば、鎌倉末期の十三湊は津軽の代表的な商港として活気にあふれ、人の往来も盛んで、この附近には「禅林寺」「羽黒権現」「熊野神社」「日吉神社(山王坊)」があり、『十三千坊』と称したそうです。
今の相内地区が中心で、国道を挟んで左に安東氏の拠点であった福島城跡、禅林寺跡、右に山王坊日吉神社(魅力No.1391 朝もやの中で眠る遺跡 ・ 魅力No.1381 炎立つ)、唐川城跡、竜興寺跡があります。他にも、オセドウ貝塚(縄文前期)や笹畑遺跡があります。
唐川城
唐川城は十三湖の北岸に位置する標高160mの山城である。城郭は堀によって、大きく3つの郭(北郭・中央郭・南郭)からなる平坦面と帯郭で構成されている。北・南郭には現在でも大きな井戸跡がある。城郭は十三湖や日本海の状況が手に取るように把握することが出来る理想的な立地であった。※市浦村史跡案内略図より※
まさに史跡の村と言っても過言では無いですね!
この春日内観音堂に到達する前に、『岩井放牧場』があります。
のんびり車を走らせ放牧された牛と睨めっこできます(^▽^)
愛くるしい(←?)まなざしで熱視線を浴びせてきます。この日は快晴でした(^▽^)
では、安藤文化顕彰シンボル塔(魅力No.1381 炎立つ)から、ここ春比内観音堂までの写真をご紹介します。
シンボル塔を越え道なりに進んで行きますと【唐川城跡】の説明書きと
車もそのまま通れる大きい白い鳥居が見えてまいります。
途中まで車で行き、そこから少し歩いても良し!ここから歩いても良しです!
そして、春比内観音堂と無事ご対面!手前の朱色だった橋が、色褪せ崩れている様子に哀愁と長い時間を感じると共に、巡礼で訪れる皆様への配慮として、県や市の管轄ならもう少し整備しても良いのでは?とも思ってしまいます。
でもこの静けさと調和している気もしますし・・・難しいですね(-_-;)
観音堂左側から少し登れるようになっていて、三十三か所の観音様を象った石仏が並んでおります。
この春比内観音堂を訪れた時は、シンボル塔から観音堂までの間に存在する【山王坊遺跡】に立ち寄り時間が経過していたので、登りきるのは諦めました(^_^;)春になったらまた足を運んでみたいですね!
そして観音堂の後方には・・・・
清水が流れており、鳥居をたて祀っています。朱色だった鳥居の下に流れて行くのでしょう。大量に流れてはいないので、静かにゆっくりと、これがまた雰囲気に合っているのです♪
そして左を向けば、先ほどの三十三観音の石仏が並ぶ道を見る事が出来ます。
あっそうだ!春比内観音堂の説明が書かれた看板の近くにも・・・
ちなみに私が斜め撮りしたのではなく、鳥居が傾斜に合わせて建っているんです(笑)
春比内観音堂の鳥居は、皆白いんですが、色褪せたのか、そういう作りなのか、他に理由があるのかはわかりませんが、それぞれの札所で個別な特徴を見つけるのも楽しみの1つですね!
さて、無事お参りも済ませ次はご朱印です。
こちらの春比内観音堂は無人ですので、ご朱印はこちらの『蓮華庵』で押してもらえます。ただし、こちらも普段は無人っぽいので玄関の張り紙を見て管理人さんに連絡します。場所も見逃しやすく、目印は・・・
ミラーの下に年月を感じる【蓮華庵】の看板が(笑)この路地を入り、突き当りの階段を登ればご朱印所!ここでもご注意ですが、細い路地の為近隣の住民の方々が、車の出入りをする際にどうしても邪魔になってしまいがちです。
バイクで巡る皆様は問題ないとは思いますが、車で一人旅だとタイミングが重なるとご迷惑になるかも。ご朱印所で長居するわけでも無いのですが(^_^;)気配りは大事ですよね。
電話で連絡をし、「すぐそちらに向かいますね!」とご家族の方がおっしゃっていました。すぐ近くなんだろうなぁと思っていたら……これが随分時間がかかる(笑)忘れられたのかな~?忙しいのかな~?と思いながらウロウロ。
ふと見上げると、なにやら懐かしい光景が・・・
古き良き時代の名残?
そうこうしている内に、奥の墓地から自転車を爆走させて駆け抜けるおじいちゃんが!どうやら、ちょっと先の役場からわざわざ来てくれたみたいで(^_^;)
有難うございます(><)とずっと言っていました。
そのおじいちゃんは笑顔が素敵な人でした!ご朱印を押印してもらう時は、大概「お疲れ様ですね!」って言われる方なんだけど、今回は逆になりました(笑)
おじいちゃん有難う!
本当に些細な人とのふれあいでも、心を明るくしてくれます。これだけでも巡礼のご利益なのかな?とも思うわけです。
最後にご詠歌を…
野をも過ぎ 山路に向かう 雨の空 祈れば春るる 峰の曇りも
では次回【第18番札所】にてお会い致しましょう!
1:久渡寺(上・中・下) 2:多賀神社 3:聞求寺 4:南貞院 5:十腰内観音堂
6:湯舟観音堂 7:北浮田弘誓閣観音堂 8:日照田観音 9:見入山観音堂
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