王余魚沢倶楽部とは?
「王余魚沢」。
青森県の中にある地名なのですが、皆さん読めますか?
こちらの漢字、「かれいざわ」と読みます。
青森県民でもサクッと書くことができないめずらしい地名「王余魚沢」。
青森市浪岡地区にある廃校「旧王余魚沢小学校」を利用してアートや食、森林活用による地域振興の一環として運営されているのが「王余魚沢倶楽部」です。
2011年7月撮影。現在はリニュ―アルされています。
この「王余魚沢倶楽部」は、Gマークでおなじみの「GOOD DESIGN AWARD 2011 」を受賞。
今、青森県でも大注目のアート作品と食に触れられるスポットです。
かれいざわアートICHIBA2012
2012年9月15日(土)~23日(日)という9日間のみですが開催されました「かれいざわアートICHIBA」。
最終日の23日行って参りましたー!!!
校舎の各教室にはアーティストの作品の展示や工房、ショップ。
廃校となった小学校がふんだんに活用されています。とても素晴らしいことですよね!
駐車場から校舎へ行く道に描かれてあるアート。これはイカ…かな??すでにアートな雰囲気漂っています!期待大。
王余魚沢文庫スペース。
りんご箱でできた展示スペースに青森で生まれた作品たちがぎっしり展示されています。
まごころ農場のトマトジュース
片山りんごジュース
その他、りんごやブナを使った食器やブローチ、ペンダント、「りんごこけし」「りんごつみき」、青森の魅力でもよっしーさんが取り上げた「サンスケ・サンスケコ」、sakanaさんが取り上げた「こぎん刺し」、あおぞら組さんの「大漁だべさグッヅ」、ウミネコバクダンデザインの手帳「Fun Note」もありました。
写真が撮れていませんでした。ごめんなさい;;
そして今回衝撃だったのが、王余魚沢倶楽部のシンボルが実は犬だったこと!!てっきり猫だと思い込んでいました。。w
実は、海から犬が鰈をくわえ秘密のトンネルを抜け山中にきたという地名にまつわる伝説をモチーフにしたとのこと。だから犬なのですね~
前から気になっていたのですが、見れば見るほど愛くるしい。
もちろんかわいいので今回ステッカーを購入してしまいました☆
そしてこちらの黒板に描かれている「かれいざわ犬」のイラストは、作者の多田友充(ただ ともみつ)さん自ら描かれたものだそうです!
昨年のかれいざわで暮らしながら作品を制作した際にこの黒板にも描かれたそうですよ♪
とてもカラフルでステッカーに描かれたかれいざわ犬とはまた違った雰囲気でステキですね!
cafe?shopの壁に多田さんによるペインティングが施されていました。
こちらもポップな色彩でかわいい~!このインクが垂れた感じがまたいいですね♪
その他にもガラス工芸や野菜などまだまだ伝えきれないほどの作品たちでいっぱいでした!
学校と言えば…これ!!!こんな細かい演出もあるのがイイですね☆
クリエイター・齋藤さんとの出会い
青森市で編集のお仕事をされているという齋藤さん。
青森にいたであろう妖怪を手ぬぐいにした「青森妖怪手拭」。
いつまでも寝ない子には全身毛むくじゃらの「モッコ」が、危険な川に近づく子には河童の「メドチ」が来るぞという内容だそうです。津軽弁で物語が書かれています。
これは是非「青森の魅力」でも取り入れたい新ジャンルですね☆
齋藤さんは完全趣味でこのタオルを制作しているとおっしゃっていました。
イラストはプロのイラストレーターの方に依頼し、コピーは齋藤さんが考えたそうです。
一枚一枚シルクスクリーンて手刷りされているこのタオル、とても手が込んでいます。趣味でこのクオリティ…素晴らしすぎます!!!
