2011年6月11日、弘前市の中心商店街、土手町の一角に、新たなスペースが誕生しました。その名も、コミュニケーションショップ どて箱。
どて箱を運営しているのは、以前こちらの記事で取り上げた、あるふぁ萢中(やちなか)さん。
広々として明るい店内には、たくさんの作品が展示されています。
新しくて、すてきなモノを
これらの作品は、すべて弘前市とその近郊で活躍される職人さんの、手づくりのものばかり。
どて箱では、なかなか自分の作品を世に出す機会に恵まれない作り手の皆さんたちのために、地元客や観光客の皆さんに向けて、この地域に眠るたくさんの「いいモノ」を発信しようとしているのです。もちろん、展示されている作品はどれも買うことができます。
たとえば津軽塗にしても、新鮮な感覚を活かした若い職人さんたちが生み出した、普通とはちょっと違った作品が展示されています。
これらの作品は、津軽塗製作集団EKONOMIE(エコノミー)に所属する、新進気鋭の津軽塗職人さんたちの手によるもの。以前、当サイトで紹介した青森プレゼンツの作り手として名を連ねている人たちでもあります。
色彩やデザインに新しい息吹を感じさせる、これらの津軽塗作品は、どて箱を訪れる人たちの人気商品だとか。
ほかにも、木工製品やガラス製品やパッチワークなど多彩な作品が展示され、訪れるお客さんたちの興味と関心を集める、このどて箱。
ただのお土産屋にはしたくない
スタッフの方にお話を伺ってみました。
「観光目的で弘前を訪れたお客さんはもちろん、この地域に暮らす人たちにも、こんな魅力的な作品が自分たちの身近にあったんだ、ということを知ってほしい。だから、単なるお土産屋さんというような場所には、したくないんです」
どて箱には、あらかると箱というシステムがあります2種類のスペースを月額2000円 or 3000円で作り手さんたちにレンタルし、その作品を展示する、という形をとっているのです。
2000円スペースは、この茶色い木製の棚ひとつ分。
こちらが3000円分のスペース。
「趣味レベルで何かを作っている素人の方は、今のところあらかると箱の利用をお断りしております。
あくまで、自分の作品を生み出すことで生計を立てている方、あるいはそうなろうと志している方が上手く自分の作品をPRできるように、あらかると箱を活用してもらえれば、と思っています」
まだまだ、たくさん。どて箱の魅力
職人・作り手さんたちにとっての応援スペースでありたいと願うどて箱。しかしその魅力は、それだけにとどまりません。
店内にはお茶やコーヒーが楽しめるカウンターやテーブル席が設置され、土手町散策の合間の休憩スポットとしても活用できます。
こちらは、最近のどて箱イチオシの人気ドリンク、アップルキャロットサイダー。
リンゴの甘みと酸味にニンジンの香りがほのかに加わって。さっぱりしたのどごし、飲み心地。暑い夏にはピッタリです。ちなみに、中のりんごは“ひめりんご”という品種。最初は凍っていますが、飲んでいるうちにとけてきて、ちゃんと食べられます!
どて箱の奥のスペースは、ギャラリー用の空間となっています。
月に一回のペースでテーマを決めて、作品を展示。2011年内は、このギャラリーの使用料は無料だそうです!関心のある方は、ぜひどて箱までお問い合わせを。
また、建物となりの駐車場スペースでも年に数度、クラフトマーケットを開催するなど、イベントも豊富です。
さらにどて箱は、今やすっかり弘前名物グルメのひとつとなった、いがめんちのさらなる普及活動に務める「いがめんち食べるべ会」の事務局でもあり、弘前市内いがめんちマップなどの情報が充実!
イベントのある日には、加盟店のいがめんちがどて箱の中で食べられます。
作品からいがめんちまで、弘前市のまちかどを起点に豊富な情報を発信し続ける、どて箱。土手町を訪れた際は、ぜひお立ち寄りください! 新しい発見と出会えるはずです。
どて箱
〒036-8182 青森県弘前市土手町112-1
電話:0172-34-7121
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