お年を召した方や温泉好きな方、妖怪好きな方にはたまらなそうな一品ですね♪
これはお土産にも良さそうです*^^*
▼青森妖怪手拭の物語の標準語解説が載っている齋藤さんのブログ
「カッコトジ」http://www.kakkotoji.com/
イラストレーター・工藤陽之さんとの出会い
道路にあったあのイカ?のタッチの作品にまた出会いました。
作者はイラストレーターの工藤陽之(くどう たかゆき)さん。
弘前生まれで現在フリーランスで東京や弘前で活動しているそうです。
ちなみに工藤さんのお隣の女性はtecoLLCの奈良岡さん♪
あの道路に描かれていたのはイカじゃなくタコだったんですね~!と感心。
巨大なおにぎりもあってなんだかおいしそう♪まるでお弁当のようですw
私:「どうしてタコなんですか?」
工藤さん:「あれタコじゃないんですよ~宇宙人です。」
私:「え?!宇宙人??」
工藤さん:「でも皆にタコですか?って聞かれるのでもうタコでいいです(笑)」
私:「(笑)」
私:「ではあの巨大なおにぎりは…」
工藤さん:「あれは特に(笑)。やっぱり覚えてもらうためにはインパクトが必要なので。本当はタンクトップ着て来ようかと思ってましたよ~(裸の大将を模して)」
うーん…このゆるさ、素敵です。
タコであっても宇宙人であっても、このキャラクターたちに心惹かれたのは事実であります。
個人的には、心に残るものがアートなのかなぁと感じます。
人の心に残るものを創造できるって素晴らしい事ですね!
その他の自身の作品について熱く語る工藤さん。
作品の中にはインスピレーションで5分であっという間に描き上げたものもあるそう。
ポップな色彩とユニークなモチーフで見ていてとてもなごみます。
作品を眺めていると気持ちがほっこり温かくなります。
こちらの作品は、陽が出ていると後ろに描いてある模様が浮かび上がる仕組みになっています。
なので時間によって見えるデザインが違ってくるそうです。
自然を味方にしたアート。
アートのチカラってすごいなぁと改めて感じました。
そして何より工藤さんの気さくな人柄にもすっかりトリコになってしまいました♪
おにぎりの話を聞いて、どうしてもおにぎりデザインのモノが欲しくなり衝動買い(笑)
まんまと策略に乗ってしまった感がありましたが、個人的にはとても満足です♪
▼工藤陽之さんの活動ブログ
「ドローインドローイン」http://ameblo.jp/reltdeats3b/
王余魚沢カレー
王余魚沢倶楽部ではカレーを開発しています。
カレイザワでカレー。
いい感じにギャグが入っていて好きです。
以前、王余魚沢カレーセットをいただいた事を思い出しました。
王余魚沢カレーセット(カレー+ピクルス+ジュース)1000円
今回のアートICHIBAでは、なんとカレーコンペが開催されたそうです!!!
コンペで勝ち抜いたのは「グリーンカレー」と「紅の豚カレー」。
このカレーは9月22日(土)と23日(日)しか食べられなかったそうです!
最終日にすべり込んでラッキー☆
紅の豚カレー(左)とグリーンカレー(右):各500円
このカレーどちらも食してみましたが、おいしいです!
カレーへのこだわりを感じます。
しかもよくよく見ると、上に工藤さんのタコ(宇宙人)が!!
ここでもしっかりアートと融合しているあたりさすがですね♪
この日はお天気も良かったので外の校庭で食べましたが、こうやって自然豊かな中でいただくカレーは最高!
かれいざわアートICHIBAは終了してしまいましたが、皆さんも王余魚沢へアートに触れながらカレーを食べに来てはいかがでしょうか☆
王余魚沢倶楽部(かれいざわくらぶ)
青森市浪岡王余魚沢1-18 旧王余魚沢小学校
tel:0172-62-1562
fax:050-3488-2796
http://www.kareizawa-club.com
[cafe?shop]
営業時間:11:00 ~ 17:00(ラストオーダー:food 16:00 drink 16:30)
定休日:木曜日
※王余魚沢倶楽部までたどり着くには、山の中にあるため結構大変ですが、浪岡に入ると看板が立っていますので注意して見るとスムーズに行けます。